11.11.2. Typescript コンテキストオブジェクトの参照
context
オブジェクトには、関数開発者が利用可能なプロパティーが複数あります。これらのプロパティーにアクセスすると、着信 HTTP 要求に関する情報が提供され、出力がクラスターログに書き込まれます。
11.11.2.1. log
出力をクラスターロギングに書き込むために使用可能なロギングオブジェクトを提供します。ログは Pino logging API に準拠します。
ログの例
export function handle(context: Context): string { // log the incoming request body's 'hello' parameter if (context.body) { context.log.info((context.body as Record<string, string>).hello); } else { context.log.info('No data received'); } return 'OK'; }
kn func invoke
コマンドを使用して、この関数にアクセスできます。
コマンドの例
$ kn func invoke --target 'http://example.function.com'
出力例
{"level":30,"time":1604511655265,"pid":3430203,"hostname":"localhost.localdomain","reqId":1,"msg":"Processing customer"}
ログレベルは、fatal
、error
、warn
、info
、debug
、trace
、または silent
のいずれかに設定できます。これを実行するには、config
コマンドを使用してこれらの値のいずれかを環境変数 FUNC_LOG_LEVEL
に割り当てて、logLevel
の値を変更します。