6.5. Machine Autoscaler の設定
Cluster Autoscaler の設定後に、クラスターのスケーリングに使用されるマシンセットを参照する MachineAutoscaler
リソースをデプロイします。
ClusterAutoscaler
リソースのデプロイ後に、1 つ以上の MachineAutoscaler
リソースをデプロイする必要があります。
各マシンセットに対して別々のリソースを設定する必要があります。マシンセットはそれぞれのリージョンごとに異なるため、複数のリージョンでマシンのスケーリングを有効にする必要があるかどうかを考慮してください。スケーリングするマシンセットには 1 つ以上のマシンが必要です。
6.5.1. MachineAutoscaler リソース定義
この MachineAutoscaler
リソース定義は、Machine Autoscaler のパラメーターおよびサンプル値を表示します。
apiVersion: "autoscaling.openshift.io/v1beta1" kind: "MachineAutoscaler" metadata: name: "worker-us-east-1a" 1 namespace: "openshift-machine-api" spec: minReplicas: 1 2 maxReplicas: 12 3 scaleTargetRef: 4 apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet 5 name: worker-us-east-1a 6
- 1
- Machine Autoscaler の名前を指定します。この Machine Autoscaler がスケーリングするマシンセットを簡単に特定できるようにするには、スケーリングするマシンセットの名前を指定するか、またはこれを組み込みます。マシンセットの名前は、
<clusterid>-<machineset>-<region>
の形式を使用します。 - 2
- Cluster Autoscaler がクラスターのスケーリングを開始した後に、指定されたゾーンに残っている必要のある指定されたタイプのマシンの最小数を指定します。AWS、GCP、Azure、または RHOSP で実行している場合は、この値は
0
に設定できます。他のプロバイダーの場合は、この値は0
に設定しないでください。特殊なワークロードに使用されるコストがかかり、用途が限られたハードウェアを稼働する場合などのユースケースにはこの値を
0
に設定するか、若干大きいマシンを使用してマシンセットをスケーリングすることで、コストを節約できます。Cluster Autoscaler は、マシンが使用されていない場合にマシンセットをゼロにスケールダウンします。重要インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーの OpenShift Container Platform インストールプロセス時に作成される 3 つのコンピュートマシンセットについては、
spec.minReplicas
の値を0
に設定しないでください。 - 3
- Cluster Autoscaler がクラスタースケーリングの開始後に指定されたゾーンにデプロイできる指定されたタイプのマシンの最大数を指定します。
ClusterAutoscaler
リソース定義のmaxNodesTotal
値が、Machine AutoScaler がこの数のマシンをデプロイするのに十分な大きさの値であることを確認します。 - 4
- このセクションでは、スケーリングする既存のマシンセットを記述する値を指定します。
- 5
kind
パラメーターの値は常にMachineSet
です。- 6
name
の値は、metadata.name
パラメーター値に示されるように既存のマシンセットの名前に一致する必要があります。
6.5.2. Machine Autoscaler のデプロイ
Machine Autoscaler をデプロイするには、 MachineAutoscaler
リソースのインスタンスを作成します。
手順
-
カスタマイズされたリソース定義を含む
MachineAutoscaler
リソースの YAML ファイルを作成します。 クラスターにリソースを作成します。
$ oc create -f <filename>.yaml 1
- 1
<filename>
は、カスタマイズしたリソースファイルの名前です。