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3.2.2.5. Workspace

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注記

PipelineResource はデバッグが容易ではなく、スコープの制限があり、Task を再利用可能にしないため、OpenShift Pipelines では PipelineResource の代わりに Workspace を使用することが推奨されます。

Workspace は、入力を受信し、出力を提供するために Pipeline の Task がランタイム時に必要とする共有ストレージボリュームを宣言します。Workspace では、ボリュームの実際の場所を指定する代わりに、ランタイム時に必要となるファイルシステムまたはファイルシステムの一部を宣言できます。Task または Pipeline は Workspace を宣言し、ボリュームの特定の場所の詳細を指定する必要があります。その後、これは TaskRun または PipelineRun の Workspace にマウントされます。ランタイムストレージボリュームからボリューム宣言を分離することで、Task を再利用可能かつ柔軟にし、ユーザー環境から切り離すことができます。

Workspace を使用すると、以下が可能になります。

  • Task の入力および出力の保存
  • Task 間でのデータの共有
  • Secret に保持される認証情報のマウントポイントとして使用
  • ConfigMap に保持される設定のマウントポイントとして使用
  • 組織が共有する共通ツールのマウントポイントとして使用
  • ジョブを高速化するビルドアーティファクトのキャッシュの作成

以下を使用して、TaskRun または PipelineRun で Workspace を指定できます。

  • 読み取り専用 ConfigMap または Secret
  • 他の Task と共有される既存の PersistentVolumeClaim
  • 指定された VolumeClaimTemplate からの PersistentVolumeClaim
  • TaskRun の完了時に破棄される emptyDir

以下の例は、Pipeline で定義される、build-image および apply-manifests Task の shared-workspace Workspace を宣言する build-and-deploy Pipeline のコードスニペットを示しています。

apiVersion: tekton.dev/v1beta1
kind: Pipeline
metadata:
  name: build-and-deploy
spec:
  workspaces: 1
  - name: shared-workspace
  params:
...
  tasks: 2
  - name: build-image
    taskRef:
      name: buildah
      kind: ClusterTask
    params:
    - name: TLSVERIFY
      value: "false"
    - name: IMAGE
      value: $(params.IMAGE)
    workspaces: 3
    - name: source 4
      workspace: shared-workspace 5
    runAfter:
    - fetch-repository
  - name: apply-manifests
    taskRef:
      name: apply-manifests
    workspaces: 6
    - name: source
      workspace: shared-workspace
    runAfter:
      - build-image
...
1
Pipeline で定義される Task 間で共有される Workspace の一覧。Pipeline は、必要な数の Workspace を定義できます。この例では、shared-workspace という名前の 1 つの Workspace のみが宣言されます。
2
Pipeline で使用される Task の定義。このスニペットは、共通の Workspace を共有する build-image および apply-manifests の 2 つの Task を定義します。
3
build-image Task で使用される Workspace の一覧。Task 定義には、必要な数の Workspace を含めることができます。ただし、Task が最大 1 つの書き込み可能な Workspace を使用することが推奨されます。
4
Task で使用される Workspace を一意に識別する名前。この Task は、source という名前の 1 つの Workspace を使用します。
5
Task によって使用される Pipeline Workspace の名前。Workspace source は Pipeline Workspace の shared-workspace を使用することに注意してください。
6
apply-manifests Task で使用される Workspace の一覧。この Task は、build-image Task と source Workspace を共有することに注意してください。

Workspace はタスクがデータを共有する際に使用でき、これにより、パイプラインの各タスクが実行時に必要となる 1 つまたは複数のボリュームを指定することができます。永続ボリューム要求 (PVC) を作成するか、または永続ボリューム要求 (PVC) を作成するボリューム要求テンプレートを指定できます。

以下の build-deploy-api-pipelinerun PipelineRun のコードスニペットは、build-and-deploy Pipeline で使用される shared-workspace Workspace のストレージボリュームを定義するための永続ボリューム要求 (PVC) を作成するために永続ボリュームテンプレートを使用します。

apiVersion: tekton.dev/v1beta1
kind: PipelineRun
metadata:
  name: build-deploy-api-pipelinerun
spec:
  pipelineRef:
    name: build-and-deploy
  params:
...

  workspaces: 1
  - name: shared-workspace 2
    volumeClaimTemplate: 3
      spec:
        accessModes:
          - ReadWriteOnce
        resources:
          requests:
            storage: 500Mi
1
PipelineRun にボリュームバインディングを提供する Pipeline Workspace の一覧を指定します。
2
ボリュームが提供されている Pipeline の Workspace の名前。
3
ワークスペースのストレージボリュームを定義するために永続ボリューム要求 (PVC) を作成するボリューム要求テンプレートを指定します。
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