第8章 ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングの有効化
OpenShift Container Platform 4.16 では、クラスター管理者はユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングを有効にできます。このプロセスは、以下の 2 つの一般的な手順で構成されています。
- ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングを有効にして、デフォルトのプラットフォーム Alertmanager インスタンスを使用するか、オプションでユーザー定義のプロジェクトに対してのみ別の Alertmanager インスタンスを使用できます。
- ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングを設定するための権限をユーザーに付与します。
これらの手順を完了すると、開発者およびその他のユーザーはユーザー定義のプロジェクトのカスタムアラートおよびアラートルーティングを設定できます。
8.1. ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングについて
クラスター管理者は、ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングを有効にできます。この機能により、alert-routing-edit ロールを持つユーザーがユーザー定義プロジェクトのアラート通知ルーティングおよびレシーバーを設定できます。これらの通知は、デフォルトの Alertmanager インスタンスで指定されるか、有効にされている場合にユーザー定義のモニタリング専用のオプションの Alertmanager インスタンスによってルーティングされます。
次に、ユーザーはユーザー定義プロジェクトの AlertmanagerConfig
オブジェクトを作成または編集して、ユーザー定義のアラートルーティングを作成し、設定できます。
ユーザーがユーザー定義のプロジェクトのアラートルーティングを定義した後に、ユーザー定義のアラート通知は以下のようにルーティングされます。
-
デフォルトのプラットフォーム Alertmanager インスタンスを使用する場合、
openshift-monitoring
namespace のalertmanager-main
Pod に対してこれを実行します。 -
ユーザー定義プロジェクトの Alertmanager の別のインスタンスを有効にしている場合に、
openshift-user-workload-monitoring
namespace でalertmanager-user-workload
Pod を行うには、以下を実行します。
以下は、ユーザー定義プロジェクトのアラートルーティングの制限です。
-
ユーザー定義のアラートルールの場合、ユーザー定義のルーティングはリソースが定義される namespace に対してスコープ指定されます。たとえば、namespace
ns1
のルーティング設定は、同じ namespace のPrometheusRules
リソースにのみ適用されます。 -
namespace がユーザー定義のモニタリングから除外される場合、namespace の
AlertmanagerConfig
リソースは、Alertmanager 設定の一部ではなくなります。