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第9章 Hosted Control Plane のトラブルシューティング

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Hosted Control Plane で問題が発生した場合は、次の情報を参照してトラブルシューティングを行ってください。

9.1. Hosted Control Plane のトラブルシューティング用の情報収集

Hosted Control Plane クラスターの問題をトラブルシューティングする必要がある場合は、must-gather コマンドを実行して情報を収集できます。このコマンドは、管理クラスターとホストされたクラスターの出力を生成します。

管理クラスターの出力には次の内容が含まれます。

  • クラスタースコープのリソース: これらのリソースは、管理クラスターのノード定義です。
  • hypershift-dump 圧縮ファイル: このファイルは、コンテンツを他の人と共有する必要がある場合に役立ちます。
  • namespace リソース: これらのリソースには、config map、サービス、イベント、ログなど、関連する namespace のすべてのオブジェクトが含まれます。
  • ネットワークログ: これらのログには、OVN ノースバウンドデータベースとサウスバウンドデータベース、およびそれぞれのステータスが含まれます。
  • ホストされたクラスター: このレベルの出力には、ホストされたクラスター内のすべてのリソースが含まれます。

ホストされたクラスターの出力には、次の内容が含まれます。

  • クラスタースコープのリソース: これらのリソースには、ノードや CRD などのクラスター全体のオブジェクトがすべて含まれます。
  • namespace リソース: これらのリソースには、config map、サービス、イベント、ログなど、関連する namespace のすべてのオブジェクトが含まれます。

出力にはクラスターからのシークレットオブジェクトは含まれませんが、シークレットの名前への参照が含まれる可能性があります。

前提条件

  • 管理クラスターへの cluster-admin アクセス権がある。
  • HostedCluster リソースの name 値と、CR がデプロイされる namespace がある。
  • hcp コマンドラインインターフェイスがインストールされている。詳細は、Hosted Control Plane のコマンドラインインターフェイスをインストールする を参照してください。
  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。
  • kubeconfig ファイルがロードされ、管理クラスターを指している。

手順

  • トラブルシューティングのために出力を収集するには、次のコマンドを入力します。

    $ oc adm must-gather --image=registry.redhat.io/multicluster-engine/must-gather-rhel9:v<mce_version> \
      /usr/bin/gather hosted-cluster-namespace=HOSTEDCLUSTERNAMESPACE hosted-cluster-name=HOSTEDCLUSTERNAME \
      --dest-dir=NAME ; tar -cvzf NAME.tgz NAME

    ここでは、以下のようになります。

    • <mce_version> を、使用しているマルチクラスターエンジン Operator のバージョン (例: 2.6) に置き換えます。
    • hosted-cluster-namespace=HOSTEDCLUSTERNAMESPACE パラメーターはオプションです。このパラメーターを使用しないと、ホストされたクラスターがデフォルトの namespace (clusters) にあるかのようにコマンドが実行します。
    • --dest-dir=NAME パラメーターはオプションです。コマンドの結果を圧縮ファイルに保存する場合は、そのパラメーターを指定して、NAME を、結果を保存するディレクトリーの名前に置き換えます。
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