第2章 OpenShift Container Platform のイメージレジストリー Operator
2.1. クラウドプラットフォームおよび OpenStack のイメージレジストリー
イメージレジストリー Operator は、OpenShift Container Platform レジストリーの単一インスタンスをインストールし、レジストリーストレージのセットアップを含む、レジストリーのすべての設定を管理します。
ストレージは、AWS、GCP、Azure または OpenStack にインストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャークラスターをインストールする場合にのみ自動的に設定されます。
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャークラスターを AWS または Azure でインストールまたはアップグレードする場合、イメージレジストリー Operator は spec.storage.managementState
パラメーターを Managed
に設定します。spec.storage.managementState
パラメーターが Unmanaged
に設定されている場合、イメージレジストリー Operator はストレージに関連するアクションを実行しません。
コントロールプレーンのデプロイ後、Operator はクラスターで検出される設定に基づいてデフォルトの configs.imageregistry.operator.openshift.io
リソースインスタンスを作成します。
完全な configs.imageregistry.operator.openshift.io
リソースを定義するのに利用できる情報が十分にない場合、その不完全なリソースが定義され、Operator は足りない情報を示す情報を使ってリソースのステータスを更新します。
イメージレジストリー Operator は openshift-image-registry
namespace で実行され、その場所のレジストリーインスタンスも管理します。レジストリーのすべての設定およびワークロードリソースはその namespace に置かれます。
プルーナーを管理するためのイメージレジストリー Operator の動作は、イメージレジストリー Operator の ClusterOperator
オブジェクトで指定される managementState
とは独立しています。イメージレジストリー Operator が Managed
の状態ではない場合、イメージプルーナーは Pruning
カスタムリソースによって設定され、管理できます。
ただし、イメージレジストリー Operator の managementState
は、デプロイされたイメージプルーナージョブの動作を変更します。
-
Managed
: イメージプルーナーの--prune-registry
フラグはtrue
に設定されます。 -
Removed
: イメージプルーナーの--prune-registry
フラグはfalse
に設定されます。つまり、これは etcd のイメージメタデータのみのプルーニングを実行します。 -
Unmanaged
: イメージプルーナーの--prune-registry
フラグはfalse
に設定されます。