9.2. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift リリースノート
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift は、アプリケーション証明書のライフサイクル管理を提供するクラスター全体のサービスです。
以下のリリースノートは、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift の開発履歴を記録したものです。
詳細は、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift について を参照してください。
9.2.1. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.17.0 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2025 年 8 月 6 日
Operator for Red Hat OpenShift 1.17.0 では、次のアドバイザリーが利用可能です。
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.17.0
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.17.4
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.17.4 を参照してください。
9.2.1.1. バグ修正 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
-
以前は、Istio-CSR のデプロイメントが成功した後でも、
IstioCSR
カスタムリソース (CR) のstatus
フィールドがReady
に設定されませんでした。この修正により、status
フィールドがReady
に正しく設定され、ステータス報告の一貫性と信頼性が確保されます。(CM-546)
9.2.1.2. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ACME HTTP-01 ソルバー Pod のリソース要求と制限の設定をサポートする
このリリースでは、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift は ACME HTTP-01 ソルバー Pod の CPU およびメモリーリソース要求と制限の設定をサポートします。CertManager
カスタムリソース (CR) で次のオーバーライド可能な引数を使用して、CPU およびメモリーリソースの要求と制限を設定できます。
-
--acme-http01-solver-resource-limits-cpu
-
--acme-http01-solver-resource-limits-memory
-
--acme-http01-solver-resource-request-cpu
-
--acme-http01-solver-resource-request-memory
詳細は、cert‑manager コンポーネントのオーバーライド可能な引数 を参照してください。
9.2.1.3. CVE リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
9.2.2. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.16.1 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2025 年 7 月 10 日
Operator for Red Hat OpenShift 1.16.1 では、次のアドバイザリーが利用可能です。
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.16.1
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.16.5
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.16.5 を参照してください。
9.2.2.1. バグ修正 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以前は、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift は、RBAC 権限が不十分なため、cert-manager-tokenrequest
ロールを作成できませんでした。その結果、RoleCreateFailed
エラーが発生し、静的リソースコントローラーがデグレード状態になっていました。このリリースでは、必要な serviceaccounts/token
の作成権限を RBAC 設定に追加することで、この問題が解決されています。その結果、cert-manager-tokenrequest
ロールおよびロールバインディングが正常に作成され、Operator ログに RoleCreateFailed
エラーが表示されなくなりました。(OCPBUGS-56758)
9.2.2.2. CVE リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
9.2.3. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.16.0 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2025 年 5 月 27 日
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.16.0 では、次のアドバイザリーが利用可能です。
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.16.0
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.16.4
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.16.4 を参照してください。
9.2.3.1. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
非接続環境のサポート
このリリースでは、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift を非接続環境にミラーリングおよびインストールできることが検証済みです。
また、この Operator が非接続環境で各種の発行者 (ACME、CA、Self-signed、および Vault) と連携して動作することも検証済みです。具体的には、プライベートまたは自己ホスト型の ACME サーバーが検証済みです。非接続環境では、Let’s Encrypt やその他のパブリック ACME サービスは実行可能な選択肢ではないためです。Operator イメージのミラーリング方法としては、oc-mirror プラグイン v2 が推奨されます。詳細は、oc-mirror プラグイン v2 を使用した非接続インストールのイメージのミラーリング を参照してください。
オペランドメトリクスのサポート拡張
このリリースでは、cert-manager の webhook および cainjector オペランドが、/metrics
サービスエンドポイントを介して、デフォルトでポート 9402 で Prometheus メトリクスを公開するようになりました。組み込みのユーザーワークロードモニタリングスタックを有効にすることで、すべての cert-manager オペランドからメトリクスを収集するように OpenShift Monitoring を設定できます。詳細は、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のモニタリング 参照してください。
Streaming Lists の有効化
このリリースでは、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift が、アップストリームの新機能である WatchListClient を使用するようになりました。これにより、Kubernetes API サーバーの Streaming Lists 機能が使用できるようになり、API サーバーの負荷が軽減されます。OpenShift Container Platform 4.14 以降では、cert-manager コンポーネント起動時のピーク時のメモリー使用量が最適化されています。
9.2.3.2. CVE リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
9.2.3.3. 既知の問題 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
cert-manager バージョン 1.16.0 でユーザー名とパスワードの認証を使用して Venafi 発行者を使用する場合、デフォルトのクライアント ID が cert-manager.io
としてハードコードされており、カスタマイズできません。この制限は、Venafi プラットフォームでの認証に特定のクライアント ID を必要とするユーザーに影響する可能性があります。
9.2.4. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.15.1 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2025 年 3 月 13 日
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.15.1 では、次のアドバイザリーが利用可能です。
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.15.1
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.15.5
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.15.5 を参照してください。
9.2.4.1. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift と Istio-CSR の統合 (テクノロジープレビュー)
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift が Istio-CSR をサポートするようになりました。この統合により、cert-manager Operator の発行者が、相互 TLS (mTLS) 通信用の証明書を発行、署名、更新できるようになります。この証明書を、Red Hat OpenShift Service Mesh および Istio
が cert-manager Operator から直接要求できるようになりました。
詳細は、cert-manager Operator と Istio-CSR の統合 を参照してください。
9.2.4.2. CVE リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
9.2.5. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.15.0 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2025 年 1 月 22 日
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.15.0 では、次のアドバイザリーが利用可能です。
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.15.0
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.15.4
