6.7. サポートされる構成
以下の設定は、Red Hat OpenShift Service Mesh の現行リリースでサポートされます。
6.7.1. サポートされるプラットフォーム
Red Hat OpenShift Service Mesh Operator は、複数のバージョンの ServiceMeshControlPlane
リソースをサポートします。バージョン 2.2 の Service Mesh コントロールプレーンは、以下のプラットフォームバージョンでサポートされます。
- Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 4.9 以降
- Red Hat OpenShift Dedicated バージョン 4
- Azure Red Hat OpenShift (ARO) バージョン 4
- Red Hat OpenShift Service on AWS (ROSA)
6.7.2. サポートされない設定
明示的にサポート対象外とされているケースには、以下が含まれます。
- OpenShift Online は Red Hat OpenShift Service Mesh に対してはサポートされていません。
- Red Hat OpenShift Service Mesh では、Service Mesh が実行されているクラスター以外にあるマイクロサービスの管理はサポートしていません。
6.7.3. サポートされるネットワーク設定
Red Hat OpenShift Service Mesh は以下のネットワーク設定をサポートします。
- OpenShift-SDN
- OVN-Kubernetes は OpenShift Container Platform 4.7.32+、OpenShift Container Platform 4.8.12+、および OpenShift Container Platform 4.9+ でサポートされます。
- OpenShift Container Platform で認定され、さらに Service Mesh 適合テストに合格したサードパーティーの Container Network Interface(CNI) プラグイン。詳細は、認定 OpenShift CNI プラグイン を参照してください。
6.7.4. Service Mesh でサポートされる設定
Red Hat OpenShift Service Mesh の本リリースは、OpenShift Container Platform x86_64、IBM Z、および IBM Power Systems でのみ利用できます。
- IBM Z は OpenShift Container Platform 4.6 以降でのみサポートされます。
- IBM Power Systems は OpenShift Container Platform 4.6 以降でのみサポートされます。
- すべての Service Mesh コンポーネントが単一の OpenShift Container Platform クラスター内に含まれる設定。
- 仮想マシンなどの外部サービスを統合しない設定。
-
Red Hat OpenShift Service Mesh は、明示的に文書化されている場合を除き、
EnvoyFilter
の設定はサポートしていません。
6.7.5. Kiali のサポートされる設定
- Kiali コンソールは Chrome、Edge、Firefox、または Safari ブラウザーの 2 つの最新リリースでのみサポートされています。
6.7.6. 分散トレースのサポートされる設定
- サイドカーとしての Jaeger エージェントは、Jaeger について唯一サポートされる設定です。デーモンセットとしての Jaeger はマルチテナントインストールまたは OpenShift Dedicated ではサポートされません。
6.7.7. サポート対象の WebAssembly モジュール
- 3scale WebAssembly は、提供されている唯一の WebAssembly モジュールです。カスタム WebAssembly モジュールを作成できます。
6.7.8. Operator の概要
Red Hat OpenShift Service Mesh には、以下の 4 つの Operator が必要です。
- OpenShift Elasticsearch:(オプション) 分散トレースプラットフォームでのトレースおよびロギング用にデータベースストレージを提供します。これはオープンソースの Elasticsearch プロジェクトに基づいています。
- Red Hat OpenShift 分散トレースプラットフォーム: 複雑な分散システムでのトランザクションを監視し、トラブルシューティングするための分散トレース機能を提供します。これはオープンソースの Jaeger プロジェクトに基づいています。
- Kiali: サービスメッシュの可観測性を実現します。これにより、単一のコンソールで設定を表示し、トラフィックを監視し、トレースの分析を実行できます。これはオープンソースの Kiali プロジェクトに基づいています。
-
Red Hat OpenShift Service Mesh: アプリケーションを設定するマイクロサービスを接続し、保護し、制御し、観察することができます。Service Mesh Operator は、Service Mesh コンポーネントのデプロイメント、更新、および削除を管理する
ServiceMeshControlPlane
リソースを定義し、監視します。これはオープンソースの Istio プロジェクトに基づいています。
次のステップ
- OpenShift Container Platform 環境に Red Hat OpenShift Service Mesh をインストール します。