1.3. Azure に OpenShift Container Platform をインストールする方法の選択
OpenShift Container Platform をインストーラーまたは user-provisioned infrastructure にインストールすることができます。デフォルトのインストールタイプは、installer-provisioned infrastructure を使用します。この場合、インストールプログラムがクラスターの基礎となるインフラストラクチャーをプロビジョニングします。OpenShift Container Platform は、ユーザーがプロビジョニングするインスラストラクチャーにインストールすることもできます。インストールプログラムがプロビジョニングするインフラストラクチャーを使用しない場合は、クラスターリソースをユーザー自身で管理し、維持する必要があります。
installer-provisioned installation および user-provisioned installation のプロセスの詳細は、インストールプロセス を参照してください。
1.3.1. installer-provisioned infrastructure へのクラスターのインストール
以下の方法のいずれかを使用して、OpenShift Container Platform インストールプログラムでプロビジョニングされる Azure インフラストラクチャーに、クラスターをインストールできます。
- クラスターの Azure へのクイックインストール: OpenShift Container Platform インストールプログラムでプロビジョニングされる Azure インフラストラクチャーに OpenShift Container Platform をインストールできます。デフォルトの設定オプションを使用して、クラスターを迅速にインストールできます。
- カスタマイズされたクラスターの Azure へのインストール: インストールプログラムがプロビジョニングする Azure インフラストラクチャーにカスタマイズされたクラスターをインストールできます。インストールプログラムは、インストールの段階で一部のカスタマイズを適用できるようにします。その他の多くのカスタマイズオプションは、インストール後 に利用できます。
- ネットワークのカスタマイズを使用したクラスターの Azure へのインストール: インストール時に OpenShift Container Platform ネットワーク設定をカスタマイズすることで、クラスターが既存の IP アドレスの割り当てと共存でき、ネットワーク要件に準拠することができます。
- Azure の既存 VNet へのクラスターのインストール: OpenShift Container Platform を Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にインストールできます。このインストール方法は、新規アカウントまたはインフラストラクチャーを作成する際の制限など、会社のガイドラインによる制約がある場合に使用できます。
- プライベートクラスターの Azure へのインストール: プライベートクラスターを Azure の既存の Azure Virtual Network (VNet) にインストールできます。この方法を使用して、インターネット上に表示されない内部ネットワークに OpenShift Container Platform をデプロイすることができます。
- Azure の government リージョンへのクラスターのインストール: OpenShift Container Platform は、機密ワークロードを Azure で実行する必要のある連邦、州、地方の米国の各種の政府機関、請負業者、教育機関、およびその他の米国の顧客向けに設計されている Microsoft Azure Government (MAG) リージョンにデプロイできます。
1.3.2. user-provisioned infrastructure へのクラスターのインストール
以下の方法を使用して、独自にプロビジョニングする Azure インフラストラクチャーにクラスターをインストールできます。
- ARM テンプレートを使用したクラスターの Azure へのインストール: 独自に提供するインフラストラクチャーを使用して、OpenShift Container Platform を Azure にインストールできます。提供される Azure Resource Manager (ARM) テンプレートを使用して、インストールを支援できます。