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.15.4 を参照してください。
9.2.5.1. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のスケジュールオーバーライド
このリリースでは、cert-manager コントローラー、webhook、CA インジェクターなどを含む cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のスケジュールオーバーライドを設定できます。
Google CAS 発行者
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift は、Google Certificate Authority Service (CAS) 発行者をサポートするようになりました。google-cas-issuer
は、CAS により管理されるプライベート認証局を使用して、発行と更新を含む証明書ライフサイクルの管理を自動化する cert-manager の外部発行者です。
Google CAS 発行者は、バージョン 0.9.0 および cert-manager Operator for Red Hat OpenShift バージョン 1.15.0 でのみ検証されます。これらのバージョンは、OpenShift Container Platform クラスターの API サーバーおよび Ingress コントローラーの証明書の発行、更新、管理などのタスクをサポートします。
デフォルトの installMode
を AllNamespaces
に更新
バージョン 1.15.0 以降では、Operator Lifecycle Manager (OLM) のデフォルトかつ推奨される installMode
は AllNamespaces
です。以前のデフォルトは SingleNamespace
でした。この変更は、multi-namespace Operator 管理のベストプラクティスと一致しています。詳細は、OCPBUGS-23406 を参照してください。
冗長 kube-rbac-proxy
サイドカーの削除
Operator に、冗長な kube-rbac-proxy
サイドカーコンテナーがなくなり、リソースの使用量と複雑さが軽減されました。詳細は、CM-436 を参照してください。
9.2.5.2. CVE リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
9.2.6. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.17.0 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2025 年 9 月 4 日
The following advisory is available for the cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.14.1:
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.17.0
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.17.4
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.14.7 を参照してください。
9.2.6.1. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
冗長 kube-rbac-proxy
サイドカーの削除
Operator に、冗長な kube-rbac-proxy
サイドカーコンテナーがなくなり、リソースの使用量と複雑さが軽減されました。詳細は、CM-436 を参照してください。
9.2.6.2. CVE リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
9.2.7. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.14.1 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2024 年 11 月 4 日
The following advisory is available for the cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.14.1:
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.14.1
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.14.7
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.14.7 を参照してください。
9.2.7.1. CVE リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
9.2.8. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.14.0 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2024 年 7 月 8 日
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.14.0 については、次のアドバイザリーが利用できます。
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.14.0
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.14.5
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.14.5 を参照してください。
9.2.8.1. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
FIPS 準拠のサポート
このリリースでは、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift に対して FIPS モードが自動的に有効化されるようになりました。FIPS モードの OpenShift Container Platform クラスターにインストールすると、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift はクラスターの FIPS サポートステータスに影響を与えることなく互換性を確保します。
cert-manager が管理する証明書によるルートの保護 (テクノロジープレビュー)
このリリースでは、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift を使用して、Route
リソースで参照される証明書を管理できます。詳細は、cert-manager Operator for Red Hat OpenShift によるルート保護 を参照してください。
NCM 発行者
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift は、Nokia NetGuard Certificate Manager (NCM) 発行者をサポートします。ncm-issuer
は、Kubernetes コントローラーを使用して NCM PKI システムと統合し、証明書要求に署名する cert-manager 外部発行者です。この統合により、アプリケーションの非自己署名付き証明書の取得プロセスが合理化され、証明書の有効性と最新の状態が確保されます。
NCM 発行者は、バージョン 1.1.1 および cert-manager Operator for Red Hat OpenShift バージョン 1.14.0 に対してのみ検証されます。このバージョンは、OpenShift Container Platform クラスターの API サーバーおよび Ingress コントローラーの証明書の発行、更新、管理などのタスクを処理します。
9.2.8.2. CVE リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
9.2.9. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.13.1 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2024 年 5 月 15 日
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.13.1 については、次のアドバイザリーが利用できます。
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.13.1
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.13.6
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.13.6 を参照してください。
9.2.9.1. CVE リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
9.2.10. cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.13.0 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
発行日: 2024 年 1 月 16 日
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift 1.13.0 については、次のアドバイザリーが利用できます。
cert-manager Operator for Red Hat OpenShift のバージョン 1.13.0
は、アップストリームの cert-manager バージョン v1.13.3
をベースにしています。詳細は、cert-manager project release notes for v1.13.0 を参照してください。
9.2.10.1. 新機能および機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
- cert-manager Operator for Red Hat OpenShift を使用して、API サーバーと Ingress コントローラーの証明書を管理できるようになりました。詳細は、発行者による証明書の設定 を参照してください。
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このリリースでは、以前は AMD64 アーキテクチャー上の OpenShift Container Platform に限定されていた cert-manager Operator for Red Hat OpenShift の範囲が拡張され、IBM Z® (
s390x
)、IBM Power® (ppc64le
)、ARM64 アーキテクチャー上で稼働する OpenShift Container Platform 上での証明書管理も対象に含まれるようになりました。 -
このリリースでは、ACME DNS-01 チャレンジ認証中にセルフチェックを実行するために DNS over HTTPS (DoH) を使用できるようになりました。DNS セルフチェック方式は、コマンドラインフラグ
--dns01-recursive-nameservers-only
および--dns01-recursive-nameservers
を使用して制御できます。詳細は、cert-manager Operator API からの引数をオーバーライドして cert-manager をカスタマイズする を参照してください。