6.2. RHCOS コンピュートマシンの OpenShift Container Platform クラスターへの追加
ベアメタルの OpenShift Container Platform クラスターに Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) コンピュートマシンを追加することができます。
ベアメタルインフラストラクチャーにインストールされているクラスターにコンピュートマシンを追加する前に、それが使用する RHCOS マシンを作成する必要があります。ISO イメージまたはネットワーク PXE ブートを使用してマシンを作成できます。
6.2.1. 前提条件
- クラスターをベアメタルにインストールしている。
- クラスターの作成に使用したインストールメディアおよび Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージがある。これらのファイルがない場合は、インストール手順 に従って取得する必要があります。
6.2.2. ISO イメージを使用した RHCOS マシンの作成
ISO イメージを使用して、ベアメタルクラスターの追加の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) コンピュートマシンを作成できます。
前提条件
- クラスターのコンピュートマシンの Ignition 設定ファイルの URL を取得します。このファイルがインストール時に HTTP サーバーにアップロードされている必要があります。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
次のコマンドを実行して、クラスターから Ignition 設定ファイルを抽出します。
$ oc extract -n openshift-machine-api secret/worker-user-data-managed --keys=userData --to=- > worker.ign
-
クラスターからエクスポートした
worker.ign
Ignition 設定ファイルを HTTP サーバーにアップロードします。これらのファイルの URL をメモします。 Ignition ファイルが URL で利用可能であることを検証できます。次の例では、コンピュートノードの Ignition 設定ファイルを取得します。
$ curl -k http://<HTTP_server>/worker.ign
次のコマンドを実行すると、新しいマシンを起動するための ISO イメージにアクセスできます。
RHCOS_VHD_ORIGIN_URL=$(oc -n openshift-machine-config-operator get configmap/coreos-bootimages -o jsonpath='{.data.stream}' | jq -r '.architectures.<architecture>.artifacts.metal.formats.iso.disk.location')
ISO ファイルを使用して、追加のコンピュートマシンに RHCOS をインストールします。クラスターのインストール前にマシンを作成する際に使用したのと同じ方法を使用します。
- ディスクに ISO イメージを書き込み、これを直接起動します。
- LOM インターフェイスで ISO リダイレクトを使用します。
オプションを指定したり、ライブ起動シーケンスを中断したりせずに、RHCOS ISO イメージを起動します。インストーラーが RHCOS ライブ環境でシェルプロンプトを起動するのを待ちます。
注記RHCOS インストールの起動プロセスを中断して、カーネル引数を追加できます。ただし、この ISO 手順では、カーネル引数を追加する代わりに、次の手順で概説するように
coreos-installer
コマンドを使用する必要があります。coreos-installer
コマンドを実行し、インストール要件を満たすオプションを指定します。少なくとも、ノードタイプの Ignition 設定ファイルを参照する URL と、インストール先のデバイスを指定する必要があります。$ sudo coreos-installer install --ignition-url=http://<HTTP_server>/<node_type>.ign <device> --ignition-hash=sha512-<digest> 12
注記TLS を使用する HTTPS サーバーを使用して Ignition 設定ファイルを提供する場合は、
coreos-installer
を実行する前に、内部認証局 (CA) をシステムのトラストストアに追加できます。以下の例では、
/dev/sda
デバイスへのブートストラップノードのインストールを初期化します。ブートストラップノードの Ignition 設定ファイルは、IP アドレス 192.168.1.2 で HTTP Web サーバーから取得されます。$ sudo coreos-installer install --ignition-url=http://192.168.1.2:80/installation_directory/bootstrap.ign /dev/sda --ignition-hash=sha512-a5a2d43879223273c9b60af66b44202a1d1248fc01cf156c46d4a79f552b6bad47bc8cc78ddf0116e80c59d2ea9e32ba53bc807afbca581aa059311def2c3e3b
マシンのコンソールで RHCOS インストールの進捗を監視します。
重要OpenShift Container Platform のインストールを開始する前に、各ノードでインストールが成功していることを確認します。インストールプロセスを監視すると、発生する可能性のある RHCOS インストールの問題の原因を特定する上でも役立ちます。
- 継続してクラスター用の追加のコンピュートマシンを作成します。
6.2.3. PXE または iPXE ブートによる RHCOS マシンの作成
PXE または iPXE ブートを使用して、ベアメタルクラスターの追加の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) コンピュートマシンを作成できます。
前提条件
- クラスターのコンピュートマシンの Ignition 設定ファイルの URL を取得します。このファイルがインストール時に HTTP サーバーにアップロードされている必要があります。
