5.3. 優先設定入力の作成


この手順を使用して、PXE ファイルの作成に使用される優先設定入力を作成します。

手順

  1. 以下のコマンドを実行して nmstate の依存関係をインストールします。

    $ sudo dnf install /usr/bin/nmstatectl -y
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  2. PATH にあるディレクトリーに openshift-install バイナリーを配置します。
  3. 次のコマンドを実行して、インストール設定を保存するディレクトリーを作成します。

    $ mkdir ~/<directory_name>
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    注記

    これは、エージェントベースのインストールで推奨される方法です。GitOps ZTP マニフェストの使用はオプションです。

  4. 次のコマンドを実行して、install-config.yaml ファイルを作成します。

    $ cat << EOF > ./<directory_name>/install-config.yaml
    apiVersion: v1
    baseDomain: test.example.com
    compute:
    - architecture: amd64 
    1
    
      hyperthreading: Enabled
      name: worker
      replicas: 0
    controlPlane:
      architecture: amd64
      hyperthreading: Enabled
      name: master
      replicas: 1
    metadata:
      name: sno-cluster 
    2
    
    networking:
      clusterNetwork:
      - cidr: 10.128.0.0/14
        hostPrefix: 23
      machineNetwork:
      - cidr: 192.168.0.0/16
      networkType: OVNKubernetes 
    3
    
      serviceNetwork:
      - 172.30.0.0/16
    platform: 
    4
    
      none: {}
    pullSecret: '<pull_secret>' 
    5
    
    sshKey: '<ssh_pub_key>' 
    6
    
    EOF
    Copy to Clipboard
    1
    システムアーキテクチャーを指定します。有効な値は、amd64arm64ppc64le、および s390x です。

    multi ペイロードが含まれるリリースイメージを使用している場合は、arm64amd64s390xppc64le などのさまざまなアーキテクチャーにクラスターをインストールできます。それ以外の場合、クラスターは openshift-install version コマンドの出力に表示される release architecture にのみインストールできます。詳細は、「Agent-based Installer クラスターをインストールするためのサポート対象アーキテクチャーを確認する」を参照してください。

    2
    必須。クラスター名を指定します。
    3
    インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされる値はデフォルト値の OVNKubernetes のみです。
    4
    プラットフォームを指定します。
    注記

    ベアメタルプラットフォームの場合、agent-config.yaml ファイル上での設定でオーバーライドされない限り、install-config.yaml ファイルのプラットフォームセクションでのホスト設定がデフォルトで使用されます。

    5
    プルシークレットを指定します。
    6
    SSH 公開鍵を指定します。
    注記

    プラットフォームを vSphere または baremetal に設定すると、クラスターノードの IP アドレスエンドポイントを次の 3 つの方法で設定できます。

    • IPv4
    • IPv6
    • IPv4 と IPv6 の並列 (デュアルスタック)

    IPv6 は、ベアメタルプラットフォームでのみサポートされます。

    デュアルスタックネットワーキングの例

    networking:
      clusterNetwork:
        - cidr: 172.21.0.0/16
          hostPrefix: 23
        - cidr: fd02::/48
          hostPrefix: 64
      machineNetwork:
        - cidr: 192.168.11.0/16
        - cidr: 2001:DB8::/32
      serviceNetwork:
        - 172.22.0.0/16
        - fd03::/112
      networkType: OVNKubernetes
    platform:
      baremetal:
        apiVIPs:
        - 192.168.11.3
        - 2001:DB8::4
        ingressVIPs:
        - 192.168.11.4
        - 2001:DB8::5
    Copy to Clipboard

    注記

    非接続ミラーレジストリーを使用する場合は、作成済みのミラーレジストリー用の証明書ファイルを install-config.yaml ファイルの additionalTrustBundle フィールドに追加する必要があります。

  5. 次のコマンドを実行して、agent-config.yaml ファイルを作成します。

    $ cat > agent-config.yaml << EOF
    apiVersion: v1beta1
    kind: AgentConfig
    metadata:
      name: sno-cluster
    rendezvousIP: 192.168.111.80 
    1
    
    hosts: 
    2
    
      - hostname: master-0 
    3
    
        interfaces:
          - name: eno1
            macAddress: 00:ef:44:21:e6:a5
        rootDeviceHints: 
    4
    
          deviceName: /dev/sdb
        networkConfig: 
    5
    
          interfaces:
            - name: eno1
              type: ethernet
              state: up
              mac-address: 00:ef:44:21:e6:a5
              ipv4:
                enabled: true
                address:
                  - ip: 192.168.111.80
                    prefix-length: 23
                dhcp: false
          dns-resolver:
            config:
              server:
                - 192.168.111.1
          routes:
            config:
              - destination: 0.0.0.0/0
                next-hop-address: 192.168.111.2
                next-hop-interface: eno1
                table-id: 254
    EOF
    Copy to Clipboard
    1
    この IP アドレスは、ブートストラッププロセスを実行するノードや、assisted-service コンポーネントを実行するノードを判別するために使用されます。networkConfig パラメーターで少なくとも 1 つのホストの IP アドレスを指定しない場合は、ランデブー IP アドレスを指定する必要があります。このアドレスが指定されていない場合は、指定されたホストの networkConfig から 1 つの IP アドレスが選択されます。
    2
    オプション: ホスト設定。定義されたホストの数は、install-config.yaml ファイルで定義されたホストの総数 (compute.replicas および controlPlane.replicas パラメーターの値の合計) を超えてはなりません。
    3
    オプション: 動的ホスト設定プロトコル (DHCP) または逆引き DNS ルックアップから取得したホスト名をオーバーライドします。各ホストには、これらの方法のいずれかによって提供される一意のホスト名が必要です。
    4
    特定デバイスへの Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージのプロビジョニングを有効にします。インストールプログラムは、検出順にデバイスを検査し、検出された値をヒントの値と比較します。ヒントの値と一致する最初に検出されたデバイスが使用されます。
    5
    オプション: ホストのネットワークインターフェイスを NMState 形式で設定します。
  6. オプション: iPXE スクリプトを作成するには、bootArtifactsBaseURLagent-config.yaml ファイルに追加します。

    apiVersion: v1beta1
    kind: AgentConfig
    metadata:
      name: sno-cluster
    rendezvousIP: 192.168.111.80
    bootArtifactsBaseURL: <asset_server_URL>
    Copy to Clipboard

    <asset_server_URL> は、PXE アセットをアップロードするサーバーの URL です。

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