12.4. Red Hat サポート用のロギングデータの収集
サポートケースを作成する際、ご使用のクラスターについてのデバッグ情報を Red Hat サポートに提供していただくと Red Hat のサポートに役立ちます。
must-gather
ツール を使用すると、プロジェクトレベルのリソース、クラスターレベルのリソース、および各 OpenShift Logging コンポーネントについての診断情報を収集できます。
迅速なサポートを得るには、OpenShift Container Platform と OpenShift Logging の両方の診断情報を提供してください。
hack/logging-dump.sh
スクリプトは使用しないでください。このスクリプトはサポートされなくなり、データを収集しません。
12.4.1. must-gather ツールについて
oc adm must-gather
CLI コマンドは、問題のデバッグに必要となる可能性のあるクラスターからの情報を収集します。
OpenShift Logging 環境の場合、must-gather
は以下の情報を収集します。
- プロジェクトレベルの Pod、設定マップ、サービスアカウント、ロール、ロールバインディングおよびイベントを含むプロジェクトレベルのリソース
- クラスターレベルでのノード、ロール、およびロールバインディングを含むクラスターレベルのリソース
-
ログコレクター、ログストア、およびログビジュアライザーなどの
openshift-logging
およびopenshift-operators-redhat
namespace の OpenShift Logging リソース
oc adm must-gather
を実行すると、新しい Pod がクラスターに作成されます。データは Pod で収集され、must-gather.local
で始まる新規ディレクトリーに保存されます。このディレクトリーは、現行の作業ディレクトリーに作成されます。
12.4.2. 前提条件
- OpenShift Logging および Elasticsearch がインストールされている。
12.4.3. OpenShift Logging データの収集
oc adm must-gather
CLI コマンドを使用して、OpenShift Logging 環境についての情報を収集できます。
手順
must-gather
で OpenShift Logging 情報を収集するには、以下を実行します。
-
must-gather
情報を保存する必要のあるディレクトリーに移動します。 OpenShift Logging イメージに対して
oc adm must-gather
コマンドを実行します。$ oc adm must-gather --image=$(oc -n openshift-logging get deployment.apps/cluster-logging-operator -o jsonpath='{.spec.template.spec.containers[?(@.name == "cluster-logging-operator")].image}')
must-gather
ツールは、現行ディレクトリー内のmust-gather.local
で始まる新規ディレクトリーを作成します。例:must-gather.local.4157245944708210408
作成された
must-gather
ディレクトリーから圧縮ファイルを作成します。たとえば、Linux オペレーティングシステムを使用するコンピューターで以下のコマンドを実行します。$ tar -cvaf must-gather.tar.gz must-gather.local.4157245944708210408
- 圧縮ファイルを Red Hat カスタマーポータル で作成したサポートケースに添付します。