4.6. インストール設定ファイルの手動作成


クラスターをインストールするには、インストール設定ファイルを手動で作成する必要があります。

前提条件

  • インストールプログラムで使用するための SSH 公開鍵がローカルマシン上に存在する。この鍵は、デバッグや障害復旧のために、クラスターノードへの SSH 認証に使用できます。
  • OpenShift Container Platform インストールプログラムとクラスターのプルシークレットを取得している。

手順

  1. 必要なインストールアセットを保存するためのインストールディレクトリーを作成します。

    $ mkdir <installation_directory>
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    重要

    このディレクトリーは必ず作成してください。ブートストラップ X.509 証明書などの一部のインストールアセットは、有効期限が短いため、インストールディレクトリーを再利用しないでください。別のクラスターインストールの個別のファイルを再利用する必要がある場合は、それらをディレクトリーにコピーすることができます。ただし、インストールアセットのファイル名はリリース間で変更される可能性があります。インストールファイルを以前のバージョンの OpenShift Container Platform からコピーする場合は注意してください。

  2. 提供されているサンプルの install-config.yaml ファイルテンプレートをカスタマイズし、ファイルを <installation_directory> に保存します。

    注記

    この設定ファイルの名前を install-config.yaml と付ける必要があります。

    次の変更を行います。

    1. 必要なインストールパラメーターを指定します。
    2. platform.azure セクションを更新して、Azure Stack Hub に固有のパラメーターを指定します。
    3. オプション: 1 つ以上のデフォルト設定パラメーターを更新して、インストールをカスタマイズします。

      パラメーターの詳細は、「インストール設定パラメーター」を参照してください。

  3. 多くのクラスターのインストールに使用できるように、install-config.yaml ファイルをバックアップします。

    重要

    インストールプロセスの次のステップで install-config.yaml ファイルを使用するため、今すぐこのファイルをバックアップしてください。

4.6.1. Azure Stack Hub 用にカスタマイズされた install-config.yaml ファイルのサンプル

install-config.yaml ファイルをカスタマイズして、OpenShift Container Platform クラスターのプラットフォームに関する詳細を指定するか、必要なパラメーターの値を変更することができます。

重要

このサンプルの YAML ファイルは参照用にのみ提供されます。これを使用して、手動で作成したインストール設定ファイルにパラメーター値を入力します。

apiVersion: v1
baseDomain: example.com 
1

credentialsMode: Manual
controlPlane: 
2
 
3

  name: master
  platform:
    azure:
      osDisk:
        diskSizeGB: 1024 
4

        diskType: premium_LRS
  replicas: 3
compute: 
5

- name: worker
  platform:
    azure:
      osDisk:
        diskSizeGB: 512 
6

        diskType: premium_LRS
  replicas: 3
metadata:
  name: test-cluster 
7
 
8

networking:
  clusterNetwork:
  - cidr: 10.128.0.0/14
    hostPrefix: 23
  machineNetwork:
  - cidr: 10.0.0.0/16
  networkType: OVNKubernetes 
9

  serviceNetwork:
  - 172.30.0.0/16
platform:
  azure:
    armEndpoint: azurestack_arm_endpoint 
10
 
11

    baseDomainResourceGroupName: resource_group 
12
 
13

    region: azure_stack_local_region 
14
 
15

    resourceGroupName: existing_resource_group 
16

    outboundType: Loadbalancer
    cloudName: AzureStackCloud 
17

    clusterOSimage: https://vhdsa.blob.example.example.com/vhd/rhcos-410.84.202112040202-0-azurestack.x86_64.vhd 
18
 
19

pullSecret: '{"auths": ...}' 
20
 
21

fips: false 
22

sshKey: ssh-ed25519 AAAA... 
23

additionalTrustBundle: | 
24

    -----BEGIN CERTIFICATE-----
    <MY_TRUSTED_CA_CERT>
    -----END CERTIFICATE-----
Copy to Clipboard Toggle word wrap
1 7 10 12 14 17 18 20
必須。
2 5
これらのパラメーターおよび値を指定しない場合、インストールプログラムはデフォルトの値を指定します。
3
controlPlane セクションは単一マッピングですが、compute セクションはマッピングのシーケンスになります。複数の異なるデータ構造の要件を満たすには、compute セクションの最初の行はハイフン - で始め、controlPlane セクションの最初の行はハイフンで始めることができません。どちらのセクションも、現時点では単一のマシンプールを定義しますが、OpenShift Container Platform の今後のバージョンでは、インストール時の複数のコンピュートプールの定義をサポートする可能性があります。1 つのコントロールプレーンプールのみが使用されます。
4 6
使用するディスクのサイズは、GB 単位で指定できます。コントロールプレーンノードの最小推奨値は 1024 GB です。
8
クラスターの名前。
9
インストールするクラスターネットワークプラグイン。サポートされる値はデフォルト値の OVNKubernetes のみです。
11
Azure Stack Hub オペレーターが提供する Azure Resource Manager エンドポイント。
13
ベースドメインの DNS ゾーンが含まれるリソースグループの名前。
15
Azure Stack Hub ローカルリージョンの名前。
16
クラスターをインストールする既存のリソースグループの名前。定義されていない場合は、クラスターに新しいリソースグループが作成されます。
19
RHCOS VHD を含む Azure Stack 環境のストレージ blob の URL。
21
クラスターを認証するために必要なプルシークレット。
22
FIPS モードを有効または無効にするかどうか。デフォルトでは、FIPS モードは有効にされません。FIPS モードが有効にされている場合、OpenShift Container Platform が実行される Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) マシンがデフォルトの Kubernetes 暗号スイートをバイパスし、代わりに RHCOS で提供される暗号モジュールを使用します。
重要

FIPS モードでブートされた Red Hat Enterprise Linux (RHEL) または Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する場合、OpenShift Container Platform コアコンポーネントは、x86_64、ppc64le、および s390x アーキテクチャーのみで、FIPS 140-2/140-3 検証のために NIST に提出された RHEL 暗号化ライブラリーを使用します。

23
クラスター内のマシンにアクセスするために使用する sshKey 値をオプションで指定できます。
注記

インストールのデバッグまたは障害復旧を実行する必要のある実稼働用の OpenShift Container Platform クラスターでは、ssh-agent プロセスが使用する SSH キーを指定します。

24
Azure Stack Hub 環境で内部認証局 (CA) を使用している場合は、CA 証明書を追加する必要があります。
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat