7.2. opm CLI リファレンス


opm コマンドラインインターフェイス (CLI) は、Operator カタログを作成して保守するためのツールです。

opm CLI 構文

$ opm <command> [<subcommand>] [<argument>] [<flags>]

警告

opm CLI には前方互換性がありません。カタログコンテンツの生成に使用される opm CLI のバージョンは、クラスター上でコンテンツを提供するために使用されるバージョンと同じかそれより前である必要があります。

表7.1 global フラグ
フラグ説明

-skip-tls-verify

バンドルまたはインデックスをプルする時に、コンテナーイメージレジストリーの TLS 証明書の検証を省略します。

--use-http

バンドルをプルするときは、コンテナーイメージレジストリーにプレーン HTTP を使用します。

重要

関連する CLI コマンドを含む、SQLite ベースのカタログ形式は非推奨の機能です。非推奨の機能は依然として OpenShift Container Platform に含まれており、引き続きサポートされますが、本製品の今後のリリースで削除されるため、新規デプロイメントでの使用は推奨されません。

OpenShift Container Platform で非推奨となったか、削除された主な機能の最新の一覧は、OpenShift Container Platform リリースノートの 非推奨および削除された機能 セクションを参照してください。

7.2.1. generate

宣言型設定インデックスのさまざまなアーティファクトを生成します。

コマンド構文

$ opm generate <subcommand> [<flags>]

表7.2 generate サブコマンド
サブコマンド説明

dockerfile

宣言型設定インデックスの Dockerfile を生成します。

表7.3 generate フラグ
フラグ説明

-h--help

generate のヘルプ。

7.2.1.1. dockerfile

宣言型設定インデックスの Dockerfile を生成します。

重要

このコマンドは、インデックスの構築に使用される Dockerfile を <dcRootDir> と同じディレクトリーに作成します (<dcDirName>.Dockerfile という名前)。同じ名前の Dockerfile がすでに存在する場合、このコマンドは失敗します。

追加のラベルを指定するときに重複キーが存在する場合、各重複キーの最後の値のみが生成された Dockerfile に追加されます。

コマンド構文

$ opm generate dockerfile <dcRootDir> [<flags>]

表7.4 generate dockerfile フラグ
フラグ説明

-i, --binary-image (文字列)

カタログを作成するイメージ。デフォルト値は quay.io/operator-framework/opm:latest です。

-l--extra-labels (文字列)

生成された Dockerfile に含める追加のラベル。ラベルの形式は key=value です。

-h--help

Dockerfile のヘルプ。

注記

公式 Red Hat イメージを使用してビルドするには、registry.redhat.io/openshift4/ose-operator-registry:v4.16 値と -i フラグを使用します。

7.2.2. index

既存の Operator バンドルから SQLite データベース形式のコンテナーイメージに Operator インデックスを生成します。

重要

OpenShift Container Platform 4.11 の時点で、デフォルトの Red Hat が提供する Operator カタログは、ファイルベースのカタログ形式でリリースされます。OpenShift Container Platform 4.6 から 4.10 までのデフォルトの Red Hat が提供する Operator カタログは、非推奨の SQLite データベース形式でリリースされました。

opm サブコマンド、フラグ、および SQLite データベース形式に関連する機能も非推奨となり、今後のリリースで削除されます。機能は引き続きサポートされており、非推奨の SQLite データベース形式を使用するカタログに使用する必要があります。

opm index prune などの SQLite データベース形式を使用する opm サブコマンドおよびフラグの多くは、ファイルベースのカタログ形式では機能しません。

ファイルベースのカタログの操作の詳細は、「関連情報」を参照してください。

コマンド構文

$ opm index <subcommand> [<flags>]

表7.5 index サブコマンド
サブコマンド説明

add

Operator バンドルをインデックスに追加します。

prune

指定されたパッケージ以外の全パッケージのインデックスをプルーニングします。

prune-stranded

特定のイメージに関連付けられていない標準バンドルのインデックスをプルーニングします。

rm

Operator 全体をインデックスから削除します。

7.2.2.1. add

Operator バンドルをインデックスに追加します。

コマンド構文

$ opm index add [<flags>]

表7.6 index add フラグ
フラグ説明

-i, --binary-image

on-image opm コマンドのコンテナーイメージ

-u,--build-tool (文字列)

コンテナーイメージをビルドするツール:podman (デフォルト値) または docker--container-tool フラグの一部を上書きします。

-b,--bundles (文字列)

追加するバンドルのコンマ区切りのリスト。

-c,--container-tool (文字列)

保存およびビルドなど、コンテナーイメージと対話するためのツール:docker または podman

-f,--from-index (文字列)

追加する以前のインデックス。

--generate

有効な場合には、Dockerfile のみを作成してローカルディスクに保存します。

--mode(文字列)

チャネルグラフの更新方法を定義するグラフ更新モード:replaces (デフォルト値)、semver または semver-skippatch

-d,--out-dockerfile (文字列)

オプション: Dockerfile を生成する場合は、ファイル名を指定します。

--permissive

レジストリーの読み込みエラーを許可します。

-p,--pull-tool(文字列)

コンテナーイメージをプルするツール:none (デフォルト値)、docker、または podman--container-tool フラグの一部を上書きします。

-t,--tag(文字列)

ビルドするコンテナーイメージのカスタムタグ。

7.2.2.2. prune

指定されたパッケージ以外の全パッケージのインデックスをプルーニングします。

コマンド構文

$ opm index prune [<flags>]

表7.7 index prune フラグ
フラグ説明

-i, --binary-image

on-image opm コマンドのコンテナーイメージ

-c,--container-tool (文字列)

保存およびビルドなど、コンテナーイメージと対話するためのツール:docker または podman

-f,--from-index (文字列)

