2.7. IBM Z および IBM LinuxONE を使用したシングルノード OpenShift のインストール
IBM Z® や IBM® LinuxONE にシングルノードクラスターをインストールする場合、次のいずれかの手順を使用して user-provisioned installation が必要です。
IBM Z® にシングルノードクラスターをインストールすると、開発環境およびテスト環境のインストールが簡素化され、エントリーレベルで必要なリソース要件が少なくなります。
ハードウェア要件
- クラスターごとに、SMT2 対応の 2 つの Integrated Facilities for Linux (IFL) に相当します。
-
最低でもネットワーク接続 1 つ。これで、
LoadBalancer
サービスに接続するだけでなく、クラスター外のトラッフィクに関するデータを提供します。
専用または共有 IFL を使用して、十分なコンピューティングリソースを割り当てることができます。リソース共有は IBM Z® の重要な強みの 1 つです。ただし、各ハイパーバイザーレイヤーで容量を正しく調整し、すべての OpenShift Container Platform クラスターに十分なリソースを確保する必要があります。
2.7.1. IBM Z および IBM LinuxONE での z/VM を使用したシングルノード OpenShift のインストール
前提条件
-
podman
をインストールしている。
手順
次のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform のバージョンを設定します。
$ OCP_VERSION=<ocp_version> 1
- 1
<ocp_version>
を現在のバージョンに置き換えます。たとえば、latest-4.16
です。
次のコマンドを実行して、ホストアーキテクチャーを設定します。
$ ARCH=<architecture> 1
- 1
<architecture>
をターゲットホストアーキテクチャーs390x
に置き換えます。
OpenShift Container Platform クライアント (
oc
) をダウンロードし、次のコマンドを入力して使用できるようにします。$ curl -k https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/${ARCH}/clients/ocp/${OCP_VERSION}/openshift-client-linux.tar.gz -o oc.tar.gz
$ tar zxf oc.tar.gz
$ chmod +x oc
OpenShift Container Platform インストーラーをダウンロードし、以下のコマンドを入力して使用できるようにします。
$ curl -k https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/${ARCH}/clients/ocp/${OCP_VERSION}/openshift-install-linux.tar.gz -o openshift-install-linux.tar.gz
$ tar zxvf openshift-install-linux.tar.gz
$ chmod +x openshift-install
install-config.yaml
ファイルを作成します。apiVersion: v1 baseDomain: <domain> 1 compute: - name: worker replicas: 0 2 controlPlane: name: master replicas: 1 3 metadata: name: <name> 4 networking: 5 clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 6 networkType: OVNKubernetes serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: none: {} bootstrapInPlace: installationDisk: /dev/disk/by-id/<disk_id> 7 pullSecret: '<pull_secret>' 8 sshKey: | <ssh_key> 9
- 1
- クラスタードメイン名を追加します。
- 2
compute
レプリカを0
に設定します。これにより、コントロールプレーンノードがスケジュール可能になります。- 3
controlPlane
レプリカを1
に設定します。この設定は、以前のcompute
設定と組み合わせて、クラスターが単一ノードで実行されるようにします。- 4
メタデータ
名をクラスター名に設定します。- 5
networking
の詳細を設定します。OVN-Kubernetes は、単一ノードクラスターで許可されている唯一のネットワークプラグインタイプです。- 6
- 単一ノードの OpenShift クラスターのサブネットと一致するように
cidr
値を設定します。 - 7
- インストールディスクドライブへのパスを設定します (例:
/dev/disk/by-id/wwn-0x64cd98f04fde100024684cf3034da5c2)
。 - 8
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット をコピーし、その内容をこの設定に追加します。
- 9
- インストール後にクラスターにログインできるように、管理ホストから公開 SSH 鍵を追加します。
以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform アセットを生成します。
$ mkdir ocp
$ cp install-config.yaml ocp
