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See documentation for the latest supported version 3 or the latest supported version 4.2.8. 永続ストレージの設定
クラスターモニタリングを永続ストレージと共に実行すると、メトリクスは永続ボリューム (PV) に保存され、Pod の再起動または再作成後も維持されます。これは、メトリクスデータまたはアラートデータをデータ損失から保護する必要がある場合に適しています。実稼働環境では、永続ストレージを設定することを強く推奨します。IO デマンドが高いため、ローカルストレージを使用することが有利になります。
Prometheus の割り当てられた PVC を使用してクラスターモニターリングを実行している場合、クラスターのアップグレード時に OOM による強制終了が生じる可能性があります。永続ストレージが Prometheus 用に使用される場合、Prometheus のメモリー使用量はクラスターのアップグレード時、およびアップグレードの完了後の数時間で 2 倍になります。OOM による強制終了の問題を回避するには、ワーカーノードで、アップグレード前に利用可能なメモリーのサイズを 2 倍にできるようにします。たとえば、推奨される最小ノード (RAM が 8 GB の 2 コア) でモニターリングを実行している場合は、メモリーを 16 GB に増やします。詳細は、BZ#1925061 を参照してください。
設定可能な推奨のストレージ技術 を参照してください。
2.8.1. 永続ストレージの前提条件 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- ディスクが一杯にならないように、十分なローカル永続ストレージを確保します。必要な永続ストレージは Pod 数によって異なります。永続ストレージのシステム要件については、Prometheus データベースのストレージ要件 を参照してください。
- 永続ボリューム要求 (PVC) で要求される永続ボリューム (PV) が利用できる状態にあることを確認する必要があります。各レプリカに 1 つの PV が必要です。Prometheus には 2 つのレプリカがあり、Alertmanager には 3 つのレプリカがあるため、モニタリングスタック全体をサポートするには、合計で 5 つの PV が必要になります。PV は、ローカルストレージ Operator で利用できる必要があります。動的にプロビジョニングされるストレージを有効にすると、この設定は適用されません。
- ストレージのブロックタイプを使用します。
- 注記
永続ストレージにローカルボリュームを使用する場合は、
LocalVolume
オブジェクトのvolumeMode: block
で記述される raw ブロックボリュームを使用しないでください。Prometheus は raw ブロックボリュームを使用できません。
2.8.2. ローカ永続ボリューム要求 (PVC) の設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
モニタリングコンポーネントが永続ボリューム (PV) を使用できるようにするには、永続ボリューム要求 (PVC) を設定する必要があります。
前提条件
OpenShift Container Platform のコアモニタリングコンポーネントを設定する場合、以下を実行します。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
cluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを作成している。
-
ユーザー定義のプロジェクトをモニターするコンポーネントを設定する場合:
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとして、またはopenshift-user-workload-monitoring
プロジェクトのuser-workload-monitoring-config-edit
ロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。 -
user-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを作成している。
-
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
ConfigMap
オブジェクトを編集します。OpenShift Container Platform のコアプロジェクトをモニターするコンポーネントの PVC を設定するには、以下を実行します。
openshift-monitoring
プロジェクトでcluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
$ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コンポーネントの PVC 設定を
data/config.yaml
の下に追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow volumeClaimTemplate
の指定方法については、PersistentVolumeClaims についての Kubernetes ドキュメント を参照してください。以下の例では、OpenShift Container Platform のコアコンポーネントをモニターする Prometheus インスタンスのローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 上記の例では、ローカルストレージ Operator によって作成されるストレージクラスは
local-storage
と呼ばれます。以下の例では、Alertmanager のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ユーザー定義プロジェクトをモニターするコンポーネントの PVC を設定するには、以下を実行します。
openshift-user-workload-monitoring
プロジェクトでuser-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
$ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow コンポーネントの PVC 設定を
data/config.yaml
の下に追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow volumeClaimTemplate
の指定方法については、PersistentVolumeClaims についての Kubernetes ドキュメント を参照してください。以下の例では、ユーザー定義プロジェクトをモニターする Prometheus インスタンスのローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 上記の例では、ローカルストレージ Operator によって作成されるストレージクラスは
local-storage
と呼ばれます。以下の例では、Thanos Ruler のローカル永続ストレージを要求する PVC を設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記thanosRuler
コンポーネントのストレージ要件は、評価されルールの数や、各ルールが生成するサンプル数により異なります。
変更を適用するためにファイルを保存します。新規設定の影響を受けた Pod は自動的に再起動され、新規ストレージ設定が適用されます。
注記user-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトに適用される設定は、クラスター管理者がユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしない限りアクティブにされません。警告変更がモニタリング設定マップに保存されると、関連するプロジェクトの Pod およびその他のリソースが再デプロイされる可能性があります。該当するプロジェクトの実行中のモニタリングプロセスも再起動する可能性があります。
2.8.3. Prometheus メトリクスデータの保持期間の変更 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトで、OpenShift Container Platform クラスターモニタリングスタックは、Prometheus データの保持期間を 15 日間に設定します。この保持期間は、データ削除のタイミングを調整するために変更できます。
前提条件
OpenShift Container Platform のコアモニタリングコンポーネントを設定する場合、以下を実行します。
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
cluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを作成している。
-
ユーザー定義のプロジェクトをモニターするコンポーネントを設定する場合:
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとして、またはopenshift-user-workload-monitoring
プロジェクトのuser-workload-monitoring-config-edit
ロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。 -
user-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを作成している。
-
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
ConfigMap
オブジェクトを編集します。OpenShift Container Platform のコアプロジェクトをモニターする Prometheus インスタンスの保持時間を変更するには、以下を実行します。
openshift-monitoring
プロジェクトでcluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
$ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 保持期間の設定を
data/config.yaml
に追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <time_specification>
を、ms
(ミリ秒)、s
(秒)、m
(分)、h
(時間)、d
(日)、w
(週)、またはy
(年) が直後に続く数字に置き換えます。以下の例では、OpenShift Container Platform のコアコンポーネントをモニターする Prometheus インスタンスの保持期間を 24 時間に設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
ユーザー定義のプロジェクトをモニターする Prometheus インスタンスの保持時間を変更するには、以下を実行します。
openshift-user-workload-monitoring
プロジェクトでuser-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
$ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 保持期間の設定を
data/config.yaml
に追加します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow <time_specification>
を、ms
(ミリ秒)、s
(秒)、m
(分)、h
(時間)、d
(日)、w
(週)、またはy
(年) が直後に続く数字に置き換えます。以下の例では、ユーザー定義プロジェクトをモニターする Prometheus インスタンスの保持期間を 24 時間に設定します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
変更を適用するためにファイルを保存します。新規設定の影響を受けた Pod は自動的に再起動されます。
注記user-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトに適用される設定は、クラスター管理者がユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしない限りアクティブにされません。警告変更がモニタリング設定マップに保存されると、関連するプロジェクトの Pod およびその他のリソースが再デプロイされる可能性があります。該当するプロジェクトの実行中のモニタリングプロセスも再起動する可能性があります。