プルーニングするインデックス。

--generate

有効な場合には、Dockerfile のみを作成してローカルディスクに保存します。

-d,--out-dockerfile (文字列)

オプション: Dockerfile を生成する場合は、ファイル名を指定します。

-p,--packages(文字列)

保持するパッケージのコンマ区切りリスト。

--permissive

レジストリーの読み込みエラーを許可します。

-t,--tag(文字列)

ビルドするコンテナーイメージのカスタムタグ。

7.2.2.3. prune-stranded

特定のイメージに関連付けられていない標準バンドルのインデックスをプルーニングします。

コマンド構文

$ opm index prune-stranded [<flags>]

表7.8 index prune-stranded フラグ
フラグ説明

-i, --binary-image

on-image opm コマンドのコンテナーイメージ

-c,--container-tool (文字列)

保存およびビルドなど、コンテナーイメージと対話するためのツール:docker または podman

-f,--from-index (文字列)

プルーニングするインデックス。

--generate

有効な場合には、Dockerfile のみを作成してローカルディスクに保存します。

-d,--out-dockerfile (文字列)

オプション: Dockerfile を生成する場合は、ファイル名を指定します。

-p,--packages(文字列)

保持するパッケージのコンマ区切りリスト。

--permissive

レジストリーの読み込みエラーを許可します。

-t,--tag(文字列)

ビルドするコンテナーイメージのカスタムタグ。

7.2.2.4. rm

Operator 全体をインデックスから削除します。

コマンド構文

$ opm index rm [<flags>]

表7.9 index rm フラグ
フラグ説明

-i, --binary-image

on-image opm コマンドのコンテナーイメージ

-u,--build-tool (文字列)

コンテナーイメージをビルドするツール:podman (デフォルト値) または docker--container-tool フラグの一部を上書きします。

-c,--container-tool (文字列)

保存およびビルドなど、コンテナーイメージと対話するためのツール:docker または podman

-f,--from-index (文字列)

削除する以前のインデックス。

--generate

有効な場合には、Dockerfile のみを作成してローカルディスクに保存します。

-o,--operators(文字列)

削除する Operator のコンマ区切りのリスト。

-d,--out-dockerfile (文字列)

オプション: Dockerfile を生成する場合は、ファイル名を指定します。

-p,--packages(文字列)

保持するパッケージのコンマ区切りリスト。

--permissive

レジストリーの読み込みエラーを許可します。

-p,--pull-tool(文字列)

コンテナーイメージをプルするツール:none (デフォルト値)、docker、または podman--container-tool フラグの一部を上書きします。

-t,--tag(文字列)

ビルドするコンテナーイメージのカスタムタグ。

7.2.3. init

olm.package 宣言型設定 blob を生成します。

コマンド構文

$ opm init <package_name> [<flags>]

表7.10 init フラグ
フラグ説明

-c, --default-channel (文字列)

指定されていない場合に、サブスクリプションがデフォルトで設定されるチャネル。

-d,--description(文字列)

Operator の README.md またはその他のドキュメントへのパス。

-i,--icon(文字列)

パッケージのアイコンへのパス。

-o, --output (文字列)

出力形式:json (デフォルト値) または yaml

7.2.4. migrate

SQLite データベース形式のインデックスイメージまたはデータベースファイルをファイルベースのカタログに移行します。

重要

関連する CLI コマンドを含む、SQLite ベースのカタログ形式は非推奨の機能です。非推奨の機能は依然として OpenShift Container Platform に含まれており、引き続きサポートされますが、本製品の今後のリリースで削除されるため、新規デプロイメントでの使用は推奨されません。

OpenShift Container Platform で非推奨となったか、削除された主な機能の最新の一覧は、OpenShift Container Platform リリースノートの 非推奨および削除された機能 セクションを参照してください。

コマンド構文

$ opm migrate <index_ref> <output_dir> [<flags>]

表7.11 migrate フラグ
フラグ説明

-o, --output (文字列)

出力形式:json (デフォルト値) または yaml

7.2.5. render

提供されるインデックスイメージ、バンドルイメージ、および SQLite データベースファイルから宣言型の設定 Blob を生成します。

コマンド構文

$ opm render <index_image | bundle_image | sqlite_file> [<flags>]

表7.12 render フラグ
フラグ説明

-o, --output (文字列)

出力形式:json (デフォルト値) または yaml

7.2.6. serve

GRPC サーバーを介して宣言型の設定を提供します。

注記

宣言的な config ディレクトリーは、起動時に serve コマンドで読み込まれます。このコマンド開始後に宣言型設定に加えられた変更は、提供されるコンテンツには反映されません。

コマンド構文

$ opm serve <source_path> [<flags>]

表7.13 serve フラグ
フラグ説明

--cache-dir (文字列)

このフラグが設定されている場合、サーバーキャッシュディレクトリーを同期して永続化します。

--cache-enforce-integrity

キャッシュが存在しないか無効化されている場合、エラーで終了します。--cache-dir フラグが設定され、--cache-only フラグが false の場合、デフォルト値は true です。それ以外の場合、デフォルトは false です。

--cache-only

サービスキャッシュを同期し、サービスを提供せずに終了します。

--debug

デバッグロギングを有効にします。

-h--help

serve のヘルプ。

-p,--port(文字列)

サービスのポート番号。デフォルト値は 50051 です。

--pprof-addr (文字列)

起動プロファイリングエンドポイントのアドレス。形式は Addr:Port です。

-t,--termination-log(文字列)

コンテナー終了ログファイルへのパス。デフォルト値は /dev/termination-log です。

7.2.7. validate

指定されたディレクトリーの宣言型設定 JSON ファイルを検証します。

コマンド構文

$ opm validate <directory> [<flags>]

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