第3章 ベアメタルの設定
ベアメタルホストに OpenShift Container Platform をデプロイする場合、プロビジョニングの前後にホストに変更を加える必要がある場合があります。これには、ホストのハードウェア、ファームウェア、ファームウェアの詳細の検証が含まれます。また、ディスクのフォーマットや、変更可能なファームウェア設定の変更も含まれます。
3.1. ノード上に IP over InfiniBand インターフェイスを作成する
OpenShift Container Platform Web コンソールでは、InfiniBand (IPoIB) モードをサポートする NVIDIA Network Operator などの Red Hat 認定サードパーティー Operator をインストールできます。サードパーティー Operator は、通常、OpenShift Container Platform クラスター内のリソースを管理するために他のベンダーのインフラストラクチャーと組み合わせて使用します。クラスター内のノードに IPoIB インターフェイスを作成するには、NodeNetworkConfigurationPolicy
(NNCP) マニフェストファイルで InfiniBand (IPoIB) インターフェイスを定義する必要があります。
OpenShift Container Platform のドキュメントでは、NodeNetworkConfigurationPolicy
(NNCP) マニフェストファイルで IPoIB インターフェイス設定を定義する方法についてのみ説明しています。設定手順の大部分については、NVIDIA およびその他のサードパーティーベンダーのドキュメントを参照してください。Red Hat のサポートは、NNCP 設定以外には適用されません。
NVIDIA Operator の詳細は、Getting Started with Red Hat OpenShift (NVIDIA Docs Hub) を参照してください。
前提条件
- IPoIB インターフェイスをサポートする Red Hat 認定サードパーティー Operator をインストールした。
手順
NodeNetworkConfigurationPolicy
(NNCP) マニフェストファイルを作成または編集し、ファイル内で IPoIB インターフェイスを指定します。apiVersion: nmstate.io/v1 kind: NodeNetworkConfigurationPolicy metadata: name: worker-0-ipoib spec: # ... interfaces: - description: "" infiniband: mode: datagram 1 pkey: "0xffff" 2 ipv4: address: - ip: 100.125.3.4 prefix-length: 16 dhcp: false enabled: true ipv6: enabled: false name: ibp27s0 state: up type: infiniband 3 # ...
- 1
datagram
は IPoIB インターフェイスのデフォルトモードであり、このモードではパフォーマンスとレイテンシーが最適化されます。connected
モードはサポートされているモードですが、周辺ネットワークデバイスとのノードの接続性を高めるために最大転送単位 (MTU) 値を調整する必要がある場合にのみ、このモードを使用することを検討してください。- 2
- 文字列または整数値をサポートします。このパラメーターは、NVIDIA などのサードパーティーベンダーとの認証および暗号化通信を目的としたインターフェイスの保護キー (P-key) を定義します。
None
および0xffff
の値は、InfiniBand システムの基本インターフェイスの保護キーを示します。 - 3
- インターフェイスのタイプを `infiniband` に設定します。
次のコマンドを実行して、クラスター内の各ノードに NNCP 設定を適用します。Kubernetes NMState Operator は、各ノードに IPoIB インターフェイスを作成できます。
$ oc apply -f <nncp_file_name> 1
- 1
<nncp_file_name>
は、NNCP ファイルの名前に置き換えます。