8.3. クラウド用イメージの準備
各種のイメージ形式は AWS で直接使用できないので、Amazon Machine Images (AMI) が必要です。Red Hat が提供している AMI を使用するか、または独自のイメージを手動でインポートできます。EC2 インスタンスをプロビジョニングする前に AMI が存在している必要があります。コンピュートマシンに必要な正しい RHEL バージョンを選択するには、有効な AMI ID が必要です。
8.3.1. AWS で利用可能な最新の RHEL イメージの一覧表示
AMI ID は、AWS のネイティブブートイメージに対応します。EC2 インスタンスがプロビジョニングされる前に AMI が存在している必要があるため、設定前に AMI ID を把握しておく必要があります。AWS コマンドラインインターフェイス (CLI) は、利用可能な Red Hat Enterprise Linux (RHEL) イメージ ID の一覧を表示するために使用されます。
前提条件
- AWS CLI をインストールしている。
手順
このコマンドを使用して、RHEL 7.9 Amazon Machine Images (AMI) の一覧を表示します。
$ aws ec2 describe-images --owners 309956199498 \ 1 --query 'sort_by(Images, &CreationDate)[*].[CreationDate,Name,ImageId]' \ 2 --filters "Name=name,Values=RHEL-7.9*" \ 3 --region us-east-1 \ 4 --output table 5
- 1
--owners
コマンドオプションは、アカウント ID309956199498
に基づいて Red Hat イメージを表示します。重要Red Hat が提供するイメージの AMI ID を表示するには、このアカウント ID が必要です。
- 2
--query
コマンドオプションは、イメージが'sort_by(Images, &CreationDate)[*].[CreationDate,Name,ImageId]'
のパラメーターでソートされる方法を設定します。この場合、イメージは作成日でソートされ、テーブルが作成日、イメージ名、および AMI ID を表示するように設定されます。- 3
--filter
コマンドオプションは、表示される RHEL のバージョンを設定します。この例では、フィルターが"Name=name,Values=RHEL-7.9*"
で設定されているため、RHEL 7.9 AMI が表示されます。- 4
--region
コマンドオプションは、AMI が保存されるリージョンを設定します。- 5
--output
コマンドオプションは、結果の表示方法を設定します。
AWS 用の RHEL コンピュートマシンを作成する場合、AMI が RHEL 7.9 であることを確認します。
出力例
---------------------------------------------------------------------------------------------------------- | DescribeImages | +---------------------------+----------------------------------------------------+-----------------------+ | 2020-05-13T09:50:36.000Z | RHEL-7.9_HVM_BETA-20200422-x86_64-0-Hourly2-GP2 | ami-038714142142a6a64 | | 2020-09-18T07:51:03.000Z | RHEL-7.9_HVM_GA-20200917-x86_64-0-Hourly2-GP2 | ami-005b7876121b7244d | | 2021-02-09T09:46:19.000Z | RHEL-7.9_HVM-20210208-x86_64-0-Hourly2-GP2 | ami-030e754805234517e | +---------------------------+----------------------------------------------------+-----------------------+
関連情報
- RHEL イメージを AWS に手動でインポートする こともできます。