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2.22. OpenShift Service Mesh Console プラグイン

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OpenShift Service Mesh Console (OSSMC) プラグインは、Service Mesh の可視性を提供する OpenShift Container Platform Web コンソールのエクステンションです。OSSMC プラグインがインストールされていると、Web コンソールの左側にあるナビゲーションメニューで新しい Service Mesh メニューオプションが使用できるようになり、既存の Workloads および Services のコンソールページを強化する新しい Service Mesh タブも使用できるようになります。

重要

ブラウザーが初めから信頼しない証明書を使用している場合は、OSSMC プラグインにアクセスする前に、その証明書を信頼するように最初にブラウザーに指示する必要があります。これを行うには、Kiali スタンドアロンユーザーインターフェイス (UI) に移動し、ブラウザーに証明書を受け入れるように指示します。

2.22.1. OpenShift Service Mesh Console プラグインについて

OpenShift Service Mesh Console (OSSMC) プラグインは、Service Mesh の可視性を提供する OpenShift Container Platform Web コンソールのエクステンションです。

警告

OSSMC プラグインは、単一の Kiali インスタンスのみサポートします。Kiali インスタンスが、OpenShift プロジェクトのサブセットのみにアクセスするように設定されているか、クラスター全体ですべてのプロジェクトにアクセスできるように設定されているかは関係ありません。ただし、アクセスできるのは 1 つの Kiali インスタンスのみです。

OSSMC プラグインは、OpenShift Container Platform Web コンソールを使用する方法と CLI を使用する方法のいずれかでのみインストールできます。

注記

OSSMC プラグインは、Service Mesh 2.5 以降でのみサポートされます。具体的には、ServiceMeshControlPlane のバージョンを 2.5 以降に設定する必要があります。

OSSMC プラグインをインストールすると、OpenShift Container Platform Web コンソールのメインナビゲーションに新しいカテゴリー Service Mesh が作成されます。Service Mesh をクリックすると、以下が表示されます。

  • メッシュ内の namespace を表すカードとして表示されるメッシュの 概要
  • ノードとエッジで表されるメッシュの完全なトポロジービューの グラフ。各ノードはメッシュのコンポーネントを表し、各エッジはコンポーネント間のメッシュを流れるトラフィックを表します。
  • メッシュ内のすべての Istio 設定ファイルのリストの Istio config。各リソースの設定が有効かどうかを簡単に確認できる列が含まれています。

Workloads の下に、OSSMC プラグインによって次のサブタブを含む Service Mesh タブが追加されます。

  • Overview サブタブには、すべてのインバウンドおよびアウトバウンドのエッジおよびノードを含むワークロードを示すローカライズされたトポロジーグラフなど、選択したワークロードの概要が表示されます。
  • Traffic サブタブには、ワークロードへのすべての受信トラフィックと送信トラフィックに関する情報が表示されます。
  • Logs サブタブには、ワークロードのコンテナーのログが表示されます。

    • コンテナーのログを個別に表示することも、ログ時間順にまとめて表示することもできます。これは、Envoy サイドカープロキシーログがワークロードのアプリケーションログにどのように関連しているかを確認する場合に特に役立ちます。
    • トレーススパンのインテグレーションを有効にすると、どのログがトレーススパンに対応するかを確認できるようになります。
  • Metrics サブタブには、対応するサブタブにインバウンドとアウトバウンドの両方のメトリクスグラフが表示されます。すべてのワークロードメトリクスがここに表示され、ワークロードのパフォーマンスの詳細を確認できます。

    • トレーススパンインテグレーションを有効にすると、メトリクスと同時に発生したスパンを確認できるようになります。グラフ内のスパンマーカーをクリックすると、その時間枠に関連付けられた特定のスパンが表示されます。
  • Traces には、指定された時間枠で収集されたトレーススパンを示すグラフが表示されます。

    • バブルをクリックすると、これらのトレーススパンにドリルダウンできます。トレーススパンは、ワークロードアプリケーション内の最も低いレベルの詳細を、個々のリクエストレベルに至るまで提供できます。トレース詳細ビューには、同じ時間枠内の他のリクエストおよびスパンと比較した 1 つのスパンの比較を提供する heatmap などの詳細が表示されます。
    • heatmap 内のセルの上にマウスを置くと、ツールチップにセルデータの詳細が表示されます。
  • Envoy サブタブには、Envoy サイドカー設定に関する情報が表示されます。これは、接続の問題などをデバッグするときにサイドカー設定を深く掘り下げる必要がある場合に役立ちます。

