第5章 レジストリーの公開
デフォルトで、OpenShift Container Platform レジストリーのセキュリティーは、TLS 経由でトラフィックを送信できるようにクラスターのインストール時に保護されます。以前のバージョンの OpenShift Container Platform とは異なり、レジストリーはインストール時にクラスター外に公開されません。
5.1. デフォルトレジストリーの手動での公開
クラスター内からデフォルトの OpenShift Container Platform レジストリーにログインするのではなく、外部からレジストリーにアクセスできるように、このレジストリーをルートに公開します。この外部アクセスにより、ルートアドレスを使用してクラスターの外部からレジストリーにログインし、ルートホストを使用してイメージにタグを付けて既存のプロジェクトにプッシュすることができます。
前提条件:
以下の前提条件は自動的に実行されます。
- レジストリー Operator のデプロイ。
- Ingress Operator のデプロイ。
手順
configs.imageregistry.operator.openshift.io
リソースで defaultRoute
パラメーターを使用してルートを公開することができます。
defaultRoute
を使用してレジストリーを公開するには、以下を実行します。
defaultRoute
をtrue
に設定します。$ oc patch configs.imageregistry.operator.openshift.io/cluster --patch '{"spec":{"defaultRoute":true}}' --type=merge
デフォルトのレジストリールートを取得します。
$ HOST=$(oc get route default-route -n openshift-image-registry --template='{{ .spec.host }}')
Ingress Operator の証明書を取得します。
$ oc get secret -n openshift-ingress router-certs-default -o go-template='{{index .data "tls.crt"}}' | base64 -d | sudo tee /etc/pki/ca-trust/source/anchors/${HOST}.crt > /dev/null
以下のコマンドを使用して、クラスターのデフォルト証明書がルートを信頼するようにします。
$ sudo update-ca-trust enable
デフォルトのルートを使用して podman にログインします。
$ sudo podman login -u kubeadmin -p $(oc whoami -t) $HOST