1.9.7. RHBA-2021:1075 - OpenShift Container Platform 4.7.6 バグ修正の更新
発行日: 2021-04-12
OpenShift Container Platform リリース 4.7.6 が公開されました。この更新に含まれるバグ修正は RHBA-2021:1075 アドバイザリーにまとめられています。本リリース用の RPM パッケージはありません。
以下のコマンドを実行して、本リリースでコンテナーイメージを表示できます。
$ oc adm release info 4.7.6 --pullspecs
1.9.7.1. バグ修正
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以前のバージョンでは、
Topology
ページの読み込み時にエラーが発生していました。今回のリリースにより、この問題は解決され、Topology
ページが正常に読み込まれるようになりました。(BZ#1940437) - 4.6 から 4.7 にアップグレードする場合、vsphere-hostname サービスで設定したホスト名はノードのインストール時にのみ適用されました。アップグレード前にホスト名が静的に設定されていない場合には、ホスト名が失われている可能性があります。今回の更新により、vsphere-hostname サービスのノードのインストール時のみの実行を許可する条件が削除されました。その結果、vsphere-hostname はアップグレード時に失われなくなりました。(BZ#1943143)
- 以前のバージョンでは、BZ#1936587 はグローバル CoreDNS キャッシュの最大 TTL を 900 秒に設定しました。そのため、アップストリームリゾルバーから受信される NXDOMAIN レコードが 900 秒間キャッシュされました。今回の更新により、最大 30 秒間、ネガティブな DNS 応答レコードが明示的にキャッシュされるようになりました。その結果、NXDOMAINs レコードの解決は 900 秒間キャッシュされなくなりました。(BZ#1943826)
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以前のバージョンでは、
growpart
スクリプトは、インプレースの LUKS rootfs ファイルの再プロビジョニングをrequiring growing
と見なしませんでした。そのため、インプレース LUKs 暗号化を有効にするマシンが作成する rootfs ファイルを小さすぎる結果になりました。今回の更新により、growpart
スクリプト (現在はignition-ostree-growfs
) はインプレース LUKS rootfs ファイルの再プロビジョニングをrequiring growing
と見なすようになりました。その結果、インプレース LUKs 暗号化を有効にするマシンは、利用可能なすべてのディスク領域を消費する rootfs ファイルを作成します。(BZ#1941760) -
以前のバージョンでは、LUKS などの rootfs の再プロビジョニングが有効な場合に、
prjquota
カーネル引数がドロップされました。そのため、OpenShift Container Platform のディスク領域のクォータ管理機能が中断しました。今回の更新により、rootfs が再プロビジョニングされている場合でも、prjquota
カーネル引数が保持されるようになりました。その結果、rootfs マウントオプションに依存する OpenShift Container Platform 機能が機能するようになりました。(BZ#1940966)