Networking の下で、OSSMC プラグインによって Service Mesh タブが Services に追加され、これには Workloads にあるのと同じサブタブに似た OverviewTrafficInbound Metrics、および Traces サブタブが含まれます。

2.22.2. OpenShift Container Platform Web コンソールを使用した OpenShift Service Mesh Console プラグインのインストール

OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、OpenShift Service Mesh Console (OSSMC) プラグインをインストールできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform がインストールされている。
  • Red Hat が提供する Kiali Operator 1.73 がインストールされている。
  • Red Hat OpenShift Service Mesh (OSSM) がインストールされている。
  • ServiceMeshControlPlane 2.5 以降がインストールされている。

手順

  1. Installed Operators に移動します。
  2. Red Hat が提供する Kiali Operator をクリックします。
  3. Red Hat OpenShift Service Mesh タイルで インスタンスの作成 をクリックします。
  4. Create OSSMConsole フォームを使用して、OSSMConsole カスタムリソース (CR) のインスタンスを作成します。

    • NameVersion は必須フィールドです。

      注記

      Version フィールドは、Kiali CR の spec.version フィールドと一致する必要があります。

  5. Create をクリックします。
  6. OpenShift Container Platform Web コンソールに戻り、新しいメニューオプションを使用して Service Mesh を可視化します。

2.22.3. CLI を使用した OpenShift Service Mesh Console プラグインのインストール

OpenShift Container Platform Web コンソールの代わりに CLI を使用して、OpenShift Service Mesh Console (OSSMC) プラグインをインストールできます。

前提条件

  • OpenShift Container Platform がインストールされている。
  • Red Hat が提供する Kiali Operator 1.73 がインストールされている。
  • Red Hat OpenShift Service Mesh (OSSM) がインストールされている。
  • ServiceMeshControlPlane (SMCP) 2.5 以降がインストールされている。

手順

  1. Operator にプラグインをインストールするように指示するための小さな OSSMConsole カスタムリソース (CR) を作成します。

    cat <<EOM | oc apply -f -
    apiVersion: kiali.io/v1alpha1
    kind: OSSMConsole
    metadata:
      namespace: openshift-operators
      name: ossmconsole
    EOM
    注記

    プラグインリソースは、OSSMConsole CR が作成される namespace と同じ namespace にデプロイされます。

  2. OpenShift Container Platform Web コンソールに移動します。
  3. ブラウザーウィンドウを更新して、新しい OSSMC プラグインメニューオプションを表示します。

2.22.4. OpenShift Container Platform Web コンソールを使用した OpenShift Service Mesh Console プラグインのアンインストール

OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、OpenShift Service Mesh Console (OSSMC) プラグインをアンインストールできます。

手順

  1. Installed Operators Operator details に移動します。
  2. OpenShift Service Mesh Console タブを選択します。
  3. オプションメニューから Delete OSSMConsole をクリックします。
注記

Red Hat が提供する Kiali Operator もアンインストールする場合は、まず OSSMC プラグインをアンインストールしてから、Operator をアンインストールする必要があります。OSSMConsole CR が確実に削除される前に Operator をアンインストールすると、その CR とその namespace を削除することが困難になる可能性があります。この問題が発生した場合は、CR 上のファイナライザーとその namespace を手動で削除する必要があります。これを行うには、$ oc patch ossmconsoles <CR name> -n <CR namespace> -p '{"metadata":{"finalizers": []}}' --type=merge を使用します。

2.22.5. CLI を使用した OpenShift Service Mesh Console プラグインのアンインストール

OpenShift CLI (oc) を使用して、OpenShift Service Mesh Console (OSSMC) プラグインをアンインストールできます。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、OSSMC カスタムリソース (CR) を削除します。

     oc delete ossmconsoles <custom_resource_name> -n <custom_resource_namespace>
  2. 次のコマンドを実行して、すべての CR がすべての namespace から削除されていることを確認します。

    for r in $(oc get ossmconsoles --ignore-not-found=true --all-namespaces -o custom-columns=NS:.metadata.namespace,N:.metadata.name --no-headers | sed 's/  */:/g'); do oc delete ossmconsoles -n $(echo $r|cut -d: -f1) $(echo $r|cut -d: -f2); done

2.22.6. 関連情報

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