2.2. 単一ノードの OpenShift を手動でインストールする


OpenShift Container Platform を単一ノードにインストールするには、最初にインストール ISO を生成してから、ISO からサーバーを起動します。openshift-install インストールプログラムを使用して、インストールを監視できます。

2.2.1. coreos-installer によるインストール ISO の生成

OpenShift Container Platform を単一ノードにインストールするには、インストール ISO が必要です。これは、以下の手順で生成できます。

前提条件

  • podman をインストールします。
注記

DNS レコードを含むネットワーク要件は、「単一ノードに OpenShift をインストールするための要件」を参照してください。

手順

  1. OpenShift Container Platform バージョンを設定します。

    $ export OCP_VERSION=<ocp_version> 1
    1
    <ocp_version> は、現在のバージョン (latest-4.16 など) に置き換えます。
  2. ホストアーキテクチャーを設定します。

    $ export ARCH=<architecture> 1
    1
    <architecture> をターゲットホストアーキテクチャー (aarch64x86_64 など) に置き換えます。
  3. OpenShift Container Platform クライアント (oc) をダウンロードし、次のコマンドを入力して使用できるようにします。

    $ curl -k https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/clients/ocp/$OCP_VERSION/openshift-client-linux.tar.gz -o oc.tar.gz
    $ tar zxf oc.tar.gz
    $ chmod +x oc
  4. OpenShift Container Platform インストーラーをダウンロードし、以下のコマンドを入力して使用できるようにします。

    $ curl -k https://mirror.openshift.com/pub/openshift-v4/clients/ocp/$OCP_VERSION/openshift-install-linux.tar.gz -o openshift-install-linux.tar.gz
    $ tar zxvf openshift-install-linux.tar.gz
    $ chmod +x openshift-install
  5. 次のコマンドを実行して、RHCOS ISO URL を取得します。

    $ export ISO_URL=$(./openshift-install coreos print-stream-json | grep location | grep $ARCH | grep iso | cut -d\" -f4)
  6. RHCOS ISO をダウンロードします。

    $ curl -L $ISO_URL -o rhcos-live.iso
  7. install-config.yaml ファイルを作成します。

    apiVersion: v1
    baseDomain: <domain> 1
    compute:
    - name: worker
      replicas: 0 2
    controlPlane:
      name: master
      replicas: 1 3
    metadata:
      name: <name> 4
    networking: 5
      clusterNetwork:
      - cidr: 10.128.0.0/14
        hostPrefix: 23
      machineNetwork:
      - cidr: 10.0.0.0/16 6
      networkType: OVNKubernetes
      serviceNetwork:
      - 172.30.0.0/16
    platform:
      none: {}
    bootstrapInPlace:
      installationDisk: /dev/disk/by-id/<disk_id> 7
    pullSecret: '<pull_secret>' 8
    sshKey: |
      <ssh_key> 9
    1
    クラスタードメイン名を追加します。
    2
    compute レプリカを 0 に設定します。これにより、コントロールプレーンノードがスケジュール可能になります。
    3
    controlPlane レプリカを 1 に設定します。この設定は、以前の compute 設定と組み合わせて、クラスターが単一ノードで実行されるようにします。
    4
    メタデータ 名をクラスター名に設定します。
    5
    networking の詳細を設定します。OVN-Kubernetes は、単一ノードクラスターで許可されている唯一のネットワークプラグインタイプです。
    6
    単一ノードの OpenShift クラスターのサブネットと一致するように cidr 値を設定します。
    7
    インストールディスクドライブへのパスを設定します (例: /dev/disk/by-id/wwn-0x64cd98f04fde100024684cf3034da5c2)
    8
    Red Hat OpenShift Cluster Manager からプルシークレット をコピーし、その内容をこの設定に追加します。
    9
    インストール後にクラスターにログインできるように、管理ホストから公開 SSH 鍵を追加します。
  8. 以下のコマンドを実行して、OpenShift Container Platform アセットを生成します。

    $ mkdir ocp
    $ cp install-config.yaml ocp
    $ ./openshift-install --dir=ocp create single-node-ignition-config
  9. 以下のコマンドを実行して、Ignition データを RHCOS ISO に埋め込みます。

    $ alias coreos-installer='podman run --privileged --pull always --rm \
            -v /dev:/dev -v /run/udev:/run/udev -v $PWD:/data \
            -w /data quay.io/coreos/coreos-installer:release'
    $ coreos-installer iso ignition embed -fi ocp/bootstrap-in-place-for-live-iso.ign rhcos-live.iso

関連情報

2.2.2. openshift-install を使用したクラスターのインストールの監視

openshift-install を使用して、単一ノードクラスターのインストールの進行状況を監視します。

前提条件

  • サーバーの BIOS 設定のブートドライブの順序が、デフォルトでターゲットインストールディスクからサーバーを起動するように設定されていることを確認する。

手順

  1. 検出 ISO イメージをターゲットホストに接続します。
  2. 検出 ISO イメージからサーバーを起動します。検出 ISO イメージは、システム設定をターゲットのインストールディスクに書き込み、サーバーの再起動を自動的にトリガーします。
  3. 管理ホストで、次のコマンドを実行してインストールを監視します。

    $ ./openshift-install --dir=ocp wait-for install-complete
  4. オプション: 検出 ISO イメージを削除します。

    コントロールプレーンのデプロイ中にサーバーが数回再起動します。

検証

  • インストールが完了したら、次のコマンドを実行して環境を確認します。

    $ export KUBECONFIG=ocp/auth/kubeconfig
    $ oc get nodes

    出力例

    NAME                         STATUS   ROLES           AGE     VERSION
    control-plane.example.com    Ready    master,worker   10m     v1.29.4

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