第12章 Network Observability CLI


12.1. Network Observability CLI のインストール

Network Observability CLI (oc netobserv) は、Network Observability Operator とは別にデプロイされます。CLI は、OpenShift CLI (oc) プラグインとして利用できます。CLI は、ネットワーク可観測性を活用して、迅速にデバッグおよびトラブルシューティングを行う軽量な方法です。

12.1.1. Network Observability CLI について

Network Observability CLI (oc netobserv) を使用すると、ネットワークの問題を迅速にデバッグおよびトラブルシューティングできます。Network Observability CLI は、eBPF エージェントを利用して収集したデータを一時的なコレクター Pod にストリーミングするフローおよびパケット可視化ツールです。キャプチャー中に永続的なストレージは必要ありません。実行後、出力がローカルマシンに転送されます。そのため、Network Observability Operator をインストールしなくても、パケットとフローデータをすばやくライブで把握できます。

重要

CLI のキャプチャーは、8 - 10 分などの短い期間のみ実行されるように設計されています。実行時間が長すぎると、実行中のプロセスを削除するのが難しくなる可能性があります。

12.1.2. Network Observability CLI のインストール

Network Observability CLI (oc netobserv) のインストールは、Network Observability Operator のインストールとは別の手順です。つまり、OperatorHub から Operator をインストールした場合でも、CLI を別途インストールする必要があります。

注記

必要に応じて、Krew を使用して netobserv CLI プラグインをインストールできます。詳細は、「Krew を使用した CLI プラグインのインストール」を参照してください。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) をインストールしておく。
  • macOS または Linux オペレーティングシステムがある。

手順

  1. お使いのアーキテクチャーに対応する oc netobserv CLI の tar ファイル をダウンロードします。
  2. アーカイブを展開します。たとえば、amd64 のアーカイブの場合は、次のコマンドを実行します。

    $ tar xvf netobserv-cli-linux-amd64.tar.gz
  3. ファイルを実行可能にします。

    $ chmod +x ./oc-netobserv
  4. 展開した netobserv-cli バイナリーを、/usr/local/bin/ などの PATH 上のディレクトリーに移動します。

    $ sudo mv ./oc-netobserv /usr/local/bin/

検証

  • oc netobserv が利用可能であることを確認します。

    $ oc netobserv version

    出力例

    Netobserv CLI version <version>

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