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12.3. イベントおよび状態を使用したデータボリュームの診断

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oc describe コマンドを使用してデータボリュームの問題を分析し、解決できるようにします。

12.3.1. 状態およびイベントについて

コマンドで生成される Conditions および Events セクションの出力を検査してデータボリュームの問題を診断します。

$ oc describe dv <DataVolume>

表示される Conditions セクションには、3 つの Types があります。

  • Bound
  • running
  • Ready

Events セクションでは、以下の追加情報を提供します。

  • イベントの Type
  • ロギングの Reason
  • イベントの Source
  • 追加の診断情報が含まれる Message

oc describe からの出力には常に Events が含まれるとは限りません。

イベントは StatusReason、または Message のいずれかの変更時に生成されます。状態およびイベントはどちらもデータボリュームの状態の変更に対応します。

たとえば、インポート操作中に URL のスペルを誤ると、インポートにより 404 メッセージが生成されます。メッセージの変更により、理由と共にイベントが生成されます。Conditions セクションの出力も更新されます。

12.3.2. 状態およびイベントを使用したデータボリュームの分析

describe コマンドで生成される Conditions セクションおよび Events セクションを検査することにより、永続ボリューム要求 (PVC) に関連してデータボリュームの状態を判別します。また、操作がアクティブに実行されているか、または完了しているかどうかを判断します。また、データボリュームのステータスについての特定の詳細、およびどのように現在の状態になったかについての情報を提供するメッセージを受信する可能性があります。

状態の組み合わせは多数あります。それぞれは一意のコンテキストで評価される必要があります。

各種の組み合わせの例を以下に示します。

  • Bound: この例では正常にバインドされた PVC が表示されます。

    TypeBound であるため、StatusTrue になります。PVC がバインドされていない場合、StatusFalse になります。

    PVC がバインドされると、PVC がバインドされていることを示すイベントが生成されます。この場合、ReasonBound で、StatusTrue です。Message はデータボリュームを所有する PVC を示します。

    Events セクションの Message では、PVC がバインドされている期間 (Age) およびどのリソース (From) によってバインドされているか、datavolume-controller に関する詳細が提供されます。

    出力例

    Status:
    	Conditions:
    		Last Heart Beat Time:  2020-07-15T03:58:24Z
    		Last Transition Time:  2020-07-15T03:58:24Z
    		Message:               PVC win10-rootdisk Bound
    		Reason:                Bound
    		Status:                True
    		Type:                  Bound
    
    	Events:
    		Type     Reason     Age    From                   Message
    		----     ------     ----   ----                   -------
    		Normal   Bound      24s    datavolume-controller  PVC example-dv Bound

  • Running: この場合、TypeRunning であり、StatusFalse であることに注意してください。これは、操作の失敗の原因となったイベントが発生したことを示しています。ステータスを True から False に変更します。

    ただし、ReasonCompleted であり、Message フィールドには Import Complete が表示されることに注意してください。

    Events セクションには、Reason および Message に失敗した操作に関する追加のトラブルシューティング情報が含まれます。この例では、Events セクションの最初の Warning に一覧表示される Message に、404 によって接続できないことが示唆されます。

    この情報から、インポート操作が実行されており、データボリュームにアクセスしようとしている他の操作に対して競合が生じることを想定できます。

    出力例

    Status:
    	 Conditions:
    		 Last Heart Beat Time:  2020-07-15T04:31:39Z
    		 Last Transition Time:  2020-07-15T04:31:39Z
    		 Message:               Import Complete
    		 Reason:                Completed
    		 Status:                False
    		 Type:                  Running
    
    	Events:
    		Type     Reason           Age                From                   Message
    		----     ------           ----               ----                   -------
    		Warning  Error            12s (x2 over 14s)  datavolume-controller  Unable to connect
    		to http data source: expected status code 200, got 404. Status: 404 Not Found

  • Ready: TypeReady であり、StatusTrue の場合、以下の例のようにデータボリュームは使用可能な状態になります。データボリュームが使用可能な状態にない場合、StatusFalse になります。

    出力例

    Status:
    	 Conditions:
    		 Last Heart Beat Time: 2020-07-15T04:31:39Z
    		 Last Transition Time:  2020-07-15T04:31:39Z
    		 Status:                True
    		 Type:                  Ready

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