-
クラスターのインストール時に HTTP サーバーにアップロードした RHCOS ISO イメージ、圧縮されたメタル BIOS、
kernel
、およびinitramfs
ファイルの URL を取得します。 - インストール時に OpenShift Container Platform クラスターのマシンを作成するために使用した PXE ブートインフラストラクチャーにアクセスできる必要があります。RHCOS のインストール後にマシンはローカルディスクから起動する必要があります。
-
UEFI を使用する場合、OpenShift Container Platform のインストール時に変更した
grub.conf
ファイルにアクセスできます。
手順
RHCOS イメージの PXE または iPXE インストールが正常に行われていることを確認します。
PXE の場合:
DEFAULT pxeboot TIMEOUT 20 PROMPT 0 LABEL pxeboot KERNEL http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-kernel-<architecture> 1 APPEND initrd=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img coreos.inst.install_dev=/dev/sda coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/worker.ign coreos.live.rootfs_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img 2
- 1
- HTTP サーバーにアップロードしたライブ
kernel
ファイルの場所を指定します。 - 2
- HTTP サーバーにアップロードした RHCOS ファイルの場所を指定します。
initrd
パラメーターはライブinitramfs
ファイルの場所であり、coreos.inst.ignition_url
パラメーター値はワーカー Ignition 設定ファイルの場所であり、coreos.live.rootfs_url
パラメーター値はライブrootfs
ファイルの場所になります。coreos.inst.ignition_url
およびcoreos.live.rootfs_url
パラメーターは HTTP および HTTPS のみをサポートします。
注記この設定では、グラフィカルコンソールを使用するマシンでシリアルコンソールアクセスを有効にしません。別のコンソールを設定するには、
APPEND
行に 1 つ以上のconsole=
引数を追加します。たとえば、console=tty0 console=ttyS0
を追加して、最初の PC シリアルポートをプライマリーコンソールとして、グラフィカルコンソールをセカンダリーコンソールとして設定します。詳細は、How does one set up a serial terminal and/or console in Red Hat Enterprise Linux? を参照してください。iPXE (
x86_
64 +aarch64
):kernel http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-kernel-<architecture> initrd=main coreos.live.rootfs_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img coreos.inst.install_dev=/dev/sda coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/worker.ign 1 2 initrd --name main http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img 3 boot
- 1
- HTTP サーバーにアップロードした RHCOS ファイルの場所を指定します。
kernel
パラメーター値はkernel
ファイルの場所であり、initrd=main
引数は UEFI システムでの起動に必要であり、coreos.live.rootfs_url
パラメーター値はワーカー Ignition 設定ファイルの場所であり、coreos.inst.ignition_url
パラメーター値はrootfs
のライブファイルの場所です。 - 2
- 複数の NIC を使用する場合、
ip
オプションに単一インターフェイスを指定します。たとえば、eno1
という名前の NIC で DHCP を使用するには、ip=eno1:dhcp
を設定します。 - 3
- HTTP サーバーにアップロードした
initramfs
ファイルの場所を指定します。
注記この設定では、グラフィカルコンソールを備えたマシンでのシリアルコンソールアクセスは有効になりません。別のコンソールを設定するには、
kernel
行に 1 つ以上のconsole=
引数を追加します。たとえば、console=tty0 console=ttyS0
を追加して、最初の PC シリアルポートをプライマリーコンソールとして、グラフィカルコンソールをセカンダリーコンソールとして設定します。詳細は、How does one set up a serial terminal and/or console in Red Hat Enterprise Linux? と、「高度な RHCOS インストール設定」セクションの「PXE および ISO インストール用シリアルコンソールの有効化」を参照してください。注記aarch64
アーキテクチャーで CoreOSkernel
をネットワークブートするには、IMAGE_GZIP
オプションが有効になっているバージョンの iPXE ビルドを使用する必要があります。iPXE のIMAGE_GZIP
オプション を参照してください。aarch64
