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第29章 FIPS 暗号のサポート

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x86_64ppc64le、および s390x アーキテクチャーで FIPS 検証済み/Modules In Process 暗号化ライブラリーを使用する OpenShift Container Platform クラスターをインストールできます。

重要

クラスターで FIPS モードを有効にするには、FIPS モードで動作するように設定された RHEL 8 コンピューターからインストールプログラムを実行する必要があります。OpenShift Container Platform クラスターをインストールするために、FIPS モードを有効にして RHEL 9 を実行することはできません。

RHEL での FIPS モードの設定の詳細は、FIPS モードでのシステムのインストール を参照してください。

クラスター内の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンの場合、この変更は、ユーザーがクラスターのデプロイメント時に変更できるクラスターオプションを制御する install-config.yaml ファイルのオプションのステータスに基づいてマシンがデプロイされる際に適用されます。Red Hat Enterprise Linux (RHEL) マシンでは、ワーカーマシンとして使用する予定のマシンにオペレーティングシステムをインストールする場合に FIPS モードを有効にする必要があります。これらの設定方法により、クラスターが FIPS コンプライアンス監査の要件を満たすことを確認できます。初期システムの起動前は、FIPS 検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号パッケージのみが有効になります。

FIPS はクラスターが使用するオペレーティングシステムの初回の起動前に有効にされている必要があり、クラスターをデプロイしてから FIPS を有効にすることはできません。

29.1. OpenShift Container Platform での FIPS 検証

OpenShift Container Platform は、それが使用するオペレーティングシステムのコンポーネント用に RHEL および RHCOS 内の特定の FIPS 検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) モジュールを使用します。RHEL8 core crypto components を参照してください。たとえば、ユーザーが SSH を使用して OpenShift Container Platform クラスターおよびコンテナーに接続する場合、その接続は適切に暗号化されます。

OpenShift Container Platform コンポーネントは Go で作成され、Red Hat の golang コンパイラーを使用してビルドされます。クラスターの FIPS モードを有効にすると、暗号署名を必要とするすべての OpenShift Container Platform コンポーネントは RHEL および RHCOS 暗号ライブラリーを呼び出します。

表29.1 OpenShift Container Platform 4.12 における FIPS モード属性および制限
属性制限事項

RHEL 8 および RHCOS オペレーティングシステムでの FIPS サポート。

FIPS 実装は、ハッシュ関数を計算し、そのハッシュに基づくキーを検証する単一の機能を提供しません。この制限については、今後の OpenShift Container Platform リリースで継続的に評価され、改善されます。

CRI-O ランタイムの FIPS サポート。

OpenShift Container Platform サービスの FIPS サポート。

RHEL 8 および RHCOS バイナリーおよびイメージから取得される FIPS 検証済みまたは進行中のモジュール (Modules in Process) 暗号化モジュールおよびアルゴリズム。

 

FIPS と互換性のある golang コンパイラーの使用。

TLS FIPS サポートは完全に実装されていませんが、今後の OpenShift Container Platform リリースで予定されています。

複数のアーキテクチャー間の FIPS サポート。

FIPS は現在、x86_64ppc64le、および s390x アーキテクチャーを使用する OpenShift Container Platform デプロイメントでのみサポートされています。

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