$ ./openshift-install --dir=ocp create single-node-ignition-config
Red Hat カスタマーポータルの 製品ダウンロード ページまたは RHCOS イメージミラー ページから、RHEL
kernel
、initramfs
、およびrootfs
アーティファクトを取得します。重要RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージをダウンロードする必要があります。この手順で説明されている適切な
kernel
、initramfs
、およびrootfs
アーティファクトのみを使用します。ファイル名には、OpenShift Container Platform のバージョン番号が含まれます。以下の例のようになります。
kernel
-
rhcos-<version>-live-kernel-<architecture>
initramfs
-
rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img
rootfs
rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img
注記rootfs
イメージは FCP および DASD の場合と同じです。
次のアーティファクトとファイルを HTTP または HTTPS サーバーに移動します。
-
ダウンロードされた RHEL ライブ
kernel
、initramfs
、およびrootfs
アーティファクト - Ignition ファイル
-
ダウンロードされた RHEL ライブ
特定の仮想マシンのパラメーターファイルを作成します。
パラメーターファイルの例
cio_ignore=all,!condev rd.neednet=1 \ console=ttysclp0 \ ignition.firstboot ignition.platform.id=metal \ ignition.config.url=http://<http_server>:8080/ignition/bootstrap-in-place-for-live-iso.ign \1 coreos.live.rootfs_url=http://<http_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img \2 ip=<ip>::<gateway>:<mask>:<hostname>::none nameserver=<dns> \3 rd.znet=qeth,0.0.bdd0,0.0.bdd1,0.0.bdd2,layer2=1 \ rd.dasd=0.0.4411 \4 rd.zfcp=0.0.8001,0x50050763040051e3,0x4000406300000000 \5 zfcp.allow_lun_scan=0
- 1
ignition.config.url=
パラメーターには、マシンロールの Ignition ファイルを指定します。HTTP プロトコルおよび HTTPS プロトコルのみがサポートされます。- 2
coreos.live.rootfs_url=
アーティファクトには、起動しているkernel` および `initramfs
に一致するrootfs
アーティファクトを指定します。HTTP プロトコルおよび HTTPS プロトコルのみがサポートされます。- 3
ip=
パラメーターの場合は、DHCP を使用して自動的に IP アドレスを割り当てるか、「IBM Z® および IBM® LinuxONE での z/VM を使用したクラスターのインストールの説明」に従って手動で IP アドレスを割り当てます。- 4
- DASD タイプのディスクにインストールする場合は、
rd.dasd=
を使用して、RHCOS がインストールされる DASD を指定します。FCP タイプのディスクの場合は、このエントリーを省略します。 - 5
- FCP タイプのディスクにインストールする場合は、
rd.zfcp=<adapter>,<wwpn>,<lun>
を使用して、RHCOS がインストールされる FCP ディスクを指定します。DASD タイプのディスクの場合は、このエントリーを省略します。
その他のパラメーターはすべて変更しません。
次のアーティファクト、ファイル、イメージを z/VM に転送します。たとえば、FTP を使用する場合は以下のようになります。
-
kernel
とinitramfs
アーティファクト - パラメーターファイル
RHCOS イメージ
FTP でファイルを転送し、仮想リーダーから起動する方法は、Z/VM 環境へのインストール を参照してください。
-
- ブートストラップノードになる z/VM ゲスト仮想マシンの仮想リーダーに対してファイルの punch を実行します。
- ブートストラップマシンで CMS にログインします。
次のコマンドを実行して、リーダーからブートストラップマシンを IPL します。
$ cp ipl c
仮想マシンを最初に再起動した後、次のコマンドを直接続けて実行します。
最初の再起動後に DASD デバイスを起動するには、次のコマンドを実行します。
$ cp i <devno> clear loadparm prompt
ここでは、以下のようになります。
<devno>
- ゲストから見えるブートデバイスのデバイス番号を指定します。
$ cp vi vmsg 0 <kernel_parameters>
ここでは、以下のようになります。
<kernel_parameters>
- システム制御プログラムデータ (SCPDATA) として保存されるカーネルパラメーターのセットを指定します。Linux をブートするとき、これらのカーネルパラメーターは、ブート設定で使用される既存のカーネルパラメーターの末尾に連結されます。組み合わせたパラメーター文字列は 896 文字を超えてはなりません。
