25.2. OVN-Kubernetes のアーキテクチャー
25.2.1. OVN-Kubernetes のアーキテクチャーの紹介
次の図は、OVN-Kubernetes のアーキテクチャーを示しています。
図25.1 OVK-Kubernetes のアーキテクチャー
主なコンポーネントは次のとおりです。
- Cloud Management System (CMS) - OVN 統合用の CMS 固有のプラグインを提供する OVN 用のプラットフォーム固有のクライアント。このプラグインは、CMS 固有の形式で CMS 設定データベースに格納されているクラウド管理システムの論理ネットワーク設定の概念を、OVN が理解できる中間表現に変換します。
-
OVN ノースバウンドデータベース (
nbdb
) - CMS プラグインによって渡された論理ネットワーク設定を格納します。 -
OVN サウスバウンドデータベース (
sbdb
) - 各ノードの OpenVswitch (OVS) システムの物理および論理ネットワーク設定状態を、それらをバインドするテーブルを含めて格納します。 -
ovn-northd - これは
nbdb
とsbdb
の間の仲介クライアントです。これは、論理ネットワーク設定を、nbdb
から取得した従来のネットワーク概念の観点から、その下のsbdb
の論理データパスフローに変換します。コンテナー名はnorthd
で、ovnkube-master
Pod で実行されます。 -
ovn-controller -
sbdb
に必要な情報または更新のために、OVS およびハイパーバイザーと対話する OVN エージェントです。ovn-controller
はsbdb
から論理フローを読み取り、それらをOpenFlow
フローに変換して、ノードの OVS デーモンに送信します。コンテナー名はovn-controller
で、ovnkube-node
Pod で実行されます。
OVN ノースバウンドデータベースには、クラウド管理システム (CMS) によって渡された論理ネットワーク設定があります。OVN ノースバウンドデータベースには、ネットワークの現在の望ましい状態が含まれており、論理ポート、論理スイッチ、論理ルーターなどのコレクションとして提示されます。ovn-northd
(northd
コンテナー) は、OVN ノースバウンドデータベースと OVN サウスバウンドデータベースに接続します。これは、論理ネットワーク設定を、OVN ノースバウンドデータベースから取得した従来のネットワーク概念の観点から、OVN サウスバウンドデータベースの論理データパスフローに変換します。
OVN サウスバウンドデータベースには、ネットワークの物理的および論理的表現と、それらをリンクするバインディングテーブルがあります。クラスター内のすべてのノードはサウスバウンドデータベースで表され、管理者はノードに接続されているポートを確認できます。また、サウスバウンドデータベースには、すべてのロジックフローが含まれています。ロジックフローは各ノードで実行される ovn-controller
プロセスと共有され、ovn-controller
はそれらを Open vSwitch
をプログラムする OpenFlow
ルールに変換します。
Kubernetes コントロールプレーンノードにはそれぞれ、OVN のノースバウンドおよびサウスバウンドデータベースのコンテナーをホストする ovnkube-master
Pod が含まれています。すべての OVN ノースバウンドデータベースは Raft
クラスターを形成し、すべてのサウスバウンドデータベースは別個の Raft
クラスターを形成します。常に 1 つの ovnkube-master
Pod がリーダーとなり、他の ovnkube-master
Pod がフォロワーとなります。
25.2.2. OVN-Kubernetes プロジェクト内のすべてのリソースの一覧表示
OVN-Kubernetes プロジェクトで実行されるリソースとコンテナーを見つけることは、OVN-Kubernetes ネットワークの実装を理解するのに役立ちます。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
次のコマンドを実行して、OVN-Kubernetes プロジェクト内のすべてのリソース、エンドポイント、および
ConfigMap
を取得します。$ oc get all,ep,cm -n openshift-ovn-kubernetes
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE pod/ovnkube-master-9g7zt 6/6 Running 1 (48m ago) 57m pod/ovnkube-master-lqs4v 6/6 Running 0 57m pod/ovnkube-master-vxhtq 6/6 Running 0 57m pod/ovnkube-node-9k9kc 5/5 Running 0 57m pod/ovnkube-node-jg52r 5/5 Running 0 51m pod/ovnkube-node-k8wf7 5/5 Running 0 57m pod/ovnkube-node-tlwk6 5/5 Running 0 47m pod/ovnkube-node-xsvnk 5/5 Running 0 57m NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE service/ovn-kubernetes-master