2.6. 切断されたミラーレジストリーを使用するためのハブクラスターの設定
非接続環境で切断されたミラーレジストリーを使用するようにハブクラスターを設定できます。
前提条件
- Red Hat Advanced Cluster Management (RHACM) 2.11 をインストール済みの非接続ハブクラスターのインストールがある。
-
HTTP サーバーで
rootfs
およびiso
イメージをホストしている。OpenShift Container Platform イメージリポジトリーのミラーリング に関するガイダンスは、関連情報 セクションを参照してください。
HTTP サーバーに対して TLS を有効にする場合、ルート証明書がクライアントによって信頼された機関によって署名されていることを確認し、OpenShift Container Platform ハブおよびマネージドクラスターと HTTP サーバー間の信頼された証明書チェーンを検証する必要があります。信頼されていない証明書で設定されたサーバーを使用すると、イメージがイメージ作成サービスにダウンロードされなくなります。信頼されていない HTTPS サーバーの使用はサポートされていません。
手順
ミラーレジストリー設定を含む
ConfigMap
を作成します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: assisted-installer-mirror-config namespace: multicluster-engine 1 labels: app: assisted-service data: ca-bundle.crt: | 2 -----BEGIN CERTIFICATE----- <certificate_contents> -----END CERTIFICATE----- registries.conf: | 3 unqualified-search-registries = ["registry.access.redhat.com", "docker.io"] [[registry]] prefix = "" location = "quay.io/example-repository" 4 mirror-by-digest-only = true [[registry.mirror]] location = "mirror1.registry.corp.com:5000/example-repository" 5
- 1
ConfigMap
namespace はmulticluster-engine
に設定する必要があります。- 2
- ミラーレジストリーの作成時に使用されるミラーレジストリーの証明書。
- 3
- ミラーレジストリーの設定ファイル。ミラーレジストリー設定は、検出イメージの
/etc/containers/registries.conf
ファイルにミラー情報を追加します。ミラー情報は、インストールプログラムに渡される際、install-config.yaml
ファイルのimageContentSources
セクションに保存されます。ハブクラスターで実行される Assisted Service Pod は、設定されたミラーレジストリーからコンテナーイメージをフェッチします。 - 4
- ミラーレジストリーの URL。ミラーレジストリーを設定する場合は、
oc adm release mirror
コマンドを実行して、imageContentSources
セクションの URL を使用する必要があります。詳細は、OpenShift Container Platform イメージリポジトリーのミラーリング セクションを参照してください。 - 5
registries.conf
ファイルで定義されるレジストリーは、レジストリーではなくリポジトリーによってスコープが指定される必要があります。この例では、quay.io/example-repository
リポジトリーとmirror1.registry.corp.com:5000/example-repository
リポジトリーの両方のスコープがexample-repository
リポジトリーにより指定されます。
これにより、以下のように
AgentServiceConfig
カスタムリソースのmirrorRegistryRef
が更新されます。出力例
apiVersion: agent-install.openshift.io/v1beta1 kind: AgentServiceConfig metadata: name: agent namespace: multicluster-engine 1 spec: databaseStorage: volumeName: <db_pv_name> accessModes: - ReadWriteOnce resources: requests: storage: <db_storage_size> filesystemStorage: volumeName: <fs_pv_name> accessModes: - ReadWriteOnce resources: requests: storage: <fs_storage_size> mirrorRegistryRef: name: assisted-installer-mirror-config 2 osImages: - openshiftVersion: <ocp_version> url: <iso_url> 3
クラスターのインストール時には、有効な NTP サーバーが必要です。適切な NTP サーバーが使用可能であり、切断されたネットワークを介してインストール済みクラスターからアクセスできることを確認してください。