第3章 メータリングのアップグレード
メータリングは非推奨の機能です。非推奨の機能は依然として OpenShift Container Platform に含まれており、引き続きサポートされますが、本製品の今後のリリースで削除されるため、新規デプロイメントでの使用は推奨されません。
OpenShift Container Platform で非推奨となったか、または削除された主な機能の最新の一覧については、OpenShift Container Platform リリースノートの 非推奨および削除された機能セクションを参照してください。
メータリングを 4.7 にアップグレードするには、メータリング Operator サブスクリプションを更新します。
3.1. 前提条件
- クラスターは 4.7 に更新されます。
メータリング Operator は OperatorHub からインストールされます。
注記メータリング Operator を 4.7 に手動でアップグレードする必要があります。以前のインストールで Automatic 承認ストラテジー を選択した場合は、メータリングは自動的にアップグレードされません。
- MeteringConfig カスタムリソース が設定されている。
- メータリングスタック がインストール済みです。
- すべての Pod が準備状態にあることを確認して、メータリングのステータスが正常であることを確認する。
メータリングのインストールまたはアップグレード後にメータリングストレージ設定を変更すると、データ損失が発生する可能性があります。
手順
-
Web コンソールで Operators
Installed Operators をクリックします。 -
openshift-metering
プロジェクトを選択します。 - Metering Operator をクリックします。
-
Subscription
Channel をクリックします。 Change Subscription Update Channel ウィンドウで 4.7 を選択し、Save をクリックします。
注記次のステップに進む前に、サブスクリプションの更新が許可されるまで数秒待機します。
Operators
Installed Operators をクリックします。 メータリング Operator は 4.7 と表示されます。以下に例を示します。
Metering 4.7.0-202007012112.p0 provided by Red Hat, Inc
検証
以下のチェックのいずれかを実行してメータリングのアップグレードを確認することができます。
新規メータリングバージョンについて、メータリング Operator のクラスターサービスバージョン (CSV) を確認します。これは、Web コンソールまたは CLI のいずれかで実行できます。
手順 (UI)
-
メータリング namespace の Operators
Installed Operators に移動します。 - Metering Operator をクリックします。
- Subscription Details の Subscription をクリックします。
- アップグレードしたメータリングバージョンの Installed Version を確認します。Starting Version には、アップグレード前のメータリングバージョンが表示されます。
手順 (CLI)
メータリング Operator CSV を確認します。
$ oc get csv | grep metering
4.6 から 4.7 へのメータリングアップグレードの出力例
NAME DISPLAY VERSION REPLACES PHASE metering-operator.4.7.0-202007012112.p0 Metering 4.7.0-202007012112.p0 metering-operator.4.6.0-202007012112.p0 Succeeded
-
メータリング namespace の Operators
openshift-metering
namespace のすべての必要な Pod が作成されていることを確認します。これは、Web コンソールまたは CLI のいずれかで実行できます。注記多くの Pod は、それらが準備状態にあると見なされる前に機能するために他のコンポーネントに依存する必要があります。他の Pod の起動に時間がかかりすぎる場合、一部の Pod は再起動する可能性があります。これはメータリング Operator のアップグレード時に予想されます。
手順 (UI)
-
メータリング namespace で Workloads
Pods に移動し、Pod が作成されていることを確認します。これには、メータリングスタックをアップグレードしてから数分の時間がかかることがあります。
手順 (CLI)
openshift-metering
namespace のすべての必要な Pod が作成されていることを確認します。$ oc -n openshift-metering get pods
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE hive-metastore-0 2/2 Running 0 3m28s hive-server-0 3/3 Running 0 3m28s metering-operator-68dd64cfb6-2k7d9 2/2 Running 0 5m17s presto-coordinator-0 2/2 Running 0 3m9s reporting-operator-5588964bf8-x2tkn 2/2 Running 0 2m40s
-
メータリング namespace で Workloads
ReportDataSource
リソースが新規データをインポートし、NEWEST METRIC
列の有効なタイムスタンプによって示唆されていることを確認します。これは数分の時間がかかる可能性があります。データをインポートしない-rawReportDataSource
リソースを除外します。$ oc get reportdatasources -n openshift-metering | grep -v raw
NEWEST METRIC
列のタイムスタンプは、ReportDataSource
が新規データのインポートを開始していることを示します。出力例
NAME EARLIEST METRIC NEWEST METRIC IMPORT START IMPORT END LAST IMPORT TIME AGE node-allocatable-cpu-cores 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:56:44Z 23h node-allocatable-memory-bytes 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:52:07Z 23h node-capacity-cpu-cores 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:56:52Z 23h node-capacity-memory-bytes 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:57:00Z 2020-05-18T19:10:00Z 2020-05-19T19:57:00Z 2020-05-19T19:57:03Z 23h persistentvolumeclaim-capacity-bytes 2020-05-18T21:09:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:56:46Z 23h persistentvolumeclaim-phase 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:52:36Z 23h persistentvolumeclaim-request-bytes 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:57:00Z 2020-05-18T19:10:00Z 2020-05-19T19:57:00Z 2020-05-19T19:57:03Z 23h persistentvolumeclaim-usage-bytes 2020-05-18T21:09:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:52:02Z 23h pod-limit-cpu-cores 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:57:00Z 2020-05-18T19:10:00Z 2020-05-19T19:57:00Z 2020-05-19T19:57:02Z 23h pod-limit-memory-bytes 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:58:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:58:00Z 2020-05-19T19:59:06Z 23h pod-persistentvolumeclaim-request-info 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:52:07Z 23h pod-request-cpu-cores 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:58:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:58:00Z 2020-05-19T19:58:57Z 23h pod-request-memory-bytes 2020-05-18T21:10:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:55:32Z 23h pod-usage-cpu-cores 2020-05-18T21:09:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:54:55Z 23h pod-usage-memory-bytes 2020-05-18T21:08:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-18T19:11:00Z 2020-05-19T19:52:00Z 2020-05-19T19:55:00Z 23h report-ns-pvc-usage 5h36m report-ns-pvc-usage-hourly
すべての Pod が準備状態にあり、データがインポートされていることを確認したら、メータリングは継続してデータを収集し、クラスターについて報告します。以前に スケジュールされたレポート を確認するか、または 1 回実行されるメータリングレポート を作成してメータリングのアップグレードを確認します。