ClusterIP None <none> 9102/TCP 57m service/ovn-kubernetes-node ClusterIP None <none> 9103/TCP,9105/TCP 57m service/ovnkube-db ClusterIP None <none> 9641/TCP,9642/TCP 57m NAME DESIRED CURRENT READY UP-TO-DATE AVAILABLE NODE SELECTOR AGE daemonset.apps/ovnkube-master 3 3 3 3 3 beta.kubernetes.io/os=linux,node-role.kubernetes.io/master= 57m daemonset.apps/ovnkube-node 5 5 5 5 5 beta.kubernetes.io/os=linux 57m NAME ENDPOINTS AGE endpoints/ovn-kubernetes-master 10.0.132.11:9102,10.0.151.18:9102,10.0.192.45:9102 57m endpoints/ovn-kubernetes-node 10.0.132.11:9105,10.0.143.72:9105,10.0.151.18:9105 + 7 more... 57m endpoints/ovnkube-db 10.0.132.11:9642,10.0.151.18:9642,10.0.192.45:9642 + 3 more... 57m NAME DATA AGE configmap/control-plane-status 1 55m configmap/kube-root-ca.crt 1 57m configmap/openshift-service-ca.crt 1 57m configmap/ovn-ca 1 57m configmap/ovnkube-config 1 57m configmap/signer-ca 1 57m
コントロールプレーンノードで実行される 3 つの
ovnkube-masters
と、ovnkube-master
およびovnkube-node
Pod をデプロイするために使用される 2 つのデーモンセットがあります。クラスター内の各ノードには、1 つのovnkube-node
Pod があります。ovnkube-config
ConfigMap
には、オンラインマスターおよびovnkube-node
によって起動された OpenShift Container Platform OVN-Kubernetes 設定があります。次のコマンドを実行して、
ovnkube-master
Pod 内のすべてのコンテナーをリスト表示します。$ oc get pods ovnkube-master-9g7zt \ -o jsonpath='{.spec.containers[*].name}' -n openshift-ovn-kubernetes
予想される出力
northd nbdb kube-rbac-proxy sbdb ovnkube-master ovn-dbchecker
ovnkube-master
Pod は、複数のコンテナーで構成されています。ノースバウンドデータベース (nbdb
コンテナー)、サウスバウンドデータベース (sbdb
コンテナー) をホストし、Pod、egressIP、namespace、サービス、エンドポイント、Egress ファイアウォール、およびネットワークポリシーのクラスターイベントを監視し、それらをノースバウンドデータベース (ovnkube-master
Pod) に書き込みます。また、ノードへの Pod サブネット割り当てを管理します。次のコマンドを実行して、
ovnkube-node
Pod 内のすべてのコンテナーをリスト表示します。$ oc get pods ovnkube-node-jg52r \ -o jsonpath='{.spec.containers[*].name}' -n openshift-ovn-kubernetes
予想される出力
ovn-controller ovn-acl-logging kube-rbac-proxy kube-rbac-proxy-ovn-metrics ovnkube-node
ovnkube-node
Pod には、各 OpenShift Container Platform ノードに常駐するコンテナー (ovn-controller
) があります。各ノードのovn-controller
は、OVN ノースバウンドを OVN サウスバウンドデータベースに接続して、OVN 設定を把握します。ovn-controller
は、サウスバウンドを OpenFlow コントローラーとしてovs-vswitchd
に接続し、ネットワークトラフィックを制御します。また、サウスバウンドをローカルのovsdb-server
に接続して、Open vSwitch 設定を監視および制御できるようにします。次のコマンドを実行して、現在選出されている OVN-Kubernetes マスターリーダーをリストします。
$ oc get lease -n openshift-ovn-kubernetes
予想される出力
NAME HOLDER AGE ovn-kubernetes-master ci-ln-gz990pb-72292-rthz2-master-2 50m
25.2.3. OVN-Kubernetes ノースバウンドデータベースの内容の一覧表示
