第1章 Cluster Observability Operator リリースノート
Cluster Observability Operator (COO) は、オプションの OpenShift Container Platform Operator です。管理者はこれを使用して、さまざまなサービスやユーザーが使用できるように個別に設定できる、スタンドアロンのモニタリングスタックを作成できます。
COO は、OpenShift Container Platform のビルトインモニタリング機能を補完します。これは、Cluster Monitoring Operator (CMO) で管理されるデフォルトのプラットフォームおよびユーザーワークロードモニタリングスタックと並行してデプロイできます。
これらのリリースノートは、OpenShift Container Platform での Cluster Observability Operator の開発を追跡します。
1.1. Cluster Observability Operator 1.0
1.1.1. 新機能および機能拡張
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Prometheus CR で Alertmanager
scheme
およびtlsConfig
フィールドを設定できるようになりました。(COO-219)
トラブルシューティングパネルの延長テクニカルプレビューで、トレースを Kubernetes リソースと相関させ、ログ、アラート、メトリクス、ネットワークイベントなどの他の観測可能なシグナルと直接相関させるサポートが追加されました。(COO-450)
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Web コンソールで Observe
Tracing をクリックしてトレースページに移動すると、Tempo インスタンスとテナントを選択できます。プレビュートラブルシューティングパネルは、 openshift-tracing / platform
インスタンスとplatform
テナントでのみ機能します。 - トラブルシューティングパネルは、Administrator パースペクティブで最も効果的に機能します。Developer パースペクティブでは、一部のバックエンド、特にメトリクスとアラート用の Prometheus での認可の問題により、機能が制限されています。これは今後のリリースで対処される予定です。
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Web コンソールで Observe
次の表に、Cluster Observability Operator と OpenShift Container Platform のバージョンに応じて利用可能な機能に関する情報を示します。
COO のバージョン | OCP のバージョン | 分散トレーシング | ロギング | トラブルシューティングパネル |
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1.0 以降 | 4.12 - 4.15 | ✔ | ✔ | ✘ |
1.0 以降 | 4.16 以降 | ✔ | ✔ | ✔ |
1.1.2. CVE
1.1.3. バグ修正
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以前は、COO インストールのデフォルトの namespace が
openshift-operators
でした。このリリースでは、デフォルトの namespace がopenshift-cluster-observability-operator
に変更されます。(COO-32) -
以前は、
korrel8r
で解析できるものが時系列セレクター式だけでした。このリリースでは、korrel8r
は有効な PromQL 式を解析して、相関に使用する時系列セレクターを抽出できるようになりました。(COO-558) - 以前は、分散トレーシング UI プラグインから Tempo インスタンスを表示すると、トレースの期間を示す散布図グラフが正しくレンダリングされませんでした。バブルのサイズが大きすぎて、x 軸と y 軸に重なっていました。このリリースでは、グラフが正しくレンダリングされます。(COO-319)