4.17. AWS でのクラスターのアンインストール
Amazon Web Services (AWS) にデプロイしたクラスターは削除することができます。
4.17.1. installer-provisioned infrastructure を使用するクラスターの削除
インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャーを使用するクラスターは、クラウドから削除できます。
アンインストール後に、とくにユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー (UPI) クラスターで適切に削除されていないリソースがあるかどうかについて、クラウドプロバイダーを確認します。インストールプログラムが作成しなかったリソース、またはインストールプログラムがアクセスできないリソースが存在する可能性があります。
前提条件
- クラスターをデプロイするために使用したインストールプログラムのコピーがあります。
- クラスター作成時にインストールプログラムが生成したファイルがあります。
手順
クラスターのインストールに使用したコンピューターで、インストールプログラムを含むディレクトリーに移動し、次のコマンドを実行します。
$ ./openshift-install destroy cluster \ --dir <installation_directory> --log-level info 1 2
注記クラスターのクラスター定義ファイルが含まれるディレクトリーを指定する必要があります。クラスターを削除するには、インストールプログラムでこのディレクトリーにある
metadata.json
ファイルが必要になります。-
オプション:
<installation_directory>
ディレクトリーおよび OpenShift Container Platform インストールプログラムを削除します。
4.17.2. Cloud Credential Operator ユーティリティーを使用した AWS リソースの削除
STS を使用し、手動モードで Cloud Credential Operator (CCO) を使用して OpenShift Container Platform クラスターをアンインストールした後にリソースをクリーンアップするには、CCO ユーティリティー (ccoctl
) を使用してインストール時に ccoctl
が作成した AWS リソースを削除します。
前提条件
-
ccoctl
バイナリーをデプロイメントして準備します。 - STS を使用し、手動モードで CCO を使用して OpenShift Container Platform クラスターをインストールします。
手順
ccoctl
が作成した AWS リソースを削除します。$ ccoctl aws delete \ --name=<name> \ 1 --region=<aws_region> 2
出力例:
2021/04/08 17:50:41 Identity Provider object .well-known/openid-configuration deleted from the bucket <name>-oidc 2021/04/08 17:50:42 Identity Provider object keys.json deleted from the bucket <name>-oidc 2021/04/08 17:50:43 Identity Provider bucket <name>-oidc deleted 2021/04/08 17:51:05 Policy <name>-openshift-cloud-credential-operator-cloud-credential-o associated with IAM Role <name>-openshift-cloud-credential-operator-cloud-credential-o deleted 2021/04/08 17:51:05 IAM Role <name>-openshift-cloud-credential-operator-cloud-credential-o deleted 2021/04/08 17:51:07 Policy <name>-openshift-cluster-csi-drivers-ebs-cloud-credentials associated with IAM Role <name>-openshift-cluster-csi-drivers-ebs-cloud-credentials deleted 2021/04/08 17:51:07 IAM Role <name>-openshift-cluster-csi-drivers-ebs-cloud-credentials deleted 2021/04/08 17:51:08 Policy <name>-openshift-image-registry-installer-cloud-credentials associated with IAM Role <name>-openshift-image-registry-installer-cloud-credentials deleted 2021/04/08 17:51:08 IAM Role <name>-openshift-image-registry-installer-cloud-credentials deleted 2021/04/08 17:51:09 Policy <name>-openshift-ingress-operator-cloud-credentials associated with IAM Role <name>-openshift-ingress-operator-cloud-credentials deleted 2021/04/08 17:51:10 IAM Role <name>-openshift-ingress-operator-cloud-credentials deleted 2021/04/08 17:51:11 Policy <name>-openshift-machine-api-aws-cloud-credentials associated with IAM Role <name>-openshift-machine-api-aws-cloud-credentials deleted 2021/04/08 17:51:11 IAM Role <name>-openshift-machine-api-aws-cloud-credentials deleted 2021/04/08 17:51:39 Identity Provider with ARN arn:aws:iam::<aws_account_id>:oidc-provider/<name>-oidc.s3.<aws_region>.amazonaws.com deleted
検証
- リソースが削除されたことを確認するには、AWS にクエリーを実行します。詳細は AWS ドキュメントを参照してください。
4.17.3. 設定された AWS Local Zone インフラストラクチャーを使用したクラスターの削除
Amazon Web Services (AWS) のクラスターを既存の Virtual Private Cloud (VPC) にインストールし、ローカルゾーンの場所ごとにサブネットを設定したら、クラスターとそれに関連付けられている AWS リソースを削除できます。
この手順の例では、CloudFormation テンプレートを使用して VPC とそのサブネットを作成したことを前提としています。
前提条件
-
ネットワークの作成中に使用された CloudFormation スタックの名前
<local_zone_stack_name>
と<vpc_stack_name>
を知っています。クラスターを削除するには、スタックの名前が必要です。 - インストールプログラムによって作成されたインストールファイルを含むディレクトリーへのアクセス権があります。
- アカウントには、CloudFormation スタックを削除するためのアクセス許可を提供するポリシーが含まれています。
手順
インストールプログラムが保存されているディレクトリーに移動し、
destroy cluster
コマンドを使用してクラスターを削除します。$ ./openshift-install destroy cluster --dir <installation_directory> \1 --log-level=debug 2
Local Zone サブネットの CloudFormation スタックを削除します。
$ aws cloudformation delete-stack --stack-name <local_zone_stack_name>
VPC を表すリソースのスタックを削除します。
$ aws cloudformation delete-stack --stack-name <vpc_stack_name>
検証
AWS CLI で次のコマンドを発行して、スタックリソースを削除したことを確認します。AWS CLI は、テンプレートコンポーネントが存在しないことを出力します。
$ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <local_zone_stack_name>
$ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <vpc_stack_name>
関連情報
- AWS CloudFormation スタックの詳細は、Working with stacks を参照してください。
- AWS Local Zones へのオプトイン
- AWS Local Zones の利用可能なロケーション
- AWS Local Zones の機能