1.6. マシン設定ノードのステータスの確認
更新中は、問題が発生してノードのトラブルシューティングが必要になる場合に備えて、個々のノードの進行状況を監視することをお勧めします。
クラスターに対する Machine Config Operator (MCO) 更新のステータスを確認するには、次の oc
コマンドを使用します。
改良版の MCO 状態レポート機能は、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
前提条件
-
クラスターの機能セット機能を有効にするには、
FeatureGate
カスタムリソース (CR) でfeatureSet: TechPreviewNoUpgrade
を設定します。
手順
次のコマンドを実行して、すべてのマシン設定プールに含まれる全ノードの更新ステータスの概要を取得します。
$ oc get machineconfignodes
出力例
NAME UPDATED UPDATEPREPARED UPDATEEXECUTED UPDATEPOSTACTIONCOMPLETED UPDATECOMPLETED RESUMED ip-10-0-12-194.ec2.internal True False False False False False ip-10-0-17-102.ec2.internal False True False False False False ip-10-0-2-232.ec2.internal False False True False False False ip-10-0-59-251.ec2.internal False False False True False False ip-10-0-59-56.ec2.internal False False False False True True ip-10-0-6-214.ec2.internal False False Unknown False False False
ここでは、以下のようになります。
- UPDATED
-
True
ステータスは、MCO が現在のマシン設定をその特定のノードに適用したことを示します。False
ステータスは、ノードが現在更新中であることを示します。Unknown
ステータスは、操作が処理中であることを表します。 - UPDATEPREPARED
-
False
ステータスは、配布される新しいマシン設定の調整を MCO が開始していないことを示します。True
ステータスは、MCO が更新のこのフェーズを完了したことを示します。Unknown
ステータスは、操作が処理中であることを表します。 - UPDATEEXECUTED
-
False
ステータスは、MCO がノードの遮断とドレインを開始していないことを示します。また、ディスクの状態とオペレーティングシステムの更新が開始されていないことも示します。True
ステータスは、MCO が更新のこのフェーズを完了したことを示します。Unknown
ステータスは、操作が処理中であることを表します。 - UPDATEPOSTACTIONCOMPLETED
-
False
ステータスは、MCO がノードの再起動またはデーモンの終了を開始していないことを示します。True
ステータスは、MCO が再起動とノードステータスの更新を完了したことを示します。Unknown
ステータスは、このフェーズの更新プロセス中にエラーが発生したか、MCO が現在更新を適用していることを示します。 - UPDATECOMPLETED
-
False
ステータスは、MCO がノードの遮断解除とノードの状態およびメトリクスの更新を開始していないことを示します。True
ステータスは、MCO がノードの状態と利用可能なメトリクスの更新を完了したことを示します。 - RESUMED
False
ステータスは、MCO が設定ドリフトモニターを起動していないことを示します。True
ステータスは、ノードが動作を再開したことを示します。Unknown
ステータスは、操作が処理中であることを表します。注記上記の 1 次フェーズには、2 次フェーズを含めることができます。2 次フェーズを使用すると、更新の進行状況をより詳細に確認できます。前述のコマンドの
-o wide
オプションを使用すると、更新の二次フェーズを含む詳細情報を取得できます。これにより、UPDATECOMPATIBLE
、UPDATEFILESANDOS
、DRAINEDNODE
、CORDONEDNODE
、REBOOTNODE
、RELOADEDCRIO
、およびUNCORDONED
列が追加されます。これらの 2 次フェーズは常に発生するわけではなく、適用する更新の種類によって異なります。
次のコマンドを実行して、特定のマシン設定プールに含まれるノードの更新ステータスを確認します。
$ oc get machineconfignodes $(oc get machineconfignodes -o json | jq -r '.items[]|select(.spec.pool.name=="<pool_name>")|.metadata.name') 1
- 1
- プールの名前は
MachineConfigPool
オブジェクト名です。
出力例
NAME UPDATED UPDATEPREPARED UPDATEEXECUTED UPDATEPOSTACTIONCOMPLETE UPDATECOMPLETE RESUMED ip-10-0-48-226.ec2.internal True False False False False False ip-10-0-5-241.ec2.internal True False False False False False ip-10-0-74-108.ec2.internal True False False False False False
次のコマンドを実行して、個々のノードの更新ステータスを確認します。
$ oc describe machineconfignode/<node_name> 1
- 1
- ノードの名前は
MachineConfigNode
オブジェクト名です。
出力例
Name: <node_name> Namespace: Labels: <none> Annotations: <none> API Version: machineconfiguration.openshift.io/v1alpha1 Kind: MachineConfigNode Metadata: Creation Timestamp: 2023-10-17T13:08:58Z Generation: 1 Resource Version: 49443 UID: 4bd758ab-2187-413c-ac42-882e61761b1d Spec: Node Ref: Name: <node_name> Pool: Name: master ConfigVersion: Desired: rendered-worker-823ff8dc2b33bf444709ed7cd2b9855b 1 Status: Conditions: Last Transition Time: 2023-10-17T13:09:02Z Message: Node has completed update to config rendered-master-cf99e619747ab19165f11e3546c71f1e Reason: NodeUpgradeComplete Status: True Type: Updated Last Transition Time: 2023-10-17T13:09:02Z Message: This node has not yet entered the UpdatePreparing phase Reason: NotYetOccured Status: False Config Version: Current: rendered-worker-823ff8dc2b33bf444709ed7cd2b9855b Desired: rendered-worker-823ff8dc2b33bf444709ed7cd2b9855b 2 Health: Healthy Most Recent Error: Observed Generation: 3
関連情報
- フィーチャーゲートの詳細は、Web コンソールを使用した機能セットの有効化 を参照してください。