第24章 VMC へのインストール
24.1. VMC へのインストールの準備
24.1.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform のインストールおよび更新 プロセスの詳細を確認した。
- クラスターインストール方法の選択およびそのユーザー向けの準備 を確認している。
- クラスターが必要とする サイトを許可するようにファイアウォールを設定 している (ファイアウォールを使用し、Telemetry サービスを使用する予定の場合)。
24.1.2. VMC に OpenShift Container Platform をインストールする方法の選択
インストーラーまたはユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用して、VMC に OpenShift Container Platform をインストールすることができます。デフォルトのインストールタイプは、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用します。この場合、インストールプログラムがクラスターの基礎となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。OpenShift Container Platform はユーザーが独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーにインストールすることもできます。インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用しない場合は、クラスターリソースをユーザー自身で管理し、維持する必要があります。
installer-provisioned および user-provisioned インストールプロセスの詳細は、インストールプロセス を参照してください。
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールする手順は、例としてのみ提供されます。独自に提供するインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、VMC プラットフォームおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスについて理解している必要があります。ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストール手順をガイドとして使用します。他の方法で必要なリソースを作成することもできます。
24.1.2.1. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの VMC への OpenShift Container Platform のインストール
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーにより、インストールプログラムは OpenShift Container Platform で必要なリソースのプロビジョニングを事前に設定し、自動化することができます。
- クラスターの VMC へのインストール: インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのインストールをカスタマイズせずに使用して、VMC に OpenShift Container Platform をインストールできます。
- カスタマイズによる VMC へのクラスターのインストール: インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーのデフォルトのカスタマイズオプションのインストールを使用して、VMC に OpenShift Container Platform をインストールできます。
- ネットワークのカスタマイズによる VMC へのクラスターのインストール: ネットワークのカスタマイズを使用して、インストーラーでプロビジョニングされる VMC インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。インストール時に OpenShift Container Platform ネットワーク設定をカスタマイズすることで、クラスターが既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、ネットワーク要件に準拠することができます。
- ネットワークが制限された環境での VMC へのクラスターのインストール: インストールリリースコンテンツの内部ミラーを作成して、ネットワークが制限された環境で VMC インフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。この方法を使用して、インターネット上に表示されない内部ネットワークに OpenShift Container Platform をデプロイすることができます。
24.1.2.2. ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの VMC への OpenShift Container Platform のインストール
ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでは、ユーザーは OpenShift Container Platform に必要なすべてのリソースをプロビジョニングする必要があります。
- ユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの VMC へのクラスターのインストール: 独自にプロビジョニングする VMC インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。
- カスタマイズされたネットワークを使用したユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの VMC へのクラスターのインストール: カスタマイズされたネットワーク設定オプションを使用して独自にプロビジョニングする VMC インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。
- ネットワークが制限された環境でユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの VMC へのクラスターのインストール: ネットワークが制限された環境で独自にプロビジョニングする VMC インフラストラクチャーに、OpenShift Container Platform をインストールできます。
24.1.3. VMware vSphere インフラストラクチャーの要件
OpenShift Container Platform クラスターは、使用するコンポーネントの要件に合わせて、以下に示す VMware vSphere インスタンスのいずれかのバージョンにインストールする必要があります。
- バージョン 7.0 Update 2 以降
- バージョン 8.0 Update 1 以降
VMware vSphere インフラストラクチャーは、オンプレミスまたは次の表に示す要件を満たす VMware Cloud Verified プロバイダー でホストできます。
仮想環境製品 | 必須バージョン |
---|---|
VMware 仮想ハードウェア | 15 以降 |
vSphere ESXi ホスト | 7.0 Update 2 以降、8.0 Update 1 以降 |
vCenter ホスト | 7.0 Update 2 以降、8.0 Update 1 以降 |
VMware vSphere バージョン 7.0 および 7.0 Update 1 へのクラスターのインストールは非推奨になりました。これらのバージョンは引き続き完全にサポートされていますが、vSphere 6.x のすべてのバージョンはサポートされなくなりました。OpenShift Container Platform のバージョン 4.12 には、VMware 仮想ハードウェアバージョン 15 以降が必要です。vSphere 仮想マシンのハードウェアバージョンを更新するには、クラスターの更新 セクションの "Updating hardware on nodes running in vSphere" を参照してください。
コンポーネント | サポートされる最小バージョン | 説明 |
---|---|---|
ハイパーバイザー | 仮想ハードウェアバージョン 15 を搭載した vSphere 7.0 Update 2 (以降) または vSphere 8.0 Update 1 (以降) | このバージョンは、Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) がサポートする最小バージョンです。RHCOS と互換性のある Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の最新バージョンでサポートされているハードウェアの詳細は、Red Hat Customer Portal の ハードウェア を参照してください。 |
ストレージおよび In-tree ドライバー | vSphere 7.0 Update 2 以降、8.0 Update 1 以降 | このプラグインは、OpenShift Container Platform に含まれる vSphere の In-tree ストレージドライバーを使用して vSphere ストレージを作成します。 |
OpenShift Container Platform をインストールする前に、ESXi ホストの時間が同期されていることを確認する必要があります。VMware ドキュメントの Edit Time Configuration for a Host を参照してください。
24.1.4. VMware vSphere CSI Driver Operator の要件
vSphere CSI Driver Operator をインストールするには、次の要件を満たす必要があります。
- VMware vSphere バージョン: 7.0 Update 2 以降、8.0 Update 1 以降
- vCenter バージョン: 7.0 Update 2 以降、8.0 Update 1 以降
- ハードウェアバージョン 15 以降の仮想マシン
- クラスターにサードパーティーの vSphere CSI ドライバーがインストールされていない
サードパーティーの vSphere CSI ドライバーがクラスターに存在する場合、OpenShift Container Platform はそれを上書きしません。サードパーティーの vSphere CSI ドライバーが存在すると、OpenShift Container Platform を OpenShift Container Platform 4.13 以降にアップグレードできなくなります。
VMware vSphere CSI Driver Operator は、インストールマニフェストの platform: vsphere
でデプロイされたクラスターでのみサポートされます。
関連情報
- サードパーティーの CSI ドライバーを削除するには、サードパーティーの vSphere CSI ドライバーの削除 を参照してください。
24.1.5. インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーでの VMC への OpenShift Container Platform のアンインストール
- インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用した VMC のクラスターのアンインストール: インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用した VMC インフラストラクチャーにデプロイされたクラスターを削除できます。