1.5. 非推奨の機能と削除された機能
以前のリリースで利用可能であった一部の機能が非推奨になるか、削除されました。
非推奨の機能は依然として OpenShift Container Platform に含まれており、引き続きサポートされますが、この製品の今後のリリースで削除されるため、新規デプロイメントでの使用は推奨されません。OpenShift Container Platform 4.16 内で非推奨化および削除された主な機能の最新のリストについては、以下の表を参照してください。非推奨となり、削除された機能の詳細は、表の後に記載されています。
次の表では、機能は次のステータスでマークされています。
- 利用不可
- テクノロジープレビュー
- 一般提供
- 非推奨
- 削除済み
Operator のライフサイクルと開発の非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
Operator SDK | 一般提供 | 一般提供 | Deprecated |
Ansible ベースの Operator プロジェクト用のスキャフォールディングツール | 一般提供 | 一般提供 | Deprecated |
Helm ベースの Operator プロジェクト用のスキャフォールディングツール | 一般提供 | 一般提供 | Deprecated |
Go ベースの Operator プロジェクト用のスキャフォールディングツール | 一般提供 | 一般提供 | Deprecated |
ハイブリッド Helm ベースの Operator プロジェクト用のスキャフォールディングツール | テクノロジープレビュー | テクノロジープレビュー | Deprecated |
Java ベースの Operator プロジェクト用のスキャフォールディングツール | テクノロジープレビュー | テクノロジープレビュー | Deprecated |
Platform Operator | テクノロジープレビュー | テクノロジープレビュー | 削除済み |
プレーンバンドル | テクノロジープレビュー | テクノロジープレビュー | 削除済み |
Operator カタログの SQLite データベース形式 | 非推奨 | 非推奨 | 非推奨 |
イメージの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
Cluster Samples Operator | 一般提供 | 一般提供 | Deprecated |
モニタリングの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
コアプラットフォームモニタリング用の専用サービスモニターを有効にする | 一般提供 | 非推奨 | 削除済み |
Prometheus からリソースメトリクスを照会し、メトリクス API で公開する | 一般提供 | 非推奨 | 削除済み |
インストールの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
OpenShift SDN ネットワークプラグイン | Deprecated | 削除済み [1] | 削除済み |
| Deprecated | 非推奨 | Deprecated |
| Deprecated | 非推奨 | Deprecated |
RHOSP の | Deprecated | 非推奨 | Deprecated |
RHOSP の | Deprecated | 非推奨 | 非推奨 |
installer-provisioned infrastructure クラスターにおける | Deprecated | 非推奨 | Deprecated |
パッケージベースの RHEL コンピュートマシン | 一般提供 | 一般提供 | Deprecated |
Amazon Web Services (AWS) の | 一般提供 | 一般提供 | Deprecated |
Amazon Web Services (AWS)、VMware vSphere、Nutanix 向け Terraform インフラストラクチャープロバイダー | 一般提供 | 一般提供 | 削除済み |
installer-provisioned infrastructure を使用した Alibaba Cloud へのクラスターのインストール | テクノロジープレビュー | テクノロジープレビュー | 削除済み |
- OpenShift SDN ネットワークプラグインは、バージョン 4.15 のインストールプログラムではサポートされなくなりましたが、OpenShift SDN プラグインを使用するクラスターをバージョン 4.14 からバージョン 4.15 にアップグレードできます。
クラスターの更新の非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|
マシン管理の非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
Alibaba Cloud の Machine API でのマシン管理 | テクノロジープレビュー | テクノロジープレビュー | 削除済み |
Alibaba Cloud のクラウドコントローラーマネージャー | テクノロジープレビュー | テクノロジープレビュー | 削除済み |
ストレージの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
FlexVolume を使用した永続ストレージ | 非推奨 | 非推奨 | Deprecated |
AliCloud Disk CSI Driver Operator | 一般提供 | 一般提供 | 削除済み |
