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第1章 マシン管理の概要

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マシン管理を使用して、Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP)、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP)、VMware vSphere などの基礎インフラストラクチャーと柔軟に連携し、OpenShift Container Platform クラスターの管理を行うことができます。クラスターを制御し、特定のワークロードポリシーに基づいてクラスターをスケールアップやスケールダウンするなどの自動スケーリングを実行できます。

ワークロードの変更に適応するクラスターがあることが重要になります。OpenShift Container Platform クラスターは、負荷の増減時に水平にスケールアップおよびスケールダウンできます。

マシン管理は、カスタムリソース定義 (CRD) として実装されます。CRD オブジェクトは、クラスター内に新規の固有オブジェクト Kind を定義し、Kubernetes API サーバーはオブジェクトのライフサイクル全体を処理できます。

Machine API Operator は以下のリソースをプロビジョニングします。

  • MachineSet
  • Machine
  • ClusterAutoscaler
  • MachineAutoscaler
  • MachineHealthCheck

1.1. Machine API の概要

Machine API は、プライマリーリソースの組み合わせたものであり、アップストリーム Cluster API プロジェクトとカスタム OpenShift Container Platform リソースをベースとしています。

OpenShift Container Platform 4.16 クラスターの場合、Machine API はクラスターインストールの終了後にすべてのノードホストのプロビジョニングに対する管理アクションを実行します。このシステムにより、OpenShift Container Platform 4.16 はパブリックまたはプライベートのクラウドインフラストラクチャーに加え、弾力的かつ動的なプロビジョニング方法を提供します。

以下の 2 つのリソースは重要なリソースになります。

Machines
ノードのホストを記述する基本的なユニットです。マシンには、複数の異なるクラウドプラットフォーム用に提供されるコンピュートノードのタイプを記述する providerSpec 仕様があります。たとえば、コンピュートノードのマシンタイプは、特定のマシンタイプと必要なメタデータを定義する場合があります。
マシンセット

MachineSet リソースは、計算マシンのグループです。コンピューティングマシンセットはコンピューティングマシン用であり、レプリカセットは Pod 用です。より多くのコンピューティングマシンが必要な場合、またはそれらを縮小する必要がある場合は、コンピューティングのニーズを満たすように MachineSet リソースの replicas フィールドを変更します。

警告

コントロールプレーンマシンは、コンピューティングマシンセットでは管理できません。

コントロールプレーンマシンセットは、サポートされているコントロールプレーンマシンに対して、コンピュートマシンセットがコンピュートマシンに提供するものと同様の管理機能を提供します。

詳細は、「コントロールプレーンマシンの管理」を参照してください。

以下のカスタムリソースは、クラスターに機能を追加します。

Machine Autoscaler

MachineAutoscaler リソースは、クラウド内のコンピューティングマシンを自動的にスケーリングします。指定したコンピューティングマシンセット内のノードの最小および最大スケーリング境界を設定でき Machine Autoscaler はそのノード範囲を維持します。

MachineAutoscaler オブジェクトは ClusterAutoscaler オブジェクトの設定後に有効になります。ClusterAutoscaler および MachineAutoscaler リソースは、どちらも ClusterAutoscalerOperator オブジェクトによって利用可能にされます。

Cluster Autoscaler

このリソースはアップストリームの Cluster Autoscaler プロジェクトに基づいています。OpenShift Container Platform の実装では、これはコンピュートマシンセット API を拡張することによってクラスター API に統合されます。クラスターオートスケーラーを使用して、次の方法でクラスターを管理できます。

  • コア、ノード、メモリー、GPU などのリソースに対してクラスター全体のスケーリング制限を設定
  • クラスターが Pod に優先順位を付け、重要度の低い Pod のために新しいノードがオンラインにならないように、優先順位を設定します。
  • ノードをスケールアップできるがスケールダウンできないようにスケーリングポリシーを設定
マシンのヘルスチェック
MachineHealthCheck リソースはマシンの正常でない状態を検知し、マシンを削除し、サポートされているプラットフォームでは新規マシンを作成します。

OpenShift Container Platform バージョン 3.11 では、クラスターでマシンのプロビジョニングが管理されないためにマルチゾーンアーキテクチャーを容易にデプロイメントすることができませんでした。しかし、OpenShift Container Platform バージョン 4.1 以降、このプロセスはより簡単になりました。各コンピュートマシンセットのスコープは 1 つのゾーンに限定されるため、インストールプログラムはユーザーに代わって複数のアベイラビリティゾーンにコンピューティングマシンセットを送信します。さらに、コンピューティングは動的に展開されるため、ゾーンに障害が発生した場合の、マシンのリバランスが必要な場合に使用するゾーンを常に確保できます。複数のアベイラビリティーゾーンを持たないグローバル Azure リージョンでは、アベイラビリティーセットを使用して高可用性を確保できます。Autoscaler はクラスターの有効期間中にベストエフォートでバランシングを提供します。

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