最初の再起動後に FCP デバイスを起動するには、次のコマンドを実行します。
$ cp set loaddev portname <wwpn> lun <lun>
ここでは、以下のようになります。
<wwpn>
-
ターゲットポートと
<lun>
論理ユニットを 16 進数形式で指定します。
$ cp set loaddev bootprog <n>
ここでは、以下のようになります。
<n>
- ブートするカーネルを指定します。
$ cp set loaddev scpdata {APPEND|NEW} '<kernel_parameters>'
ここでは、以下のようになります。
<kernel_parameters>
- システム制御プログラムデータ (SCPDATA) として保存されるカーネルパラメーターのセットを指定します。Linux をブートするとき、これらのカーネルパラメーターは、ブート設定で使用される既存のカーネルパラメーターの末尾に連結されます。組み合わせたパラメーター文字列は 896 文字を超えてはなりません。
<APPEND|NEW>
-
オプション: カーネルパラメーターを既存の SCPDATA に追加するには、
APPEND
を指定します。これはデフォルトになります。NEW
を指定して既存の SCPDATA を置き換えます。
例
$ cp set loaddev scpdata 'rd.zfcp=0.0.8001,0x500507630a0350a4,0x4000409D00000000 ip=encbdd0:dhcp::02:00:00:02:34:02 rd.neednet=1'
IPL およびブートプロセスを開始するには、次のコマンドを実行します。
$ cp i <devno>
ここでは、以下のようになります。
<devno>
- ゲストから見えるブートデバイスのデバイス番号を指定します。
2.7.2. IBM Z および IBM LinuxONE での RHEL KVM を使用したシングルノード OpenShift のインストール
前提条件
-
podman
をインストールしている。
手順
次のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform のバージョンを設定します。
$ OCP_VERSION=<ocp_version> 1
- 1
<ocp_version>
を現在のバージョンに置き換えます。たとえば、latest-4.16
です。
次のコマンドを実行して、ホストアーキテクチャーを設定します。
$ ARCH=<architecture> 1
- 1
<architecture>
をターゲットホストアーキテクチャーs390x
に置き換えます。
OpenShift Container Platform クライアント (
oc
) をダウンロードし、次のコマンドを入力して使用できるようにします。$ curl -k https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/${ARCH}/clients/ocp/${OCP_VERSION}/openshift-client-linux.tar.gz -o oc.tar.gz
$ tar zxf oc.tar.gz
$ chmod +x oc
OpenShift Container Platform インストーラーをダウンロードし、以下のコマンドを入力して使用できるようにします。
$ curl -k https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/${ARCH}/clients/ocp/${OCP_VERSION}/openshift-install-linux.tar.gz -o openshift-install-linux.tar.gz
$ tar zxvf openshift-install-linux.tar.gz
$ chmod +x openshift-install
install-config.yaml
ファイルを作成します。apiVersion: v1 baseDomain: <domain> 1 compute: - name: worker replicas: 0 2 controlPlane: name: master replicas: 1 3 metadata: name: <name> 4 networking: 5 clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 6 networkType: OVNKubernetes serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: none: {} bootstrapInPlace: installationDisk: /dev/disk/by-id/<disk_id> 7 pullSecret: '<pull_secret>' 8 sshKey: | <ssh_key> 9
- 1
- クラスタードメイン名を追加します。
- 2
compute
レプリカを0
に設定します。これにより、コントロールプレーンノードがスケジュール可能になります。- 3
controlPlane
レプリカを1
に設定します。この設定は、以前のcompute
設定と組み合わせて、クラスターが単一ノードで実行されるようにします。- 4
メタデータ
名をクラスター名に設定します。- 5
networking
の詳細を設定します。OVN-Kubernetes は、単一ノードクラスターで許可されている唯一のネットワークプラグインタイプです。- 6
- 単一ノードの OpenShift クラスターのサブネットと一致するように
cidr
値を設定します。 - 7
- インストールディスクドライブへのパスを設定します (例:
/dev/disk/by-id/wwn-0x64cd98f04fde100024684cf3034da5c2)
