1.4.4.2.2. CRD バージョンの非推奨または削除


Operator Lifecycle Manager (OLM) では、カスタムリソース定義 (CRD) の提供バージョンをすぐに削除できません。その代わりに、CRD の非推奨バージョンを CRD の served フィールドを false に設定して無効にする必要があります。その後に、無効にされたバージョンではないバージョンを後続の CRD アップグレードで削除できます。

手順

特定バージョンの CRD を非推奨にし、削除するには、以下を実行します。

  1. 非推奨バージョンを non-serving (無効にされたバージョン) とマークして、このバージョンが使用されなくなり、後続のアップグレードで削除される可能性があることを示します。以下に例を示します。

    versions:
      - name: v1alpha1
        served: false 1
        storage: true
    1
    false に設定します。
  2. 非推奨となるバージョンが現在 storage バージョンの場合、storage バージョンを有効にされたバージョンに切り替えます。以下に例を示します。

    versions:
      - name: v1alpha1
        served: false
        storage: false 1
      - name: v1beta1
        served: true
        storage: true 2
    1 2
    storage フィールドを適宜更新します。
    注記

    CRD から storage バージョンであるか、このバージョンであった特定のバージョンを削除するために、そのバージョンが CRD のステータスの storedVersion から削除される必要があります。OLM は、保存されたバージョンが新しい CRD に存在しないことを検知した場合に、この実行を試行します。

  3. 上記の変更内容で CRD をアップグレードします。
  4. 後続のアップグレードサイクルでは、無効にされたバージョンを CRD から完全に削除できます。以下に例を示します。

    versions:
      - name: v1beta1
        served: true
        storage: true
  5. 該当バージョンが CRD から削除される場合、CSV の owned セクションにある CRD の参照バージョンも更新されていることを確認します。
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