ロジックフロールールを理解するには、ノースバウンドデータベースを調べて、そこにあるオブジェクトを理解して、それらがロジックフロールールにどのように変換されるかを確認する必要があります。最新の情報は OVN Raft リーダーに存在します。この手順では、Raft リーダーを検索し、続いてクエリーを実行して OVN ノースバウンドデータベースの内容を一覧表示する方法について説明します。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
ノースバウンドデータベースの OVN Raft リーダーを見つけます。
注記Raft リーダーは最新の情報を保存します。
次のコマンドを実行して、Pod を一覧表示します。
$ oc get po -n openshift-ovn-kubernetes
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE ovnkube-master-7j97q 6/6 Running 2 (148m ago) 149m ovnkube-master-gt4ms 6/6 Running 1 (140m ago) 147m ovnkube-master-mk6p6 6/6 Running 0 148m ovnkube-node-8qvtr 5/5 Running 0 149m ovnkube-node-fqdc9 5/5 Running 0 149m ovnkube-node-tlfwv 5/5 Running 0 149m ovnkube-node-wlwkn 5/5 Running 0 142m
マスター Pod の 1 つをランダムに選択し、次のコマンドを実行します。
$ oc exec -n openshift-ovn-kubernetes ovnkube-master-7j97q \ -- /usr/bin/ovn-appctl -t /var/run/ovn/ovnnb_db.ctl \ --timeout=3 cluster/status OVN_Northbound
出力例
Defaulted container "northd" out of: northd, nbdb, kube-rbac-proxy, sbdb, ovnkube-master, ovn-dbchecker 1c57 Name: OVN_Northbound Cluster ID: c48a (c48aa5c0-a704-4c77-a066-24fe99d9b338) Server ID: 1c57 (1c57b6fc-2849-49b7-8679-fbf18bafe339) Address: ssl:10.0.147.219:9643 Status: cluster member Role: follower 1 Term: 5 Leader: 2b4f 2 Vote: unknown Election timer: 10000 Log: [2, 3018] Entries not yet committed: 0 Entries not yet applied: 0 Connections: ->0000 ->0000 <-8844 <-2b4f Disconnections: 0 Servers: 1c57 (1c57 at ssl:10.0.147.219:9643) (self) 8844 (8844 at ssl:10.0.163.212:9643) last msg 8928047 ms ago 2b4f (2b4f at ssl:10.0.242.240:9643) last msg 620 ms ago 3
次のコマンドを使用して、IP アドレス
10.0.242.240
で実行されているovnkube-master
Pod を見つけます。$ oc get po -o wide -n openshift-ovn-kubernetes | grep 10.0.242.240 | grep -v ovnkube-node
出力例
ovnkube-master-gt4ms 6/6 Running 1 (143m ago) 150m 10.0.242.240 ip-10-0-242-240.ec2.internal <none> <none>
ovnkube-master-gt4ms
Pod は、IP アドレス 10.0.242.240 で実行されています。
次のコマンドを実行して、ノースバウンドデータベース内のすべてのオブジェクトを表示します。
$ oc exec -n openshift-ovn-kubernetes -it ovnkube-master-gt4ms \ -c northd -- ovn-nbctl show
出力は長すぎてここにリストできません。リストには、NAT ルール、論理スイッチ、ロードバランサーなどが含まれます。
次のコマンドを実行して、コマンド
ovn-nbctl
で使用可能なオプションを表示します。$ oc exec -n openshift-ovn-kubernetes -it ovnkube-master-mk6p6 \ -c northd ovn-nbctl --help
次のコマンドのいくつかを使用すると、特定のコンポーネントに絞り込むことができます。
次のコマンドを実行して、論理ルーターのリストを表示します。
$ oc exec -n openshift-ovn-kubernetes -it ovnkube-master-gt4ms \ -c northd -- ovn-nbctl lr-list
出力例