上の PXE (第 2 段階として UEFI および GRUB を使用) の場合:menuentry 'Install CoreOS' { linux rhcos-<version>-live-kernel-<architecture> coreos.live.rootfs_url=http://<HTTP_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img coreos.inst.install_dev=/dev/sda coreos.inst.ignition_url=http://<HTTP_server>/worker.ign 1 2 initrd rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img 3 }
- 1
- HTTP/TFTP サーバーにアップロードした RHCOS ファイルの場所を指定します。
kernel
パラメーター値は、TFTP サーバー上のkernel
ファイルの場所になります。coreos.live.rootfs_url
パラメーター値はrootfs
ファイルの場所であり、coreos.inst.ignition_url
パラメーター値は HTTP サーバー上のブートストラップ Ignition 設定ファイルの場所になります。 - 2
- 複数の NIC を使用する場合、
ip
オプションに単一インターフェイスを指定します。たとえば、eno1
という名前の NIC で DHCP を使用するには、ip=eno1:dhcp
を設定します。 - 3
- TFTP サーバーにアップロードした
initramfs
ファイルの場所を指定します。
- PXE または iPXE インフラストラクチャーを使用して、クラスターに必要なコンピュートマシンを作成します。
6.2.4. マシンの証明書署名要求の承認
マシンをクラスターに追加する際に、追加したそれぞれのマシンに対して 2 つの保留状態の証明書署名要求 (CSR) が生成されます。これらの CSR が承認されていることを確認するか、必要な場合はそれらを承認してください。最初にクライアント要求を承認し、次にサーバー要求を承認する必要があります。
前提条件
- マシンがクラスターに追加されています。
手順
クラスターがマシンを認識していることを確認します。
$ oc get nodes
出力例
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 63m v1.29.4 master-1 Ready master 63m v1.29.4 master-2 Ready master 64m v1.29.4
出力には作成したすべてのマシンがリスト表示されます。
注記上記の出力には、一部の CSR が承認されるまで、ワーカーノード (ワーカーノードとも呼ばれる) が含まれない場合があります。
保留中の証明書署名要求 (CSR) を確認し、クラスターに追加したそれぞれのマシンのクライアントおよびサーバー要求に
Pending
またはApproved
ステータスが表示されていることを確認します。$ oc get csr
出力例
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-8b2br 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending csr-8vnps 15m system:serviceaccount:openshift-machine-config-operator:node-bootstrapper Pending ...
この例では、2 つのマシンがクラスターに参加しています。このリストにはさらに多くの承認された CSR が表示される可能性があります。
追加したマシンの保留中の CSR すべてが
Pending
ステータスになった後に CSR が承認されない場合には、クラスターマシンの CSR を承認します。注記CSR のローテーションは自動的に実行されるため、クラスターにマシンを追加後 1 時間以内に CSR を承認してください。1 時間以内に承認しない場合には、証明書のローテーションが行われ、各ノードに 3 つ以上の証明書が存在するようになります。これらの証明書すべてを承認する必要があります。クライアントの CSR が承認された後に、Kubelet は提供証明書のセカンダリー CSR を作成します。これには、手動の承認が必要になります。次に、後続の提供証明書の更新要求は、Kubelet が同じパラメーターを持つ新規証明書を要求する場合に
machine-approver
によって自動的に承認されます。注記ベアメタルおよび他の user-provisioned infrastructure などのマシン API ではないプラットフォームで実行されているクラスターの場合、kubelet 提供証明書要求 (CSR) を自動的に承認する方法を実装する必要があります。要求が承認されない場合、API サーバーが kubelet に接続する際に提供証明書が必須であるため、
oc exec
、oc rsh
、およびoc logs
コマンドは正常に実行できません。Kubelet エンドポイントにアクセスする操作には、この証明書の承認が必要です。この方法は新規 CSR の有無を監視し、CSR がsystem:node
またはsystem:admin
グループのnode-bootstrapper
サービスアカウントによって提出されていることを確認し、ノードのアイデンティティーを確認します。それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR に以下のコマンドを実行します。
$ oc adm certificate approve <csr_name> 1
- 1
<csr_name>
は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。
$ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs --no-run-if-empty oc adm certificate approve
注記一部の Operator は、一部の CSR が承認されるまで利用できない可能性があります。
クライアント要求が承認されたら、クラスターに追加した各マシンのサーバー要求を確認する必要があります。
$ oc get csr
出力例
NAME AGE REQUESTOR CONDITION csr-bfd72 5m26s system:node:ip-10-0-50-126.us-east-2.compute.internal Pending csr-c57lv 5m26s system:node:ip-10-0-95-157.us-east-2.compute.internal Pending ...
