11.3. アプリケーションの作成
Rails アプリケーションをゼロからビルドするには、Rails gem を先にインストールする必要があります。その後に、アプリケーションを作成することができます。
手順
Rails gem をインストールします。
$ gem install rails
出力例
Successfully installed rails-4.3.0 1 gem installed
Rails gem のインストール後に、PostgreSQL をデータベースとして 指定して新規アプリケーションを作成します。
$ rails new rails-app --database=postgresql
新規アプリケーションディレクトリーに切り替えます。
$ cd rails-app
アプリケーションがすでにある場合には
pg
(postgresql) gem がGemfile
に配置されていることを確認します。配置されていない場合には、gem を追加してGemfile
を編集します。gem 'pg'
すべての依存関係を含む
Gemfile.lock
を新たに生成します。$ bundle install
pg
gem でpostgresql
データベースを使用するほか、config/database.yml
がpostgresql
アダプターを使用していることを確認する必要があります。config/database.yml
ファイルのdefault
セクションを以下のように更新するようにしてください。default: &default adapter: postgresql encoding: unicode pool: 5 host: localhost username: rails password:
アプリケーションの開発およびテスト用のデータベースを作成します。
$ rake db:create
これで PostgreSQL サーバーに
development
およびtest
データベースが作成されます。
11.3.1. Welcome ページの作成
Rails 4 では静的な public/index.html
ページが実稼働環境で提供されなくなったので、新たに root ページを作成する必要があります。
Welcome ページをカスタマイズするには、以下の手順を実行する必要があります。
- index アクションでコントローラーを作成します。
- welcome コントローラーの index アクションの view ページを作成します。
- 作成したコントローラーとビューと共にアプリケーションの root ページを提供するルートを作成します。
Rails には、これらの必要な手順をすべて実行するジェネレーターがあります。
手順
Rails ジェネレーターを実行します。
$ rails generate controller welcome index
すべての必要なファイルが作成されます。
以下のように
config/routes.rb
ファイルの 2 行目を編集します。root 'welcome#index'
rails server を実行して、ページが利用できることを確認します。
$ rails server
ブラウザーで http://localhost:3000 に移動してページを表示してください。このページが表示されない場合は、サーバーに出力されるログを確認してデバッグを行ってください。