3.8. モニタリングコンポーネントへの toleration の割り当て
toleration をモニタリングスタックのコンポーネントに割り当て、それらを taint されたノードに移動することができます。
前提条件
OpenShift Container Platform のコアモニタリングコンポーネントを設定する場合、以下を実行します。
-
cluster-admin
クラスターロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
cluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを作成している。
-
ユーザー定義のプロジェクトをモニターするコンポーネントを設定する場合:
-
cluster-admin
クラスターロールを持つユーザーとして、またはopenshift-user-workload-monitoring
プロジェクトのuser-workload-monitoring-config-edit
ロールを持つユーザーとして、クラスターにアクセスできる。 - クラスター管理者は、ユーザー定義プロジェクトのモニタリングを有効にしている。
-
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
ConfigMap
オブジェクトを編集します。toleration をコア OpenShift Container Platform プロジェクトをモニターするコンポーネントに割り当てるには、以下を実行します。
openshift-monitoring
プロジェクトでcluster-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。$ oc -n openshift-monitoring edit configmap cluster-monitoring-config
コンポーネントの
tolerations
を指定します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: cluster-monitoring-config namespace: openshift-monitoring data: config.yaml: | <component>: tolerations: <toleration_specification>
<component>
および<toleration_specification>
を随時置き換えます。たとえば、
oc adm taint nodes node1 key1=value1:NoSchedule
は、キーがkey1
で、値がvalue1
のnode1
に taint を追加します。これにより、モニタリングコンポーネントがnode1
に Pod をデプロイするのを防ぎます。ただし、その taint に対して toleration が設定されている場合を除きます。以下の例は、サンプルの taint を容認するようにalertmanagerMain
コンポーネントを設定します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: cluster-monitoring-config namespace: openshift-monitoring data: config.yaml: | alertmanagerMain: tolerations: - key: "key1" operator: "Equal" value: "value1" effect: "NoSchedule"
ユーザー定義プロジェクトをモニターするコンポーネントに toleration を割り当てるには、以下を実行します。
openshift-user-workload-monitoring
プロジェクトでuser-workload-monitoring-config
ConfigMap
オブジェクトを編集します。$ oc -n openshift-user-workload-monitoring edit configmap user-workload-monitoring-config
コンポーネントの
tolerations
を指定します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: user-workload-monitoring-config namespace: openshift-user-workload-monitoring data: config.yaml: | <component>: tolerations: <toleration_specification>
<component>
および<toleration_specification>
を随時置き換えます。たとえば、
oc adm taint nodes node1 key1=value1:NoSchedule
は、キーがkey1
で、値がvalue1
のnode1
に taint を追加します。これにより、モニタリングコンポーネントがnode1
に Pod をデプロイするのを防ぎます。ただし、その taint に対して toleration が設定されている場合を除きます。以下の例では、サンプルの taint を容認するようにthanosRuler
コンポーネントを設定します。apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: user-workload-monitoring-config namespace: openshift-user-workload-monitoring data: config.yaml: | thanosRuler: tolerations: - key: "key1" operator: "Equal" value: "value1" effect: "NoSchedule"
- 変更を適用するためにファイルを保存します。新しい設定の影響を受ける Pod は自動的に再デプロイされます。
関連情報
- モニタリング config map を作成する手順は、モニタリングスタックの設定の準備 を参照してください。
- ユーザー定義プロジェクトのモニタリングの有効化
- taint および toleration は、OpenShift Container Platform ドキュメント を参照してください。
- taint および toleration については、Kubernetes ドキュメント を参照してください。