f971f1f3-5112-402f-9d1e-48f1d091ff04 (GR_ip-10-0-145-205.ec2.internal) 69c992d8-a4cf-429e-81a3-5361209ffe44 (GR_ip-10-0-147-219.ec2.internal) 7d164271-af9e-4283-b84a-48f2a44851cd (GR_ip-10-0-163-212.ec2.internal) 111052e3-c395-408b-97b2-8dd0a20a29a5 (GR_ip-10-0-165-9.ec2.internal) ed50ce33-df5d-48e8-8862-2df6a59169a0 (GR_ip-10-0-209-170.ec2.internal) f44e2a96-8d1e-4a4d-abae-ed8728ac6851 (GR_ip-10-0-242-240.ec2.internal) ef3d0057-e557-4b1a-b3c6-fcc3463790b0 (ovn_cluster_router)
注記この出力から、各ノードにルーターと
ovn_cluster_router
があることがわかります。次のコマンドを実行して、論理スイッチのリストを表示します。
$ oc exec -n openshift-ovn-kubernetes -it ovnkube-master-gt4ms \ -c northd -- ovn-nbctl ls-list
出力例
82808c5c-b3bc-414a-bb59-8fec4b07eb14 (ext_ip-10-0-145-205.ec2.internal) 3d22444f-0272-4c51-afc6-de9e03db3291 (ext_ip-10-0-147-219.ec2.internal) bf73b9df-59ab-4c58-a456-ce8205b34ac5 (ext_ip-10-0-163-212.ec2.internal) bee1e8d0-ec87-45eb-b98b-63f9ec213e5e (ext_ip-10-0-165-9.ec2.internal) 812f08f2-6476-4abf-9a78-635f8516f95e (ext_ip-10-0-209-170.ec2.internal) f65e710b-32f9-482b-8eab-8d96a44799c1 (ext_ip-10-0-242-240.ec2.internal) 84dad700-afb8-4129-86f9-923a1ddeace9 (ip-10-0-145-205.ec2.internal) 1b7b448b-e36c-4ca3-9f38-4a2cf6814bfd (ip-10-0-147-219.ec2.internal) d92d1f56-2606-4f23-8b6a-4396a78951de (ip-10-0-163-212.ec2.internal) 6864a6b2-de15-4de3-92d8-f95014b6f28f (ip-10-0-165-9.ec2.internal) c26bf618-4d7e-4afd-804f-1a2cbc96ec6d (ip-10-0-209-170.ec2.internal) ab9a4526-44ed-4f82-ae1c-e20da04947d9 (ip-10-0-242-240.ec2.internal) a8588aba-21da-4276-ba0f-9d68e88911f0 (join)
注記この出力から、各ノードの ext スイッチに加えて、ノード名自体を持つスイッチと結合スイッチがあることがわかります。
次のコマンドを実行して、ロードバランサーのリストを表示します。
$ oc exec -n openshift-ovn-kubernetes -it ovnkube-master-gt4ms \ -c northd -- ovn-nbctl lb-list
出力例
UUID LB PROTO VIP IPs f0fb50f9-4968-4b55-908c-616bae4db0a2 Service_default/ tcp 172.30.0.1:443 10.0.147.219:6443,10.0.163.212:6443,169.254.169.2:6443 0dc42012-4f5b-432e-ae01-2cc4bfe81b00 Service_default/ tcp 172.30.0.1:443 10.0.147.219:6443,169.254.169.2:6443,10.0.242.240:6443 f7fff5d5-5eff-4a40-98b1-3a4ba8f7f69c Service_default/ tcp 172.30.0.1:443 169.254.169.2:6443,10.0.163.212:6443,10.0.242.240:6443 12fe57a0-50a4-4a1b-ac10-5f288badee07 Service_default/ tcp 172.30.0.1:443 10.0.147.219:6443,10.0.163.212:6443,10.0.242.240:6443 3f137fbf-0b78-4875-ba44-fbf89f254cf7 Service_openshif tcp 172.30.23.153:443 10.130.0.14:8443 174199fe-0562-4141-b410-12094db922a7 Service_openshif tcp 172.30.69.51:50051 10.130.0.84:50051 5ee2d4bd-c9e2-4d16-a6df-f54cd17c9ac3 Service_openshif tcp 172.30.143.87:9001 