第1章 Assisted Installer を使用して Oracle Cloud Infrastructure (OCI) にクラスターをインストールする


Assisted Installer を使用して、Oracle® Cloud Infrastructure (OCI) にクラスターをインストールできます。この方法はほとんどのユーザーに推奨されます。インターネット接続が必要です。

クラスターを手動でセットアップする場合、他の自動化ツールを使用する場合、または非接続環境で作業する場合は、インストールに Red Hat Agent-based Installer を使用できます。詳細は、Agent-based Installer を使用して Oracle Cloud Infrastructure (OCI) にクラスターをインストールする を参照してください。

注記

Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の任意の リージョンと同じ専用リージョン (Oracle ドキュメント)に OpenShift Container Platform をデプロイすることができます。

1.1. Assisted Installer と OCI の統合について

専用、ハイブリッド、パブリックおよびマルチクラウド環境をサポートする Oracle® Cloud Infrastructure (OCI) インフラストラクチャー上でクラスターワークロードを実行できます。Red Hat と Oracle はどちらも、OCI 上の OpenShift Container Platform クラスターでの OCI の実行をテスト、検証、サポートしています。

このセクションでは、Assisted Installer を使用して OCI プラットフォームに OpenShift Container Platform クラスターをインストールする方法を説明します。このインストールにより、Oracle Cloud Controller Manager (CCM) や Oracle Container Storage Interface (CSI) などのクラウドネイティブコンポーネントがデプロイされます。また、インスタンスノード、ロードバランサー、ストレージなどの OCI API リソースとクラスターが統合されます。

インストールプロセスでは、Red Hat が提供する OpenShift Container Platform 検出 ISO イメージと、OCI が提供および管理するスクリプトおよびマニフェストを使用します。

1.1.1. インストール前の考慮事項

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) に OpenShift Container Platform をインストールする前に、次の設定の選択を検討する必要があります。

デプロイメントプラットフォーム

OpenShift Container Platform と Oracle Cloud Infrastructure (OCI) の統合は、仮想マシン (VM) とベアメタル (BM) マシンの両方で認定されています。iSCSI ブートドライブを使用したベアメタルインストールには、Oracle が提供する Terraform スタックで自動的に作成されるセカンダリーの仮想 NIC が必要です。

仮想マシン (VM) またはベアメタル (BM) マシンを作成する前に、関連する OCI シェイプを特定する必要があります。詳細は、次のリソースを参照してください。

VPU のサイズ設定に関する推奨事項

OCI 上で動作するクラスターワークロードに最適なパフォーマンス条件を確保するために、ブロックボリュームのボリュームパフォーマンスユニット (VPU) がワークロードに適したサイズに設定されていることを確認してください。次のリストを参考に、特定のパフォーマンスニーズに応じて必要な VPU を選択してください。

  • テストまたは概念実証環境: 100 GB、20 - 30 VPU。
  • 基本的な環境: 500 GB、60 VPU
  • 高負荷の実稼働環境: 500 GB 以上、100 以上の VPU

更新やスケーリングアクティビティーに十分な容量を提供できるように、VPU を余分に確保しておくことを検討してください。VPU の詳細は、Volume Performance Units (Oracle ドキュメント) を参照してください。

インスタンスのサイズ設定に関する推奨事項

OpenShift Container Platform ノードのコンピュートインスタンスの CPU、メモリー、VPU、およびボリュームサイズの推奨値を確認してください。詳細は、Instance Sizing Recommendations for OpenShift Container Platform on OCI Nodes (Oracle ドキュメント) を参照してください。

1.1.2. ワークフロー

インターネット接続環境で Assisted Installer を使用して OCI にクラスターをインストールする手順を次に示します。

  1. OCI コンソールで、クラスターをホストする OCI アカウントを設定します。

    1. 既存のコンパートメントの下に新しい子コンパートメントを作成します。
    2. 新しいオブジェクトストレージバケットを作成するか、OCI が提供するバケットを使用します。
    3. スタックファイルテンプレートをダウンロードしてローカルに保存します。
  2. Assisted Installer コンソールで、クラスターを設定します。

    1. クラスター設定を入力します。
    2. 検出 ISO イメージを生成してダウンロードします。
  3. OCI コンソールでインフラストラクチャーを作成します。

    1. 検出 ISO イメージを OCI バケットにアップロードします。
    2. ISO イメージの Pre-Authenticated Request (PAR) を作成します。
    3. スタックファイルテンプレートをアップロードし、それを使用してスタックを作成して適用します。
    4. スタックからカスタムマニフェスト YAML ファイルをコピーします。
  4. Assisted Installer コンソールで、クラスターのインストールを完了します。

    1. クラスターノードのロールを設定します。
    2. Oracle が提供するマニフェストをアップロードします。
    3. クラスターをインストールします。
重要

OCI リソースをプロビジョニングする手順は、例としてのみ提供されています。他の方法で必要なリソースを作成することも選択できます。スクリプトは単なる例です。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスを理解している必要があります。OCI 設定にアクセスしてこの手順を完了することも、設定をモデルとして使用して独自のカスタムスクリプトを作成することもできます。

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