7.4. Fluentd 転送プロトコルを使用したログの転送
Fluentd forward プロトコルを使用して、デフォルトの Elasticsearch ログストアの代わり、またはこれに加えてプロトコルを受け入れるように設定された外部ログアグリゲーターにログのコピーを送信できます。外部ログアグリゲーターを OpenShift Container Platform からログを受信するように設定する必要があります。
forward プロトコルを使用してログ転送を設定するには、Fluentd サーバーに対する 1 つ以上の出力およびそれらの出力を使用するパイプラインと共に ClusterLogForwarder
カスタムリース (CR) を作成します。Fluentd の出力は TCP(セキュアでない) または TLS(セキュアな TCP) 接続を使用できます。
または、設定マップを使用して 転送 プロトコルを使用してログを転送することもできます。ただし、この方法は OpenShift Container Platform では非推奨となり、今後のリリースで取り除かれます。
前提条件
- 指定されたプロトコルまたは形式を使用してロギングデータを受信するように設定されたロギングサーバーが必要です。
手順
以下のように
ClusterLogForwarder
CR YAML ファイルを作成します。apiVersion: logging.openshift.io/v1 kind: ClusterLogForwarder metadata: name: instance 1 namespace: openshift-logging 2 spec: outputs: - name: fluentd-server-secure 3 type: fluentdForward 4 url: 'tls://fluentdserver.security.example.com:24224' 5 secret: 6 name: fluentd-secret - name: fluentd-server-insecure type: fluentdForward url: 'tcp://fluentdserver.home.example.com:24224' pipelines: - name: forward-to-fluentd-secure 7 inputRefs: 8 - application - audit outputRefs: - fluentd-server-secure 9 - default 10 parse: json 11 labels: clusterId: "C1234" 12 - name: forward-to-fluentd-insecure 13 inputRefs: - infrastructure outputRefs: - fluentd-server-insecure labels: clusterId: "C1234"
- 1
ClusterLogForwarder
CR の名前はinstance
である必要があります。- 2
ClusterLogForwarder
CR の namespace はopenshift-logging
である必要があります。- 3
- 出力の名前を指定します。
- 4
fluentdForward
タイプを指定します。- 5
- 外部 Fluentd インスタンスの URL およびポートを有効な絶対 URL として指定します。
tcp
(セキュアでない) プロトコルまたはtls
(セキュアな TCP) プロトコルを使用できます。CIDR アノテーションを使用するクラスター全体のプロキシーが有効になっている場合、出力は IP アドレスではなくサーバー名または FQDN である必要があります。 - 6
tls
接頭辞を使用する場合、TLS 通信のエンドポイントに必要なシークレットの名前を指定する必要があります。シークレットはopenshift-logging
プロジェクトに存在し、tls.crt、tls.key、および ca-bundle.crt のキーが含まれる必要があります。これらは、それぞれが表す証明書を参照します。- 7
- オプション。パイプラインの名前を指定します。
- 8
- パイプラインを使用して、転送する必要のあるログタイプを指定します (
application
infrastructure
、またはaudit
)。 - 9
- ログを転送するためにそのパイプラインで使用する出力を指定します。
- 10
- オプション。ログを内部 Elasticsearch インスタンスに転送するために
default
出力を指定します。 - 11
- 必要に応じて、構造化された JSON ログエントリーを
structured
フィールドの JSON オブジェクトとして転送します。ログエントリーに有効な構造化された JSON が含まれる必要があります。そうでない場合は、OpenShift Logging は構造化
フィールドを削除し、代わりにログエントリーをデフォルトのインデックスapp-00000x
に送信します。 - 12
- オプション: 文字列。ログに追加する 1 つまたは複数のラベル。
- 13
- オプション: サポートされるタイプの他の外部ログアグリゲーターにログを転送するように複数の出力を設定します。
- オプション。パイプラインを説明する名前。
-
inputRefs
は、そのパイプラインを使用して転送するログタイプです (application
、infrastructure
、またはaudit
)。 -
outputRefs
は使用する出力の名前です。 - オプション: 文字列。ログに追加する 1 つまたは複数のラベル。
CR オブジェクトを作成します。
$ oc create -f <file-name>.yaml
Red Hat OpenShift Logging Operator は Fluentd Pod を再デプロイします。Pod が再デプロイされない場合、強制的に再デプロイするために Fluentd Pod を削除できます。
$ oc delete pod --selector logging-infra=fluentd