10.5. 古い CPU モデルのノードラベルの管理
仮想マシン (VM) の CPU モデルおよびポリシー属性が、ノードがサポートする CPU モデルおよびポリシー属性と互換性があるノードで仮想マシン (VM) をスケジュールできます。設定マップ で古くなった CPU モデルの一覧を指定すると、これらを CPU モデル用に作成されたラベルの一覧から除外できます。
10.5.1. 古い CPU モデルのノードのラベル付けについて
ノードがスケジュールされた仮想マシンの有効な CPU モデルのみをサポートするようにするには、古い CPU モデルの一覧で設定マップを作成します。node-labeller
が古くなった CPU モデルの一覧を取得すると、それらの CPU モデルは削除され、有効な CPU モデルのラベルが作成されます。
古くなった CPU モデルの一覧で設定マップを設定しない場合、すべての CPU モデルは、お使いの環境に存在しない古い CPU モデルを含め、それらのラベルについて評価されます。
反復処理により、最小 CPU モデルのベース CPU 機能の一覧はノード用に生成されたラベルの一覧から削除されます。たとえば、環境には、Penryn
と Haswell
という 2 つのサポートされる CPU モデルが含まれる可能性があります。
Penryn
が minCPU
の CPU モデルとして指定される場合、node-labeller
は Penryn
のそれぞれのベース CPU 機能を評価し、これを Haswell
でサポートされる各 CPU 機能と比較します。CPU 機能が Penryn
と Haswell
の両方でサポートされる場合、node-labeller
は、ラベルを作成するために CPU 機能の一覧からこの機能を排除します。CPU 機能が Haswell
によってのみサポートされ、Penryn
でサポートされていない場合、その CPU 機能は生成されたラベルの一覧に含まれます。node-labeller
はこの反復プロセスに従い、最小 CPU モデルにあるベース CPU 機能を排除し、ラベルを作成します。
以下の例は、minCPU
の CPU モデルとして指定される Penryn
の CPU 機能の詳細一覧を示しています。
Penryn の CPU 機能の例
apic clflush cmov cx16 cx8 de fpu fxsr lahf_lm lm mca mce mmx msr mtrr nx pae pat pge pni pse pse36 sep sse sse2 sse4.1 ssse3 syscall tsc
以下の例は、Haswell
の CPU 機能の詳細一覧を示しています。
Haswell の CPU 機能の例
aes apic avx avx2 bmi1 bmi2 clflush cmov cx16 cx8 de erms fma fpu fsgsbase fxsr hle invpcid lahf_lm lm mca mce mmx movbe msr mtrr nx pae pat pcid pclmuldq pge pni popcnt pse pse36 rdtscp rtm sep smep sse sse2 sse4.1 sse4.2 ssse3 syscall tsc tsc-deadline x2apic xsave
以下の例は、CPU 機能について反復プロセスを実行しし、Penryn
の CPU 機能を Haswell
の CPU 機能と比較した後に node-labeller
によって生成されるノードラベルの一覧を示します。
反復後のノードラベルの例
aes avx avx2 bmi1 bmi2 erms fma fsgsbase hle invpcid movbe pcid pclmuldq popcnt rdtscp rtm sse4.2 tsc-deadline x2apic xsave
10.5.2. 古い CPU モデルの設定マップの設定
以下の手順を使用して、古い CPU モデルの設定マップを設定します。
手順
古い CPU モデルを
obsoleteCPUs
配列に指定して、ConfigMap
オブジェクトを作成します。以下は例になります。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: cpu-plugin-configmap 1 data: 2 cpu-plugin-configmap: obsoleteCPUs: 3 - "486" - "pentium" - "pentium2" - "pentium3" - "pentiumpro" minCPU: "Penryn" 4