第1章 Cluster Observability Operator リリースノート


Cluster Observability Operator (COO) は、オプションの OpenShift Container Platform Operator です。管理者はこれを使用して、さまざまなサービスやユーザーが使用できるように個別に設定できる、スタンドアロンのモニタリングスタックを作成できます。

COO は、OpenShift Container Platform のビルトインモニタリング機能を補完します。これは、Cluster Monitoring Operator (CMO) で管理されるデフォルトのプラットフォームおよびユーザーワークロードモニタリングスタックと並行してデプロイできます。

これらのリリースノートは、OpenShift Container Platform での Cluster Observability Operator の開発を追跡します。

1.1. Cluster Observability Operator 1.0

1.1.1. 新機能および機能拡張

  • COO を OpenShift Container Platform プラットフォームの監視に使用できるようになりました。(COO-476)

    • COO Web サーバーの HTTPS サポートを実装します。(COO-480)
    • COO Web サーバーの authn/authz を実装します。(COO-481)
    • COO からメトリクスを収集するように ServiceMonitor リソースを設定します。(COO-482)
    • OLM バンドルに operatorframework.io/cluster-monitoring=true アノテーションを追加します。(COO-483)
    • COO のアラートストラテジーを定義します。(COO-484)
    • アラート用の PrometheusRule を設定します。(COO-485)
  • UIPlugin CR に、サポートレベルのアノテーションが作成時に追加されるようになりました。サポートレベルはプラグインの種類に基づいています。値は DevPreviewTechPreview、または GeneralAvailability です。(COO-318)
  • Prometheus CR で Alertmanager scheme および tlsConfig フィールドを設定できるようになりました。(COO-219)
  • トラブルシューティングパネルの延長テクニカルプレビューで、トレースを Kubernetes リソースと相関させ、ログ、アラート、メトリクス、ネットワークイベントなどの他の観測可能なシグナルと直接相関させるサポートが追加されました。(COO-450)

    • Web コンソールで Observe Tracing をクリックしてトレースページに移動すると、Tempo インスタンスとテナントを選択できます。プレビュートラブルシューティングパネルは、openshift-tracing / platform インスタンスと platform テナントでのみ機能します。
    • トラブルシューティングパネルは、Administrator パースペクティブで最も効果的に機能します。Developer パースペクティブでは、一部のバックエンド、特にメトリクスとアラート用の Prometheus での認可の問題により、機能が制限されています。これは今後のリリースで対処される予定です。

次の表に、Cluster Observability Operator と OpenShift Container Platform のバージョンに応じて利用可能な機能に関する情報を示します。

COO のバージョンOCP のバージョン分散トレーシングロギングトラブルシューティングパネル

1.0 以降

4.12 - 4.15

1.0 以降

4.16 以降

1.1.2. CVE

1.1.3. バグ修正

  • 以前は、COO インストールのデフォルトの namespace が openshift-operators でした。このリリースでは、デフォルトの namespace が openshift-cluster-observability-operator に変更されます。(COO-32)
  • 以前は、korrel8r で解析できるものが時系列セレクター式だけでした。このリリースでは、korrel8r は有効な PromQL 式を解析して、相関に使用する時系列セレクターを抽出できるようになりました。(COO-558)
  • 以前は、分散トレーシング UI プラグインから Tempo インスタンスを表示すると、トレースの期間を示す散布図グラフが正しくレンダリングされませんでした。バブルのサイズが大きすぎて、x 軸と y 軸に重なっていました。このリリースでは、グラフが正しくレンダリングされます。(COO-319)
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