。 - 8
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット をコピーし、その内容をこの設定に追加します。
- 9
- インストール後にクラスターにログインできるように、管理ホストから公開 SSH 鍵を追加します。
以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform アセットを生成します。
$ mkdir ocp
$ cp install-config.yaml ocp
$ ./openshift-install --dir=ocp create single-node-ignition-config
Red Hat カスタマーポータルの 製品ダウンロード ページまたは RHCOS イメージミラー ページから、RHEL
kernel
、initramfs
、およびrootfs
アーティファクトを取得します。重要RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージをダウンロードする必要があります。この手順で説明されている適切な
kernel
、initramfs
、およびrootfs
アーティファクトのみを使用します。ファイル名には、OpenShift Container Platform のバージョン番号が含まれます。以下の例のようになります。
kernel
-
rhcos-<version>-live-kernel-<architecture>
initramfs
-
rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img
rootfs
-
rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img
virt-install
を起動する前に、次のファイルとアーティファクトを HTTP または HTTPS サーバーに移動します。-
ダウンロードされた RHEL ライブ
kernel
、initramfs
、およびrootfs
アーティファクト - Ignition ファイル
-
ダウンロードされた RHEL ライブ
次のコンポーネントを使用して、KVM ゲストノードを作成します。
-
RHEL の
kernel
およびinitramfs
アーティファクト - Ignition ファイル
- 新しいディスクイメージ
- 調整された parm ライン引数
-
RHEL の
$ virt-install \ --name <vm_name> \ --autostart \ --memory=<memory_mb> \ --cpu host \ --vcpus <vcpus> \ --location <media_location>,kernel=<rhcos_kernel>,initrd=<rhcos_initrd> \1 --disk size=100 \ --network network=<virt_network_parm> \ --graphics none \ --noautoconsole \ --extra-args "rd.neednet=1 ignition.platform.id=metal ignition.firstboot" \ --extra-args "ignition.config.url=http://<http_server>/bootstrap.ign" \2 --extra-args "coreos.live.rootfs_url=http://<http_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img" \3 --extra-args "ip=<ip>::<gateway>:<mask>:<hostname>::none" \ 4 --extra-args "nameserver=<dns>" \ --extra-args "console=ttysclp0" \ --wait
- 1
--location
パラメーターには、HTTP または HTTPS サーバー上の kernel/initrd の場所を指定します。- 2
bootstrap.ign
設定ファイルの場所を指定します。HTTP プロトコルおよび HTTPS プロトコルのみがサポートされます。- 3
coreos.live.rootfs_url=
アーティファクトには、起動しているkernel
とinitramfs
に一致するrootfs
アーティファクトを指定します。HTTP プロトコルおよび HTTPS プロトコルのみがサポートされます。- 4
ip=
パラメーターについては、「RHEL KVM を使用したクラスターの IBM Z® および IBM® LinuxONE へのインストール」の説明に従って、IP アドレスを手動で割り当てます。
2.7.3. IBM Z および IBM LinuxONE 上の LPAR にシングルノード OpenShift をインストールする
前提条件
- シングルノードクラスターをデプロイする場合、コンピュートノードは 0 個であり、Ingress Controller Pod はコントロールプレーンノード上で実行されます。シングルノードクラスターデプロイメントでは、HTTP および HTTPS トラフィックをコントロールプレーンノードにルーティングするようにアプリケーション Ingress ロードバランサーを設定する必要があります。詳細は、user-provisioned infrastructure の負荷分散要件 のセクションを参照してください。
手順
次のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform のバージョンを設定します。
$ OCP_VERSION=<ocp_version> 1
- 1
<ocp_version>
を現在のバージョンに置き換えます。たとえば、latest-4.16