10.0.145.205:9001,10.0.147.219:9001,10.0.163.212:9001,10.0.165.9:9001,10.0.209.170:9001,10.0.242.240:9001 a056ae3d-83f8-45bc-9c80-ef89bce7b162 Service_openshif tcp 172.30.164.74:443 10.0.147.219:6443,10.0.163.212:6443,10.0.242.240:6443 bac51f3d-9a6f-4f5e-ac02-28fd343a332a Service_openshif tcp 172.30.0.10:53 10.131.0.6:5353 tcp 172.30.0.10:9154 10.131.0.6:9154 48105bbc-51d7-4178-b975-417433f9c20a Service_openshif tcp 172.30.26.159:2379 10.0.147.219:2379,169.254.169.2:2379,10.0.242.240:2379 tcp 172.30.26.159:9979 10.0.147.219:9979,169.254.169.2:9979,10.0.242.240:9979 7de2b8fc-342a-415f-ac13-1a493f4e39c0 Service_openshif tcp 172.30.53.219:443 10.128.0.7:8443 tcp 172.30.53.219:9192 10.128.0.7:9192 2cef36bc-d720-4afb-8d95-9350eff1d27a Service_openshif tcp 172.30.81.66:443 10.128.0.23:8443 365cb6fb-e15e-45a4-a55b-21868b3cf513 Service_openshif tcp 172.30.96.51:50051 10.130.0.19:50051 41691cbb-ec55-4cdb-8431-afce679c5e8d Service_openshif tcp 172.30.98.218:9099 169.254.169.2:9099 82df10ba-8143-400b-977a-8f5f416a4541 Service_openshif tcp 172.30.26.159:2379 10.0.147.219:2379,10.0.163.212:2379,169.254.169.2:2379 tcp 172.30.26.159:9979 10.0.147.219:9979,10.0.163.212:9979,169.254.169.2:9979 debe7f3a-39a8-490e-bc0a-ebbfafdffb16 Service_openshif tcp 172.30.23.244:443 10.128.0.48:8443,10.129.0.27:8443,10.130.0.45:8443 8a749239-02d9-4dc2-8737-716528e0da7b Service_openshif tcp 172.30.124.255:8443 10.128.0.14:8443 880c7c78-c790-403d-a3cb-9f06592717a3 Service_openshif tcp 172.30.0.10:53 10.130.0.20:5353 tcp 172.30.0.10:9154 10.130.0.20:9154 d2f39078-6751-4311-a161-815bbaf7f9c7 Service_openshif tcp 172.30.26.159:2379 169.254.169.2:2379,10.0.163.212:2379,10.0.242.240:2379 tcp 172.30.26.159:9979 169.254.169.2:9979,10.0.163.212:9979,10.0.242.240:9979 30948278-602b-455c-934a-28e64c46de12 Service_openshif tcp 172.30.157.35:9443 10.130.0.43:9443 2cc7e376-7c02-4a82-89e8-dfa1e23fb003 Service_openshif tcp 172.30.159.212:17698 10.128.0.48:17698,10.129.0.27:17698,10.130.0.45:17698 e7d22d35-61c2-40c2-bc30-265cff8ed18d Service_openshif tcp 172.30.143.87:9001 10.0.145.205:9001,10.0.147.219:9001,10.0.163.212:9001,10.0.165.9:9001,10.0.209.170:9001,169.254.169.2:9001 75164e75-e0c5-40fb-9636-bfdbf4223a02 Service_openshif tcp 172.30.150.68:1936 10.129.4.8:1936,10.131.0.10:1936 tcp 172.30.150.68:443 10.129.4.8:443,10.131.0.10:443 tcp 172.30.150.68:80 10.129.4.8:80,10.131.0.10:80 7bc4ee74-dccf-47e9-9149-b011f09aff39 Service_openshif tcp 172.30.164.74:443 