14.3. UI を使用した vSphere のインストール後の設定
プラットフォーム統合機能を有効にして、vSphere で Assisted Installer を使用して OpenShift Container Platform クラスターをインストールした後、以下の vSphere 設定を手動で更新する必要があります。
- vCenter アドレス
- vCenter クラスター
- vCenter ユーザー名
- vCenter パスワード
- データセンター
- デフォルトのデータストア
- 仮想マシンフォルダー
前提条件
- Assisted Installer によってクラスターが正常にインストールされている。
- クラスターが console.redhat.com に接続されている。
手順
-
Administrator パースペクティブで、Home
Overview に移動します。 - Status で vSphere connection をクリックし、vSphere connection configuration ウィザードを開きます。
-
vCenter フィールドに、vSphere vCenter サーバーのネットワークアドレスを入力します。ドメイン名または IP アドレスのいずれかを入力できます。これは vSphere Web クライアント URL に表示されます (例:
https://[your_vCenter_address]/ui
)。 vCenter クラスター フィールドには、OpenShift Container Platform がインストールされている vSphere vCenter クラスターの名前を入力します。
重要この手順は、OpenShift Container Platform 4.13 以降をインストールしている場合は必須となります。
- Username フィールドに、vSphere vCenter のユーザー名を入力します。
Password フィールドに、vSphere vCenter のパスワードを入力します。
警告システムは、クラスターの
kube-system
namespace のvsphere-creds
シークレットにユーザー名とパスワードを保存します。vCenter のユーザー名またはパスワードが間違っていると、クラスターノードをスケジュールできなくなります。-
Datacenter フィールドに、クラスターのホストに使用する仮想マシンが含まれる vSphere データセンターの名前を入力します (例:
SDDC-Datacenter
)。 Default data store フィールドに、永続データボリュームを保存する vSphere データストアを入力します (例:
/SDDC-Datacenter/datastore/datastorename
)。警告設定の保存後に vSphere データセンターまたはデフォルトのデータストアを更新すると、アクティブな vSphere
PersistentVolumes
がデタッチされます。-
Virtual Machine Folder フィールドに、クラスターの仮想マシンが含まれるデータセンターフォルダーを入力します (例:
/SDDC-Datacenter/vm/ci-ln-hjg4vg2-c61657-t2gzr
)。正常に OpenShift Container Platform をインストールするには、クラスターを構成するすべての仮想マシンを単一のデータセンターフォルダーに配置する必要があります。 -
Save Configuration をクリックします。これにより、
openshift-config
namespace のcloud-provider-config
ファイルが更新され、設定プロセスが開始されます。 - vSphere connection configuration ウィザードを再度開き、Monitored operators パネルを展開します。Operator のステータスが Progressing または Healthy であることを確認します。
検証
接続設定プロセスは、Operator ステータスとコントロールプレーンノードを更新します。完了するまでに約 1 時間かかります。設定プロセスの中でノードが再起動します。これまでは、バインドされた PersistentVolumeClaims
オブジェクトの接続が切断される可能性がありました。
設定プロセスを監視するには、以下の手順に従ってください。
設定プロセスが正常に完了したことを確認します。
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OpenShift Container Platform の Administrator パースペクティブで、Home
Overview に移動します。 - Status で Operators をクリックします。すべての Operator ステータスが Progressing から All succeeded に変わるまで待機します。Failed ステータスは、設定が失敗したことを示します。
- Status で Control Plane をクリックします。すべての Control Pane コンポーネントの応答レートが 100% に戻るまで待機します。Failed コントロールプレーンコンポーネントは、設定が失敗したことを示します。
失敗は、少なくとも 1 つの接続設定が間違っていることを示します。vSphere connection configuration ウィザードで設定を変更し、その設定を再度保存します。
-
OpenShift Container Platform の Administrator パースペクティブで、Home
以下の手順を実行して、
PersistentVolumeClaims
オブジェクトをバインドできることを確認します。以下の YAML を使用して
StorageClass
オブジェクトを作成します。kind: StorageClass apiVersion: storage.k8s.io/v1 metadata: name: vsphere-sc provisioner: kubernetes.io/vsphere-volume parameters: datastore: YOURVCENTERDATASTORE diskformat: thin reclaimPolicy: Delete volumeBindingMode: Immediate
以下の YAML を使用して
PersistentVolumeClaims
オブジェクトを作成します。kind: PersistentVolumeClaim apiVersion: v1 metadata: name: test-pvc namespace: openshift-config annotations: volume.beta.kubernetes.io/storage-provisioner: kubernetes.io/vsphere-volume finalizers: - kubernetes.io/pvc-protection spec: accessModes: - ReadWriteOnce resources: requests: storage: 10Gi storageClassName: vsphere-sc volumeMode: Filesystem
手順については、OpenShift Container Platform ドキュメントの 動的プロビジョニング を参照してください。
PersistentVolumeClaims
オブジェクトのトラブルシューティングを行うには、OpenShift Container Platform UI の Administrator パースペクティブで、StoragePersistent VolumeClaims に移動します。