第6章 Kibana を使用したクラスターログの表示
OpenShift Logging には、収集したログデータを視覚化するための Web コンソールが含まれます。現時点で、OpenShift Container Platform では、可視化できるように Kibana コンソールをデプロイします。
ログビジュアライザーを使用して、データで以下を実行できます。
- Discover タブを使用してデータを検索し、参照します。
- Visualize タブを使用してデータのグラフを表示し、データをマップします。
- Dashboard タブを使用してカスタムダッシュボードを作成し、表示します。
Kibana インターフェイスの使用および設定については、本書では扱いません。詳細については、Kibana ドキュメント を参照してください。
監査ログは、デフォルトでは内部 OpenShift Container Platform Elasticsearch インスタンスに保存されません。Kibana で監査ログを表示するには、ログ転送 API を使用して、監査ログの default
出力を使用するパイプラインを設定する必要があります。
6.1. Kibana インデックスパターンの定義
インデックスパターンは、可視化する必要のある Elasticsearch インデックスを定義します。Kibana でデータを確認し、可視化するには、インデックスパターンを作成する必要があります。
前提条件
Kibana で infra および audit インデックスを表示するには、ユーザーには
cluster-admin
ロール、cluster-reader
ロール、または両方のロールが必要です。デフォルトのkubeadmin
ユーザーには、これらのインデックスを表示するための適切なパーミッションがあります。default
、kube-
およびopenshift-
プロジェクトで Pod およびログを表示できる場合、これらのインデックスにアクセスできるはずです。以下のコマンドを使用して、現在のユーザーが適切なパーミッションを持っているかどうかを確認することができます。$ oc auth can-i get pods/log -n <project>
出力例
yes
注記監査ログは、デフォルトでは内部 OpenShift Container Platform Elasticsearch インスタンスに保存されません。Kibana で監査ログを表示するには、ログ転送 API を使用して監査ログの
default
出力を使用するパイプラインを設定する必要があります。- Elasticsearch ドキュメントは、インデックスパターンを作成する前にインデックス化する必要があります。これは自動的に実行されますが、新規または更新されたクラスターでは数分の時間がかかる可能性があります。
手順
Kibana でインデックスパターンを定義し、ビジュアライゼーションを作成するには、以下を実行します。
- OpenShift Container Platform コンソールで、Application Launcher をクリックし、Logging を選択します。
Management
Index Patterns Create index pattern をクリックして Kibana インデックスパターンを作成します。 -
各ユーザーは、プロジェクトのログを確認するために、Kibana に初めてログインする際にインデックスパターンを手動で作成する必要があります。ユーザーは
app
という名前のインデックスパターンを作成し、@timestamp
時間フィールドを使用してコンテナーログを表示する必要があります。 -
管理ユーザーはそれぞれ、最初に Kibana にログインする際に、
@timestamp
時間フィールドを使用してapp
、infra
およびaudit
インデックスについてインデックスパターンを作成する必要があります。
-
各ユーザーは、プロジェクトのログを確認するために、Kibana に初めてログインする際にインデックスパターンを手動で作成する必要があります。ユーザーは
- 新規インデックスパターンから Kibana のビジュアライゼーション (Visualization) を作成します。