10.0.147.219:6443,10.0.163.212:6443,169.254.169.2:6443 0db59e74-1cc6-470c-bf44-57c520e0aa8f Service_openshif tcp 10.0.163.212:31460 tcp 10.0.163.212:32361 c300e134-018c-49af-9f84-9deb1d0715f8 Service_openshif tcp 172.30.42.244:50051 10.130.0.47:50051 5e352773-429b-4881-afb3-a13b7ba8b081 Service_openshif tcp 172.30.244.66:443 10.129.0.8:8443,10.130.0.8:8443 54b82d32-1939-4465-a87d-f26321442a7a Service_openshif tcp 172.30.12.9:8443 10.128.0.35:8443
注記この出力 (一部省略あり) から、多くの OVN-Kubernetes ロードバランサーがあることがわかります。OVN-Kubernetes のロードバランサーはサービスの表現です。
25.2.4. ノースバウンドデータベースの内容を調べるための ovn-nbctl のコマンドライン引数
次の表に、ノースバウンドデータベースの内容を調べるために ovn-nbctl
で使用できるコマンドライン引数を示します。
引数 | 説明 |
---|---|
| ノースバウンドデータベースの内容の概要。 |
| 指定されたスイッチまたはルーターに関連付けられた詳細を表示します。 |
| 論理ルーターを表示します。 |
|
|
| 指定されたルーターのネットワークアドレス変換の詳細を表示します。 |
| 論理スイッチを表示します。 |
|
|
| 論理ポートのタイプを取得します。 |
| ロードバランサーを表示します。 |
25.2.5. OVN-Kubernetes サウスバウンドデータベースの内容の一覧表示
ロジックフロールールは、インフラストラクチャーの表現であるサウスバウンドデータベースに格納されます。最新の情報は OVN Raft リーダーに存在します。この手順では、Raft リーダーを検索し、クエリーを実行して OVN サウスバウンドデータベースの内容を一覧表示する方法について説明します。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
サウスバウンドデータベースの OVN Raft リーダーを見つけます。
注記Raft リーダーは最新の情報を保存します。
次のコマンドを実行して、Pod を一覧表示します。
$ oc get po -n openshift-ovn-kubernetes
出力例
NAME READY STATUS RESTARTS AGE ovnkube-master-7j97q 6/6 Running 2 (134m ago) 135m ovnkube-master-gt4ms 6/6 Running 1 (126m ago) 133m ovnkube-master-mk6p6 6/6 Running 0 134m ovnkube-node-8qvtr 5/5 Running 0 135m ovnkube-node-bqztb 5/5 Running 0 117m ovnkube-node-fqdc9 5/5 Running 0 135m ovnkube-node-tlfwv 5/5 Running 0 135m ovnkube-node-wlwkn 5/5 Running 0 128m
マスター Pod の 1 つをランダムに選択し、次のコマンドを実行して OVN サウスバウンド Raft リーダーを見つけます。
$ oc exec -n openshift-ovn-kubernetes ovnkube-master-7j97q \ -- /usr/bin/ovn-appctl -t /var/run/ovn/ovnsb_db.ctl \ --timeout=3 cluster/status OVN_Southbound
出力例
Defaulted container "northd" out of: northd, nbdb, kube-rbac-proxy, sbdb, ovnkube-master, ovn-dbchecker 1930 Name: OVN_Southbound Cluster ID: f772 (f77273c0-7986-42dd-bd3c-a9f18e25701f) Server ID: 1930 (1930f4b7-314b-406f-9dcb-b81fe2729ae1) Address: ssl:10.0.147.219:9644 Status: cluster member Role: follower 1 Term: 3 Leader: 7081 2 Vote: unknown Election timer: 16000 Log: [2, 2423] Entries not yet committed: 0 Entries not yet applied: 0 Connections: ->0000 ->7145 <-7081 <-7145 Disconnections: 0 Servers: 7081 (7081 at ssl:10.0.163.212:9644) last msg 59 ms ago 3 1930 (1930 at ssl:10.0.147.219:9644) (self) 7145 (7145 at ssl:10.0.242.240:9644) last msg 7871735 ms ago