残りの CSR が承認されず、それらが
Pending
ステータスにある場合、クラスターマシンの CSR を承認します。それらを個別に承認するには、それぞれの有効な CSR に以下のコマンドを実行します。
$ oc adm certificate approve <csr_name> 1
- 1
<csr_name>
は、現行の CSR のリストからの CSR の名前です。
すべての保留中の CSR を承認するには、以下のコマンドを実行します。
$ oc get csr -o go-template='{{range .items}}{{if not .status}}{{.metadata.name}}{{"\n"}}{{end}}{{end}}' | xargs oc adm certificate approve
すべてのクライアントおよびサーバーの CSR が承認された後に、マシンのステータスが
Ready
になります。以下のコマンドを実行して、これを確認します。$ oc get nodes
出力例
NAME STATUS ROLES AGE VERSION master-0 Ready master 73m v1.29.4 master-1 Ready master 73m v1.29.4 master-2 Ready master 74m v1.29.4 worker-0 Ready worker 11m v1.29.4 worker-1 Ready worker 11m v1.29.4
注記サーバー CSR の承認後にマシンが
Ready
ステータスに移行するまでに数分の時間がかかる場合があります。
関連情報
- CSR の詳細は、Certificate Signing Requests を参照してください。
6.2.5. AWS でのカスタム /var
パーティションを持つ新規 RHCOS ワーカーノードの追加
OpenShift Container Platform は、ブートストラップ時に処理されるマシン設定を使用したインストール時のデバイスのパーティション設定をサポートします。ただし、/var
パーティション設定を使用する場合は、デバイス名はインストール時に決定する必要があり、変更することはできません。デバイス命名スキーマが異なる場合は、異なるインスタンスタイプをノードとして追加することはできません。たとえば、m4.large
インスタンスにデフォルトの AWS デバイス名 (dev/xvdb
) で/var
パーティションを設定した場合、m5.large
インスタンスはデフォルトで /dev/nvme1n1
デバイスを使用するため、直接 AWS m5.large
インスタンスを追加することはできません。異なる命名スキーマにより、デバイスはパーティション設定に失敗する可能性があります。
本セクションの手順では、インストール時に設定したものとは異なるデバイス名を使用するインスタンスと共に、新規の Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) コンピュートノードを追加する方法を説明します。カスタムユーザーデータシークレットを作成し、新規コンピュートマシンセットを設定します。これらの手順は AWS クラスターに固有のものです。この原則は、他のクラウドデプロイメントにも適用されます。ただし、デバイスの命名スキーマは他のデプロイメントでは異なり、ケースごとに決定する必要があります。
手順
コマンドラインで、
openshift-machine-api
namespace に移動します。$ oc project openshift-machine-api
worker-user-data
シークレットから新規シークレットを作成します。シークレットの
userData
セクションをテキストファイルにエクスポートします。$ oc get secret worker-user-data --template='{{index .data.userData | base64decode}}' | jq > userData.txt
テキストファイルを編集して、新規ノードに使用するパーティションの
storage
、filesystems
、およびsystemd
スタンザを追加します。必要に応じて Ignition 設定パラメーター を指定できます。注記ignition
スタンザの値は変更しないでください。{ "ignition": { "config": { "merge": [ { "source": "https:...." } ] }, "security": { "tls": { "certificateAuthorities": [ { "source": "data:text/plain;charset=utf-8;base64,.....==" } ] } }, "version": "3.2.0" }, "storage": { "disks": [ { "device": "/dev/nvme1n1", 1 "partitions": [ { "label": "var", "sizeMiB": 50000, 2 "startMiB": 0 3 } ] } ], "filesystems": [ { "device": "/dev/disk/by-partlabel/var", 4 "format": "xfs", 5 "path": "/var" 6 } ] }, "systemd": { "units": [ 7 { "contents": "[Unit]\nBefore=local-fs.target\n[Mount]\nWhere=/var\nWhat=/dev/disk/by-partlabel/var\nOptions=defaults,pquota\n[Install]\nWantedBy=local-fs.target\n", "enabled": true, "name": "var.mount" } ] } }
- 1
- AWS ブロックデバイスへの絶対パスを指定します。
- 2
- データパーティションのサイズをメビバイト単位で指定します。
- 3
- メビバイト単位でパーティションの開始点を指定します。データパーティションをブートディスクに追加する場合は、最小値の 25000 MB (メビバイト) が推奨されます。ルートファイルシステムは、指定したオフセットまでの利用可能な領域をすべて埋めるためにサイズを自動的に変更します。値の指定がない場合や、指定した値が推奨される最小値よりも小さい場合、生成されるルートファイルシステムのサイズは小さ過ぎるため、RHCOS の再インストールでデータパーティションの最初の部分が上書きされる可能性があります。
- 4
/var
パーティションへの絶対パスを指定します。- 5
- ファイルシステムのフォーマットを指定します。
- 6
- Ignition がルートファイルシステムがマウントされる場所に対して相対的な場所で実行される、ファイルシステムのマウントポイントを指定します。これは実際のルートにマウントする場所と同じである必要はありませんが、同じにすることが推奨されます。
- 7
/dev/disk/by-partlabel/var
デバイスを/var
パーティションにマウントする systemd マウントユニットを定義します。
disableTemplating
セクションをwork-user-data
シークレットからテキストファイルに展開します。$ oc get secret worker-user-data --template='{{index .data.disableTemplating | base64decode}}' | jq > disableTemplating.txt