ネットワークの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
RHOSP 上の Kuryr | Deprecated | 削除済み | 削除済み |
OpenShift SDN ネットワークプラグイン | Deprecated | 非推奨 | Deprecated |
iptables | Deprecated | 非推奨 | 非推奨 |
Web コンソールの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
Patternfly 4 | 一般提供 | 非推奨 | Deprecated |
React Router 5 | 一般提供 | 非推奨 | Deprecated |
ノードの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
| Deprecated | 非推奨 | Deprecated |
Kubernetes トポロジーラベル | Deprecated | 非推奨 | Deprecated |
Kubernetes トポロジーラベル | Deprecated | 非推奨 | Deprecated |
cgroup v1 | 一般提供 | 一般提供 | Deprecated |
ワークロードの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
| Deprecated | 非推奨 | Deprecated |
ベアメタルモニタリングの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.14 | 4.15 | 4.16 |
---|---|---|---|
Bare Metal Event Relay Operator | テクノロジープレビュー | Deprecated | Deprecated |
1.5.1. 非推奨の機能
1.5.1.1. Linux Control Groups バージョン 1 の非推奨化
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 9 では、デフォルトモードは cgroup v2 です。Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 10 がリリースされると、systemd は cgroup v1 モードでの起動をサポートしなくなり、cgroup v2 モードのみが利用可能になります。そのため、cgroup v1 は OpenShift Container Platform 4.16 以降では非推奨となっています。cgroup v1 は、今後の OpenShift Container Platform リリースで削除される予定です。
1.5.1.2. Cluster Samples Operator
Cluster Samples Operator は、OpenShift Container Platform 4.16 リリースで非推奨になりました。Cluster Samples Operator は、S2I 以外のサンプル (イメージストリームとテンプレート) の管理とサポートの提供を停止します。Cluster Samples Operator には、新しいテンプレート、サンプル、または Source-to-Image 以外 (S2I 以外) のイメージストリームは追加されません。ただし今後のリリースで Cluster Samples Operator が削除されるまで、既存の S2I ビルダーイメージストリームとテンプレートは引き続き更新されます。
1.5.1.3. パッケージベースの RHEL コンピュートマシン
このリリースにより、パッケージベースの RHEL ワーカーノードのインストールは非推奨になりました。今後のリリースでは、RHEL ワーカーノードは削除され、サポートされなくなります。
RHCOS イメージの階層化により、この機能が置き換えられ、ワーカーノードのベースオペレーティングシステムへの追加パッケージのインストールがサポートされます。
イメージのレイヤー化の詳細は、RHCOS イメージのレイヤー化 を参照してください。
1.5.1.4. Operator SDK CLI ツールおよび関連するテストおよびスキャフォールディングツールが非推奨に
Operator プロジェクトの関連スキャフォールディングおよびテストツールなど、Red Hat がサポートするバージョンの Operator SDK CLI ツールは非推奨となり、OpenShift Container Platform の今後のリリースで削除される予定です。Red Hat は、現在のリリースライフサイクル中にこの機能のバグ修正とサポートを提供しますが、この機能は今後、機能拡張の提供はなく、OpenShift Container Platform リリースから削除されます。
新しい Operator プロジェクトを作成する場合、Red Hat がサポートするバージョンの Operator SDK は推奨されません。既存の Operator プロジェクトを使用する Operator 作成者は、OpenShift Container Platform 4.16 でリリースされるバージョンの Operator SDK CLI ツールを使用してプロジェクトを維持し、OpenShift Container Platform の新しいバージョンを対象とする Operator リリースを作成できます。
Operator プロジェクトの次の関連ベースイメージは 非推奨 ではありません。これらのベースイメージのランタイム機能と設定 API は、バグ修正と CVE への対応のために引き続きサポートされます。
- Ansible ベースの Operator プロジェクトのベースイメージ
