This documentation is for a release that is no longer maintained
See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.10.7.3. テンプレートパラメーターの作成
パラメーターにより、テンプレートがインスタンス化される時に値を生成するか、ユーザーが値を指定できるようになります。パラメーターが参照されると、値が置換されます。参照は、オブジェクト一覧フィールドであればどこでも定義できます。これは、無作為にパスワードを作成したり、テンプレートのカスタマイズに必要なユーザー固有の値やホスト名を指定したりできるので便利です。パラメーターは、2 種類の方法で参照可能です。
- 
							文字列の値として、テンプレートの文字列フィールドに 
${PARAMETER_NAME}の形式で配置する - 
							JSON/YAML の値として、テンプレートのフィールドに 
${{PARAMETER_NAME}}の形式で配置する 
					${PARAMETER_NAME} 構文を使用すると、複数のパラメーター参照を 1 つのフィールドに統合でき、"http://${PARAMETER_1}${PARAMETER_2}" などのように、参照を固定データ内に埋め込むことができます。どちらのパラメーター値も置換されて、引用された文字列が最終的な値になります。
				
					${{PARAMETER_NAME}} 構文のみを使用する場合は、単一のパラメーター参照のみが許可され、先頭文字や終了文字は使用できません。結果の値は、置換後に結果が有効な JSON オブジェクトの場合は引用されません。結果が有効な JSON 値でない場合に、結果の値は引用され、標準の文字列として処理されます。
				
単一のパラメーターは、テンプレート内で複数回参照でき、1 つのテンプレート内で両方の置換構文を使用して参照することができます。
デフォルト値を指定でき、ユーザーが別の値を指定していない場合に使用されます。
以下は、明示的な値をデフォルト値として設定する例です。
parameters:
  - name: USERNAME
    description: "The user name for Joe"
    value: joe
parameters:
  - name: USERNAME
    description: "The user name for Joe"
    value: joe
パラメーター値は、パラメーター定義に指定したルールを基に生成することも可能です。 以下は、パラメーター値の生成例です。
parameters:
  - name: PASSWORD
    description: "The random user password"
    generate: expression
    from: "[a-zA-Z0-9]{12}"
parameters:
  - name: PASSWORD
    description: "The random user password"
    generate: expression
    from: "[a-zA-Z0-9]{12}"
上記の例では、処理後に、英字の大文字、小文字、数字すべてを含む 12 文字長のパスワードが無作為に作成されます。
					利用可能な構文は、完全な正規表現構文ではありません。ただし、\w、\d、\a、および \A 修飾子を使用できます。
				
- 
							
[\w]{10}は、10 桁の英字、数字、およびアンダースコアを生成します。これは PCRE 標準に準拠し、[a-zA-Z0-9_]{10}に相当します。 - 
							
[\d]{10}は 10 桁の数字を生成します。これは[0-9]{10}に相当します。 - 
							
[\a]{10}は 10 桁の英字を生成します。これは[a-zA-Z]{10}に相当します。 - 
							
[\A]{10}は 10 の句読点または記号文字を生成します。これは[~!@#$%\^&*()\-_+={}\[\]\\|<,>.?/"';:`]{10}に相当します。 
テンプレートが YAML または JSON で記述されているかどうか、また修飾子が組み込まれている文字列のタイプによっては、2 番目のバックスラッシュでバックスラッシュをエスケープする必要がある場合があります。以下は例になります。
修飾子を含む YAML テンプレートの例
修飾子を含む JSON テンプレートの例
以下は、パラメーター定義と参照を含む完全なテンプレートの例です。
- 1
 - この値は、テンプレートがインスタンス化された時点で
SOURCE_REPOSITORY_URLパラメーターに置き換えられます。 - 2
 - この値は、テンプレートがインスタンス化された時点で、
REPLICA_COUNTパラメーターの引用なしの値に置き換えられます。 - 3
 - パラメーター名。この値は、テンプレート内でパラメーターを参照するのに使用します。
 - 4
 - 分かりやすいパラメーターの名前。これは、ユーザーに表示されます。
 - 5
 - パラメーターの説明。期待値に対する制約など、パラメーターの目的を詳細にわたり説明します。説明には、コンソールのテキスト標準に従い、完結した文章を使用するようにしてください。表示名と同じ内容を使用しないでください。
 - 6
 - テンプレートをインスタンス化する時に、ユーザーにより値が上書きされない場合に使用されるパラメーターのデフォルト値。パスワードなどのデフォルト値の使用を避けるようにしてください。 シークレットと組み合わせた生成パラメーターを使用するようにしてください。
 - 7
 - このパラメーターが必須であることを示します。つまり、ユーザーは空の値で上書きできません。パラメーターでデフォルト値または生成値が指定されていない場合には、ユーザーは値を指定する必要があります。
 - 8
 - 値が生成されるパラメーター
 - 9
 - ジェネレーターへの入力。この場合、ジェネレーターは、大文字、小文字を含む 40 桁の英数字の値を生成します。
 - 10
 - パラメーターはテンプレートメッセージに含めることができます。これにより、生成された値がユーザーに通知されます。