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12.7. OpenShift Container Platform クラスターモニターリング、ロギング、および Telemetry

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OpenShift Container Platform は、クラスターレベルでモニターするための各種のリソースを提供します。

12.7.1. OpenShift Container Platform モニターリングについて

OpenShift Container Platform には、コアプラットフォームコンポーネントのモニターリング を提供する事前に設定され、事前にインストールされた自己更新型のモニターリングスタックが含まれます。OpenShift Container Platform は、追加設定が不要のモニターリングのベストプラクティスを提供します。クラスター管理者にクラスターの問題について即時に通知するアラートのセットがデフォルトで含まれます。OpenShift Container Platform Web コンソールのデフォルトのダッシュボードには、クラスターの状態をすぐに理解できるようにするクラスターのメトリクスの視覚的な表示が含まれます。

OpenShift Container Platform 4.7 のインストール後に、クラスター管理者はオプションで ユーザー定義プロジェクトのモニターリング を有効にできます。この機能を使用することで、クラスター管理者、開発者、および他のユーザーは、サービスと Pod を独自のプロジェクトでモニターする方法を指定できます。次に、OpenShift Container Platform Web コンソールでメトリクスのクエリー、ダッシュボードの確認、および独自のプロジェクトのアラートルールおよびサイレンスを管理できます。

注記

クラスター管理者は、開発者およびその他のユーザーに、独自のプロジェクトをモニターするパーミッションを付与できます。事前に定義されたモニターリングロールのいずれかを割り当てると、特権が付与されます。

12.7.2. OpenShift Logging コンポーネントについて

OpenShift ロギングコンポーネントには、すべてのノードおよびコンテナーログを収集し、それらをログストアに書き込む OpenShift Container Platform クラスターの各ノードにデプロイされるコレクターが含まれます。一元化された Web UI を使用し、集計されたデータを使用して高度な可視化 (visualization) およびダッシュボードを作成できます。

クラスターロギングの主要コンポーネントは以下の通りです。

  • collection: これは、クラスターからログを収集し、それらをフォーマットし、ログストアに転送するコンポーネントです。現在の実装は Fluentd です。
  • log store: これはログが保存される場所です。デフォルトの実装は Elasticsearch です。デフォルトの Elasticsearch ログストアを使用するか、またはログを外部ログストアに転送することができます。デフォルトのログストアは、短期の保存について最適化され、テストされています。
  • visualization: これは、ログ、グラフ、チャートなどを表示するために使用される UI コンポーネントです。現在の実装は Kibana です。

OpenShift Logging の詳細は、OpenShift Logging のドキュメント を参照してください。

12.7.3. Telemetry について

Telemetry は厳選されたクラスターモニターリングメトリクスのサブセットを Red Hat に送信します。Telemeter Client はメトリクス値を 4 分 30 秒ごとにフェッチし、データを Red Hat にアップロードします。これらのメトリクスについては、本書で説明しています。

このデータのストリームは、Red Hat によってリアルタイムでクラスターをモニターし、お客様に影響を与える問題に随時対応するために使用されます。またこれにより、Red Hat がサービスへの影響を最小限に抑えつつつアップグレードエクスペリエンスの継続的な改善に向けた OpenShift Container Platform のアップグレードの展開を可能にします。

このデバッグ情報は、サポートケースでレポートされるデータへのアクセスと同じ制限が適用された状態で Red Hat サポートおよびエンジニアリングチームが利用できます。接続クラスターのすべての情報は、OpenShift Container Platform をより使用しやすく、より直感的に使用できるようにするために Red Hat によって使用されます。

12.7.3.1. Telemetry で収集される情報

以下の情報は、Telemetry によって収集されます。

  • インストール時に生成される一意でランダムな識別子
  • OpenShift Container Platform クラスターのバージョン情報、および更新バージョンの可用性を特定するために使用されるインストールの更新の詳細を含むバージョン情報
  • クラスターごとに利用可能な更新の数、更新に使用されるチャネルおよびイメージリポジトリー、更新の進捗情報、および更新で発生するエラーの数などの更新情報
  • OpenShift Container Platform がデプロイされているプラットフォームの名前およびデータセンターの場所
  • CPU コアの数およびそれぞれに使用される RAM の容量を含む、クラスター、マシンタイプ、およびマシンについてのサイジング情報
  • クラスター内での実行中の仮想マシンインスタンスの数
  • etcd メンバーの数および etcd クラスターに保存されるオブジェクトの数
  • クラスターにインストールされている OpenShift Container Platform フレームワークコンポーネントおよびそれらの状態とステータス
  • コンポーネント、機能および拡張機能に関する使用状況の情報
  • テクノロジープレビューおよびサポート対象外の設定に関する使用状況の詳細
  • 動作が低下したソフトウェアに関する情報
  • NotReady とマークされているノードについての情報
  • 動作が低下した Operator の関連オブジェクトとして一覧表示されるすべての namespace のイベント
  • Red Hat サポートがお客様にとって有用なサポートを提供するのに役立つ設定の詳細。これには、クラウドインフラストラクチャーレベルのノード設定、ホスト名、IP アドレス、Kubernetes Pod 名、namespace、およびサービスが含まれます。
  • 証明書の有効性についての情報

Telemetry は、ユーザー名やパスワードなどの識別情報を収集しません。Red Hat は、個人情報を収集することを意図していません。Red Hat は、個人情報が誤って受信したことを検知した場合に、該当情報を削除します。Telemetry データが個人データを設定する場合において、Red Hat のプライバシー方針については、Red Hat Privacy Statement を参照してください。

12.7.4. CLI のトラブルシューティングおよびデバッグコマンド

oc クライアントのトラブルシューティングおよびデバッグコマンドの一覧については、OpenShift Container Platform CLI ツール のドキュメントを参照してください。

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