1.9.21. RHSA-2021:3262 - OpenShift Container Platform 4.7.28 バグ修正およびセキュリティー更新
発行日: 2021-09-01
OpenShift Container Platform リリース 4.7.28 が公開されました。この更新に含まれるバグ修正は、RHSA-2021:3262 アドバイザリーにまとめられています。この更新に含まれる RPM パッケージは、RHSA-2021:3263 アドバイザリーで提供されています。
以下のコマンドを実行して、本リリースでコンテナーイメージを表示できます。
$ oc adm release info 4.7.28 --pullspecs
1.9.21.1. バグ修正
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以前のバージョンでは、クラスターの Insights status を選択した場合に、Insights ウィジェットは、問題が何も発見されなかったと表示しませんでした。その結果、情報が何も含まれない、空白のウィジェットが表示されていました。今回の更新で、クラスターの Insights status を選択した場合に、問題が 0 件であったケースにその旨の情報が追加されます。その結果、クラスターが正常の場合に、ウィジェットには
Total Issues = 0
というチャートと、OpenShift Cluster Manager へのリンクが提供されます。(BZ#1986724) -
以前のバージョンでは、BZ#1932452 のバックポートにより、ironic への導入に失敗した場合に
baremetal-operator
がプロビジョニングされた登録エラーを報告できました。そのため、cluster-baremetal-operator
には、クラスターにインストールされているBareMetalHost
カスタムリソース定義 (CRD) の別のコピーが含まれていました。ホストステータスの新しい値を保存すると、エラーが発生しました。今回の更新により、CRD の変更がバックポートされ、エラーが発生しなくなりました。(BZ#1976924) -
以前のバージョンでは、
logs
コマンドに、クライアント設定がありませんでした。その結果、oc logs
はパイプラインビルドでは機能しませんでした。今回の更新で、logs
コマンドのクライアント設定が修正されました。その結果、oc logs
はパイプラインビルドと連携するようになりました。(BZ#1974264) -
以前のバージョンでは、無効なイメージストリームまたは未解決のイメージでデプロイメントが作成された場合には、デプロイメントコントローラーと API サーバーの
imagepolicy
プラグインの間の状態が一致しませんでした。そのため、レプリカセットの数が無限に発生し、etcd クォータの上限に到達してしまう可能性がありました。これが原因で、OpenShift Container Platform クラスター全体がクラッシュする可能性がありました。今回の更新により、API サーバーのimagepolicy
プラグインの機能を減らしました。そのため、デプロイメントでは、不整合なイメージストリームは解決されません。(BZ#1981775)