- Helm ベースの Operator プロジェクトのベースイメージ
サポートされていない、コミュニティーによって管理されているバージョンの Operator SDK は、Operator SDK (Operator Framework) を参照してください。
1.5.1.5. Amazon Web Services (AWS) の preserveBootstrapIgnition パラメーターが非推奨に
install-config.yaml
ファイル内の Amazon Web Services の preserveBootstrapIgnition
パラメーターが非推奨になりました。代わりに bestEffortDeleteIgnition
パラメーターを使用できます。
1.5.2. 削除された機能
1.5.2.1. ディスクパーティション設定方法が非推奨に
SiteConfig
カスタムリソース (CR) の nodes.diskPartition
セクションは、OpenShift Container Platform 4.16 リリースで非推奨になりました。この設定は、あらゆるユースケースに対してより柔軟にディスクパーティションを作成できる ignitionConfigOverride
方法に置き換えられました。
詳細は、SiteConfig を使用したディスクパーティションの設定 を参照してください。
1.5.2.2. Platform Operator とプレーンバンドルが削除される (テクノロジープレビュー)
OpenShift Container Platform 4.16 では、Operator Lifecycle Manager (OLM) 1.0 (テクノロジープレビュー) のプロトタイプであった Platform Operator (テクノロジープレビュー) とプレーンバンドル (テクノロジープレビュー) が削除されます。
1.5.2.3. BMC アドレス指定用 Dell iDRAC ドライバーの削除
OpenShift Container Platform 4.16 は、Dell iDRAC の BMC アドレス指定 に記載されているように、Dell サーバーでのベースボード管理コントローラー (BMC) アドレス指定をサポートします。具体的には、idrac-virtualmedia
、redfish
、ipmi
をサポートします。以前のバージョンでは、idrac
は含まれていましたが、文書化もサポートもされていませんでした。OpenShift Container Platform 4.16 では、idrac
は削除されました。
1.5.2.4. コアプラットフォームモニタリングの専用サービスモニター
このリリースにより、コアプラットフォームモニタリングの専用のサービスモニター機能が削除されました。openshift-monitoring
namespace の cluster-monitoring-config
config map オブジェクトでこの機能を有効にすることはできなくなりました。この機能に代わり、アラートと時間集計が正確となるように Prometheus 機能が改善されました。この改善された機能はデフォルトでアクティブになり、専用のサービスモニター機能は廃止されます。
1.5.2.5. コアプラットフォームモニタリング用の Prometheus Adapter
このリリースにより、コアプラットフォームモニタリング用の Prometheus Adapter コンポーネントが削除されました。これは、新しい Metrics Server コンポーネントに置き換えられました。
1.5.2.6. MetalLB AddressPool カスタムリソース定義 (CRD) が削除される
MetalLB AddressPool
カスタムリソース定義 (CRD) は、いくつかのバージョンで非推奨になりました。ただし、このリリースでは、CRD は完全に削除されています。MetalLB アドレスプールを設定するためにサポートされている唯一の方法は、IPAddressPools
CRD を使用することです。
1.5.2.7. Service Binding Operator のドキュメントが削除される
このリリースでは、Service Binding Operator (SBO) がサポートされなくなったため、SBO のドキュメントが削除されました。
1.5.2.8. AliCloud CSI Driver Operator がサポート対象外に
OpenShift Container Platform 4.16 では、AliCloud Container Storage Interface (CSI) Driver Operator はサポート対象外になりました。
1.5.2.9. Kubernetes 1.29 からベータ API が削除される
Kubernetes 1.29 では、以下の非推奨 API が削除されたため、マニフェストと API クライアントを移行して、適切な API バージョンを使用する必要があります。削除された API の移行について、詳細は Kubernetes documentation を参照してください。
リソース | 削除された API | 移行先 | 大きな変更 |
---|---|---|---|
|
|
| いいえ |
|
|
|
1.5.2.10. Alibaba Cloud の Machine API でのマシン管理
OpenShift Container Platform 4.16 で、Alibaba Cloud クラスターの Machine API を使用したマシン管理のサポートが削除されました。この変更に伴い、テクノロジープレビュー機能であった Alibaba Cloud のクラウドコントローラーマネージャーのサポートが削除されました。