です。
次のコマンドを実行して、ホストアーキテクチャーを設定します。
$ ARCH=<architecture> 1
- 1
<architecture>
をターゲットホストアーキテクチャーs390x
に置き換えます。
OpenShift Container Platform クライアント (
oc
) をダウンロードし、次のコマンドを入力して使用できるようにします。$ curl -k https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/${ARCH}/clients/ocp/${OCP_VERSION}/openshift-client-linux.tar.gz -o oc.tar.gz
$ tar zxvf oc.tar.gz
$ chmod +x oc
OpenShift Container Platform インストーラーをダウンロードし、以下のコマンドを入力して使用できるようにします。
$ curl -k https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/${ARCH}/clients/ocp/${OCP_VERSION}/openshift-install-linux.tar.gz -o openshift-install-linux.tar.gz
$ tar zxvf openshift-install-linux.tar.gz
$ chmod +x openshift-install
install-config.yaml
ファイルを作成します。apiVersion: v1 baseDomain: <domain> 1 compute: - name: worker replicas: 0 2 controlPlane: name: master replicas: 1 3 metadata: name: <name> 4 networking: 5 clusterNetwork: - cidr: 10.128.0.0/14 hostPrefix: 23 machineNetwork: - cidr: 10.0.0.0/16 6 networkType: OVNKubernetes serviceNetwork: - 172.30.0.0/16 platform: none: {} pullSecret: '<pull_secret>' 7 sshKey: | <ssh_key> 8
- 1
- クラスタードメイン名を追加します。
- 2
compute
レプリカを0
に設定します。これにより、コントロールプレーンノードがスケジュール可能になります。- 3
controlPlane
レプリカを1
に設定します。この設定は、以前のcompute
設定と組み合わせて、クラスターが単一ノードで実行されるようにします。- 4
メタデータ
名をクラスター名に設定します。- 5
networking
の詳細を設定します。OVN-Kubernetes は、単一ノードクラスターで許可されている唯一のネットワークプラグインタイプです。- 6
- 単一ノードの OpenShift クラスターのサブネットと一致するように
cidr
値を設定します。 - 7
- Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット をコピーし、その内容をこの設定に追加します。
- 8
- インストール後にクラスターにログインできるように、管理ホストから公開 SSH 鍵を追加します。
以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform アセットを生成します。
$ mkdir ocp
$ cp install-config.yaml ocp
OpenShift Container Platform のインストールプログラムが含まれるディレクトリーに切り替え、クラスターの Kubernetes マニフェストを生成します。
$ ./openshift-install create manifests --dir <installation_directory> 1
- 1
<installation_directory>
には、作成したinstall-config.yaml
ファイルが含まれるインストールディレクトリーを指定します。
<installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml
Kubernetes マニフェストファイルのmastersSchedulable
パラメーターがtrue
に設定されていることを確認します。-
<installation_directory>/manifests/cluster-scheduler-02-config.yml
ファイルを開きます。 mastersSchedulable
パラメーターを見つけ、次のspec
スタンザに示すとおりtrue
に設定されていることを確認します。spec: mastersSchedulable: true status: {}
- ファイルを保存し、終了します。
-
インストールプログラムが含まれるディレクトリーから以下のコマンドを実行して、Ignition 設定ファイルを作成します。
$ ./openshift-install create ignition-configs --dir <installation_directory> 1
- 1
<installation_directory>
には、同じインストールディレクトリーを指定します。
Red Hat カスタマーポータルの 製品ダウンロード ページまたは RHCOS イメージミラー ページから、RHEL
kernel
、initramfs
、およびrootfs