2 つのテキストファイルから新しいユーザーデータのシークレットファイルを作成します。このユーザーデータのシークレットは、
userData.txt
ファイルの追加のノードパーティション情報を新規作成されたノードに渡します。$ oc create secret generic worker-user-data-x5 --from-file=userData=userData.txt --from-file=disableTemplating=disableTemplating.txt
新規ノードの新規コンピュートマシンセットを作成します。
AWS 向けに設定される新規のコンピュートマシンセット YAML ファイルを、以下のように作成します。必要なパーティションおよび新規に作成されたユーザーデータシークレットを追加します。
ヒント既存のコンピュートマシンセットをテンプレートとして使用し、新規ノード用に必要に応じてパラメーターを変更します。
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: auto-52-92tf4 name: worker-us-east-2-nvme1n1 1 namespace: openshift-machine-api spec: replicas: 1 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: auto-52-92tf4 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: auto-52-92tf4-worker-us-east-2b template: metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: auto-52-92tf4 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: worker machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: worker machine.openshift.io/cluster-api-machineset: auto-52-92tf4-worker-us-east-2b spec: metadata: {} providerSpec: value: ami: id: ami-0c2dbd95931a apiVersion: awsproviderconfig.openshift.io/v1beta1 blockDevices: - DeviceName: /dev/nvme1n1 2 ebs: encrypted: true iops: 0 volumeSize: 120 volumeType: gp2 - DeviceName: /dev/nvme1n2 3 ebs: encrypted: true iops: 0 volumeSize: 50 volumeType: gp2 credentialsSecret: name: aws-cloud-credentials deviceIndex: 0 iamInstanceProfile: id: auto-52-92tf4-worker-profile instanceType: m6i.large kind: AWSMachineProviderConfig metadata: creationTimestamp: null placement: availabilityZone: us-east-2b region: us-east-2 securityGroups: - filters: - name: tag:Name values: - auto-52-92tf4-worker-sg subnet: id: subnet-07a90e5db1 tags: - name: kubernetes.io/cluster/auto-52-92tf4 value: owned userDataSecret: name: worker-user-data-x5 4
コンピュートマシンセットを作成します。
$ oc create -f <file-name>.yaml
マシンが利用可能になるまでに少し時間がかかる場合があります。
新しいパーティションとノードが作成されたことを確認します。
コンピュートマシンセットが作成されていることを確認します。
$ oc get machineset
出力例
NAME DESIRED CURRENT READY AVAILABLE AGE ci-ln-2675bt2-76ef8-bdgsc-worker-us-east-1a 1 1 1 1 124m ci-ln-2675bt2-76ef8-bdgsc-worker-us-east-1b 2 2 2 2 124m worker-us-east-2-nvme1n1 1 1 1 1 2m35s 1
- 1
- これが新しいコンピュートマシンセットです。
新規ノードが作成されていることを確認します。
$ oc get nodes
出力例
NAME STATUS ROLES AGE VERSION ip-10-0-128-78.ec2.internal Ready worker 117m v1.29.4 ip-10-0-146-113.ec2.internal Ready master 127m v1.29.4 ip-10-0-153-35.ec2.internal Ready worker 118m v1.29.4 ip-10-0-176-58.ec2.internal Ready master 126m v1.29.4 ip-10-0-217-135.ec2.internal Ready worker 2m57s v1.29.4 1 ip-10-0-225-248.ec2.internal Ready master 127m v1.29.4 ip-10-0-245-59.ec2.internal Ready worker 116m v1.29.4
- 1
- これは新しいノードです。
カスタム
/var
パーティションが新しいノードに作成されていることを確認します。$ oc debug node/<node-name> -- chroot /host lsblk
以下に例を示します。
$ oc debug node/ip-10-0-217-135.ec2.internal -- chroot /host lsblk
出力例
NAME MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT nvme0n1 202:0 0 120G 0 disk |-nvme0n1p1 202:1 0 1M 0 part |-nvme0n1p2 202:2 0 127M 0 part |-nvme0n1p3 202:3 0 384M 0 part /boot `-nvme0n1p4 202:4 0 119.5G 0 part /sysroot nvme1n1 202:16 0 50G 0 disk `-nvme1n1p1 202:17 0 48.8G 0 part /var 1
- 1
nvme1n1
デバイスが/var
パーティションにマウントされます。
関連情報
- OpenShift Container Platform がディスクパーティションを使用する仕組みについては、Disk partitioningをしてください。