3.7. Target Allocator
Target Allocator は、OpenTelemetry Operator のオプションのコンポーネントです。デプロイされた OpenTelemetry Collector インスタンスのフリート全体のスクレイプターゲットをシャード化します。Target Allocator は、Prometheus PodMonitor
および ServiceMonitor
カスタムリソース (CR) と統合します。Target Allocator が有効な場合、OpenTelemetry Operator が、Target Allocator サービスに接続する有効な Prometheus
レシーバーに http_sd_config
フィールドを追加します。
Target Allocator はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
Target Allocator が有効な OpenTelemetryCollector CR の例
- 1
- Target Allocator が有効な場合、デプロイメントモードを
statefulset
に設定する必要があります。 - 2
- Target Allocator を有効にします。デフォルトは
false
です。 - 3
- Target Allocator デプロイメントのサービスアカウント名。サービスアカウントには、収集されたメトリクスにラベルを適切に設定するために、
ServiceMonitor
、PodMonitor
カスタムリソース、およびその他のオブジェクトをクラスターから取得するための RBAC が必要です。デフォルトのサービス名は<collector_name>-targetallocator
です。 - 4
- Prometheus
PodMonitor
およびServiceMonitor
カスタムリソースとの統合を有効にします。 - 5
- Prometheus
ServiceMonitor
カスタムリソースのラベルセレクター。空のままにすると、すべてのサービスモニターが有効になります。 - 6
- Prometheus
PodMonitor
カスタムリソースのラベルセレクター。空のままにすると、すべての Pod モニターが有効になります。 - 7
- 最小限の空の
scrape_config: []
設定オプションを指定した Prometheus Receiver。
Target Allocator デプロイメントは、Kubernetes API を使用してクラスターから関連オブジェクトを取得します。そのため、カスタム RBAC 設定が必要です。
Target Allocator のサービスアカウントの RBAC 設定