アーティファクトを取得します。重要RHCOS イメージは OpenShift Container Platform の各リリースごとに変更されない可能性があります。インストールする OpenShift Container Platform バージョンと等しいか、それ以下のバージョンの内で最も新しいバージョンのイメージをダウンロードする必要があります。この手順で説明されている適切な
kernel
、initramfs
、およびrootfs
アーティファクトのみを使用します。ファイル名には、OpenShift Container Platform のバージョン番号が含まれます。以下の例のようになります。
kernel
-
rhcos-<version>-live-kernel-<architecture>
initramfs
-
rhcos-<version>-live-initramfs.<architecture>.img
rootfs
rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img
注記rootfs
イメージは FCP および DASD の場合と同じです。
次のアーティファクトとファイルを HTTP または HTTPS サーバーに移動します。
-
ダウンロードされた RHEL ライブ
kernel
、initramfs
、およびrootfs
アーティファクト - Ignition ファイル
-
ダウンロードされた RHEL ライブ
LPAR 内のブートストラップのパラメーターファイルを作成します。
ブートストラップマシンのパラメーターファイルの例
cio_ignore=all,!condev rd.neednet=1 \ console=ttysclp0 \ coreos.inst.install_dev=/dev/<block_device> \1 coreos.inst.ignition_url=http://<http_server>/bootstrap.ign \2 coreos.live.rootfs_url=http://<http_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img \3 ip=<ip>::<gateway>:<netmask>:<hostname>::none nameserver=<dns> \4 rd.znet=qeth,0.0.1140,0.0.1141,0.0.1142,layer2=1,portno=0 \ rd.dasd=0.0.4411 \5 rd.zfcp=0.0.8001,0x50050763040051e3,0x4000406300000000 \6 zfcp.allow_lun_scan=0
- 1
- インストール先のシステム上のブロックデバイスを指定します。DASD タイプのディスクにインストールする場合は
dasda
を使用し、FCP タイプのディスクにインストールする場合はsda
を使用します。 - 2
bootstrap.ign
設定ファイルの場所を指定します。HTTP プロトコルおよび HTTPS プロトコルのみがサポートされます。- 3
coreos.live.rootfs_url=
アーティファクトには、起動しているkernel` および `initramfs
に一致するrootfs
アーティファクトを指定します。HTTP プロトコルおよび HTTPS プロトコルのみがサポートされます。- 4
ip=
パラメーターについては、「IBM Z® および IBM® LinuxONE 上の LPAR にクラスターをインストールする」に記載された説明に従い、手動で IP アドレスを割り当てます。- 5
- DASD タイプのディスクにインストールする場合は、
rd.dasd=
を使用して、RHCOS がインストールされる DASD を指定します。FCP タイプのディスクの場合は、このエントリーを省略します。 - 6
- FCP タイプのディスクにインストールする場合は、
rd.zfcp=<adapter>,<wwpn>,<lun>
を使用して、RHCOS がインストールされる FCP ディスクを指定します。DASD タイプのディスクの場合は、このエントリーを省略します。
必要に応じてさらにパラメーターを調整できます。
LPAR 内のコントロールプレーンのパラメーターファイルを作成します。
コントロールプレーンマシンのパラメーターファイルの例
cio_ignore=all,!condev rd.neednet=1 \ console=ttysclp0 \ coreos.inst.install_dev=/dev/<block_device> \ coreos.inst.ignition_url=http://<http_server>/master.ign \1 coreos.live.rootfs_url=http://<http_server>/rhcos-<version>-live-rootfs.<architecture>.img \ ip=<ip>::<gateway>:<netmask>:<hostname>::none nameserver=<dns> \ rd.znet=qeth,0.0.1140,0.0.1141,0.0.1142,layer2=1,portno=0 \ rd.dasd=0.0.4411 \ rd.zfcp=0.0.8001,0x50050763040051e3,0x4000406300000000 \ zfcp.allow_lun_scan=0
- 1
master.ign
設定ファイルの場所を指定します。HTTP プロトコルおよび HTTPS プロトコルのみがサポートされます。
次のアーティファクト、ファイル、イメージを LPAR に転送します。たとえば、FTP を使用する場合は以下のようになります。
-
kernel
とinitramfs
アーティファクト - パラメーターファイル
RHCOS イメージ
FTP でファイルを転送して起動する方法は、LPAR へのインストール を参照してください。
-
- ブートストラップマシンを起動します。
- コントロールプレーンマシンを起動します。