3.9. データの可視化および可観測性
こちらは、サポートされなくなった Red Hat OpenShift Service Mesh リリースのドキュメントです。
Service Mesh バージョン 1.0 および 1.1 コントロールプレーンはサポートされなくなりました。Service Mesh コントロールプレーンのアップグレードの詳細は、Service Mesh の アップグレード を参照してください。
特定の Red Hat OpenShift Service Mesh リリースのサポートステータスは、製品ライフサイクルページ を参照してください。
Kiali コンソールでアプリケーションのトポロジー、健全性、およびメトリクスを表示できます。サービスに問題がある場合、Kiali コンソールは、サービス経由でデータフローを視覚化する方法を提供します。抽象アプリケーションからサービスおよびワークロードまで、さまざまなレベルでのメッシュコンポーネントに関する洞察を得ることができます。また Kiali は、リアルタイムで namespace のインタラクティブなグラフビューを提供します。
作業を開始する前に
アプリケーションがインストールされている場合は、アプリケーション経由でデータフローを確認できます。
独自のアプリケーションがインストールされていない場合は、Bookinfo サンプルアプリケーション をインストールして、Red Hat OpenShift Service Mesh での可観測性の機能を確認できます。
3.9.1. Service Mesh データの表示
Kiali Operator は、Red Hat OpenShift Service Mesh に収集される Telemetry データと連携して、namespace のアプリケーション、サービス、およびワークロードのグラフとリアルタイムのネットワーク図を提供します。
Kiali コンソールにアクセスするには、Red Hat OpenShift Service Mesh がインストールされており、Service Mesh 用にプロジェクトを設定する必要があります。
手順
- パースペクティブスイッチャーを使用して、Administrator パースペクティブに切り替えます。
-
Home
Projects をクリックします。 -
プロジェクトの名前をクリックします。たとえば、
info
をクリックします。 - Launcher セクションで、Kiali をクリックします。
- OpenShift Container Platform コンソールにアクセスするときに使用するものと同じユーザー名とパスワードを使用して Kiali コンソールにログインします。
初回の Kiali コンソールへのログイン時に、表示するパーミッションを持つ Service Mesh 内のすべての namespace を表示する Overview ページが表示されます。
コンソールのインストールを検証する場合は、表示するデータがないことがあります。
3.9.2. Kiali コンソールでの Service Mesh データの表示
Kiali グラフは、メッシュトラフィックの強力な視覚化を提供します。このトポロジーは、リアルタイムのリクエストトラフィックと Istio 設定情報を組み合わせて、Service Mesh の動作を即座に把握し、問題を迅速に特定できるようにします。複数のグラフタイプを使用すると、トラフィックを高レベルのサービストポロジー、低レベルのワークロードトポロジー、またはアプリケーションレベルのトポロジーとして視覚化できます。
以下から選択できるグラフがいくつかあります。
- App グラフ は、同じラベルが付けられたすべてのアプリケーションの集約ワークロードを示します。
- Service グラフ は、メッシュ内の各サービスのノードを表示しますが、グラフからすべてのアプリケーションおよびワークロードを除外します。これは高レベルのビューを提供し、定義されたサービスのすべてのトラフィックを集約します。
- Versioned App グラフ は、アプリケーションの各バージョンのノードを表示します。アプリケーションの全バージョンがグループ化されます。
- Workload グラフ は、Service Mesh の各ワークロードのノードを表示します。このグラフでは、app および version のラベルを使用する必要はありません。アプリケーションが version ラベルを使用しない場合は、このグラフを使用します。
グラフノードは、さまざまな情報で装飾され、仮想サービスやサービスエントリーなどのさまざまなルートルーティングオプションや、フォールトインジェクションやサーキットブレーカーなどの特別な設定を指定します。mTLS の問題、レイテンシーの問題、エラートラフィックなどを特定できます。グラフは高度な設定が可能で、トラフィックのアニメーションを表示でき、強力な検索機能や非表示機能があります。
Legend ボタンをクリックして、グラフに表示されるシェイプ、色、矢印、バッジに関する情報を表示します。
メトリクスの要約を表示するには、グラフ内のノードまたはエッジを選択し、そのメトリクスの詳細をサマリーの詳細パネルに表示します。
3.9.2.1. Kiali でのグラフレイアウトの変更
Kiali グラフのレイアウトは、アプリケーションのアーキテクチャーや表示データによって異なることがあります。たとえば、グラフノードの数およびそのインタラクションにより、Kiali グラフのレンダリング方法を判別できます。すべての状況に適した単一のレイアウトを作成することは不可能であるため、Kiali は複数の異なるレイアウトの選択肢を提供します。
前提条件
独自のアプリケーションがインストールされていない場合は、Bookinfo サンプルアプリケーションをインストールします。次に、以下のコマンドを複数回入力して Bookinfo アプリケーションのトラフィックを生成します。
$ curl "http://$GATEWAY_URL/productpage"
このコマンドはアプリケーションの
productpage
マイクロサービスにアクセスするユーザーをシミュレートします。
手順
- Kiali コンソールを起動します。
- Log In With OpenShift をクリックします。
- Kiali コンソールで、Graph をクリックし、namespace グラフを表示します。
-
Namespace メニューから、アプリケーション namespace (例:
info
) を選択します。 別のグラフレイアウトを選択するには、以下のいずれか、両方を行います。
グラフの上部にあるメニューから、異なるグラフデータグループを選択します。
- App graph
- Service graph
- Versioned App graph (デフォルト)
- Workload graph
グラフの下部にある Legend から別のグラフレイアウトを選択します。
- Layout default dagre
- Layout 1 cose-bilkent
- Layout 2 cola