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14.3. ディスクのパーティション設定

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完全な事前キャッシュプロセスを実行するには、ライブ ISO から起動し、コンテナーイメージから factory-precaching-cli ツールを使用して、必要なすべてのアーティファクトを分割および事前キャッシュする必要があります。

プロビジョニング中にオペレーティングシステム (RHCOS) がデバイスに書き込まれるときにディスクが使用されていてはならないため、ライブ ISO または RHCOS ライブ ISO が必要です。この手順で単一ディスクサーバーを有効にすることもできます。

前提条件

  • パーティショニングされていないディスクがある。
  • quay.io/openshift-kni/telco-ran-tools:latest イメージにアクセスできます。
  • OpenShift Container Platform をインストールし、必要なイメージを事前キャッシュするのに十分なストレージがある。

手順

  1. ディスクがクリアされていることを確認します。

    # lsblk

    出力例

    NAME    MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
    loop0     7:0    0  93.8G  0 loop /run/ephemeral
    loop1     7:1    0 897.3M  1 loop /sysroot
    sr0      11:0    1   999M  0 rom  /run/media/iso
    nvme0n1 259:1    0   1.5T  0 disk

  2. ファイルシステム、RAID、またはパーティションテーブルの署名をデバイスから消去します。

    # wipefs -a /dev/nvme0n1

    出力例

    /dev/nvme0n1: 8 bytes were erased at offset 0x00000200 (gpt): 45 46 49 20 50 41 52 54
    /dev/nvme0n1: 8 bytes were erased at offset 0x1749a955e00 (gpt): 45 46 49 20 50 41 52 54
    /dev/nvme0n1: 2 bytes were erased at offset 0x000001fe (PMBR): 55 aa

重要

ディスクが空でない場合、ツールはデバイスのパーティション番号 1 を使用してアーティファクトを事前キャッシュするため、失敗します。

14.3.1. パーティションの作成

デバイスの準備ができたら、単一のパーティションと GPT パーティションテーブルを作成します。パーティションは自動的に data としてラベル付けされ、デバイスの最後に作成されます。そうしないと、パーティションは coreos-installer によって上書きされます。

重要

coreos-installer では、パーティションをデバイスの最後に作成し、data としてラベル付けする必要があります。RHCOS イメージをディスクに書き込むときにパーティションを保存するには、両方の要件が必要です。

前提条件

  • ホストデバイスがフォーマットされているため、コンテナーは privileged として実行する必要があります。
  • コンテナー内でプロセスを実行できるように、/dev フォルダーをマウントする必要があります。

手順

次の例では、Day 2 Operator の DU プロファイルを事前キャッシュできるようにするため、パーティションのサイズは 250 GiB です。

  1. コンテナーを privileged として実行し、ディスクをパーティショニングします。

    # podman run -v /dev:/dev --privileged \
    --rm quay.io/openshift-kni/telco-ran-tools:latest -- \
    factory-precaching-cli partition \ 1
    -d /dev/nvme0n1 \ 2
    -s 250 3
    1
    factory-precaching-cli ツールのパーティショニング機能を指定します。
    2
    ディスク上のルートディレクトリーを定義します。
    3
    ディスクのサイズを GB 単位で定義します。
  2. ストレージ情報を確認します。

    # lsblk

    出力例

    NAME        MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
    loop0         7:0    0  93.8G  0 loop /run/ephemeral
    loop1         7:1    0 897.3M  1 loop /sysroot
    sr0          11:0    1   999M  0 rom  /run/media/iso
    nvme0n1     259:1    0   1.5T  0 disk
    └─nvme0n1p1 259:3    0   250G  0 part

検証

次の要件が満たされていることを確認する必要があります。

  • デバイスには GPT パーティションテーブルがあります。
  • パーティションは、デバイスの最新のセクターを使用します。
  • パーティションは data として正しくラベル付けされています。

ディスクのステータスを照会して、ディスクが期待どおりにパーティショニングされていることを確認します。

# gdisk -l /dev/nvme0n1

出力例

GPT fdisk (gdisk) version 1.0.3

Partition table scan:
  MBR: protective
  BSD: not present
  APM: not present
  GPT: present

Found valid GPT with protective MBR; using GPT.
Disk /dev/nvme0n1: 3125627568 sectors, 1.5 TiB
Model: Dell Express Flash PM1725b 1.6TB SFF
Sector size (logical/physical): 512/512 bytes
Disk identifier (GUID): CB5A9D44-9B3C-4174-A5C1-C64957910B61
Partition table holds up to 128 entries
Main partition table begins at sector 2 and ends at sector 33
First usable sector is 34, last usable sector is 3125627534
Partitions will be aligned on 2048-sector boundaries
Total free space is 2601338846 sectors (1.2 TiB)

Number  Start (sector)    End (sector)  Size       Code  Name
   1      2601338880      3125627534   250.0 GiB   8300  data

14.3.2. パーティションのマウント

ディスクが正しくパーティショニングされていることを確認したら、デバイスを /mnt にマウントできます。

重要

GitOps ZTP の準備中にそのマウントポイントが使用されるため、デバイスを /mnt にマウントすることを推奨します。

  1. パーティションが xfs としてフォーマットされていることを確認します。

    # lsblk -f /dev/nvme0n1

    出力例

    NAME        FSTYPE LABEL UUID                                 MOUNTPOINT
    nvme0n1
    └─nvme0n1p1 xfs          1bee8ea4-d6cf-4339-b690-a76594794071

  2. パーティションをマウントします。

    # mount /dev/nvme0n1p1 /mnt/

検証

  • パーティションがマウントされていることを確認します。

    # lsblk

    出力例

    NAME        MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
    loop0         7:0    0  93.8G  0 loop /run/ephemeral
    loop1         7:1    0 897.3M  1 loop /sysroot
    sr0          11:0    1   999M  0 rom  /run/media/iso
    nvme0n1     259:1    0   1.5T  0 disk
    └─nvme0n1p1 259:2    0   250G  0 part /var/mnt 1

    1
    RHCOS の /mnt フォルダーは /var/mnt へのリンクであるため、マウントポイントは /var/mnt です。
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