次のコマンドを使用して、IP アドレス
10.0.163.212
で実行されているovnkube-master
Pod を見つけます。$ oc get po -o wide -n openshift-ovn-kubernetes | grep 10.0.163.212 | grep -v ovnkube-node
出力例
ovnkube-master-mk6p6 6/6 Running 0 136m 10.0.163.212 ip-10-0-163-212.ec2.internal <none> <none>
ovnkube-master-mk6p6
Pod は、IP アドレス 10.0.163.212 で実行されています。
次のコマンドを実行して、サウスバウンドデータベースに保存されているすべての情報を表示します。
$ oc exec -n openshift-ovn-kubernetes -it ovnkube-master-mk6p6 \ -c northd -- ovn-sbctl show
出力例
Chassis "8ca57b28-9834-45f0-99b0-96486c22e1be" hostname: ip-10-0-156-16.ec2.internal Encap geneve ip: "10.0.156.16" options: {csum="true"} Port_Binding k8s-ip-10-0-156-16.ec2.internal Port_Binding etor-GR_ip-10-0-156-16.ec2.internal Port_Binding jtor-GR_ip-10-0-156-16.ec2.internal Port_Binding openshift-ingress-canary_ingress-canary-hsblx Port_Binding rtoj-GR_ip-10-0-156-16.ec2.internal Port_Binding openshift-monitoring_prometheus-adapter-658fc5967-9l46x Port_Binding rtoe-GR_ip-10-0-156-16.ec2.internal Port_Binding openshift-multus_network-metrics-daemon-77nvz Port_Binding openshift-ingress_router-default-64fd8c67c7-df598 Port_Binding openshift-dns_dns-default-ttpcq Port_Binding openshift-monitoring_alertmanager-main-0 Port_Binding openshift-e2e-loki_loki-promtail-g2pbh Port_Binding openshift-network-diagnostics_network-check-target-m6tn4 Port_Binding openshift-monitoring_thanos-querier-75b5cf8dcb-qf8qj Port_Binding cr-rtos-ip-10-0-156-16.ec2.internal Port_Binding openshift-image-registry_image-registry-7b7bc44566-mp9b8
この詳細な出力は、シャーシとシャーシに接続されているポート (この場合、すべてのルーターポートとホストネットワークのように動作するもの) を示しています。すべての Pod は、ソースネットワークアドレス変換 (SNAT) を使用して、より広いネットワークと通信します。Pod の IP アドレスは、Pod が実行されているノードの IP アドレスに変換され、ネットワークに送信されます。
シャーシ情報に加えて、サウスバウンドデータベースにはすべてのロジックフローがあります。これらのロジックフローは各ノードで実行されている
ovn-controller
に送信されます。ovn-controller
は、ロジックフローをオープンフロールールに変換し、最終的にOpenvSwitch
をプログラムして、Pod がオープンフロールールに従ってネットワークの外に出られるようにします。次のコマンドを実行して、コマンド
ovn-sbctl
で使用可能なオプションを表示します。$ oc exec -n openshift-ovn-kubernetes -it ovnkube-master-mk6p6 \ -c northd -- ovn-sbctl --help
25.2.6. サウスバウンドデータベースの内容を調べるための ovn-sbctl のコマンドライン引数
次の表に、サウスバウンドデータベースの内容を調べるために ovn-sbctl
で使用できるコマンドライン引数を示します。
引数 | 説明 |
---|---|
| サウスバウンドデータベースの内容の概要。 |
| 指定されたポートのサウスバウンドデータベースの内容を一覧表示します。 |
| 論理フローを一覧表示します。 |
25.2.7. OVN-Kubernetes の論理アーキテクチャー
OVN はネットワーク仮想化ソリューションです。OVN は論理スイッチとルーターを作成します。これらのスイッチとルーターは相互接続され、任意のネットワークトポロジーを作成します。ログレベルを 2 または 5 に設定して ovnkube-trace
を実行すると、OVN-Kubernetes 論理コンポーネントが公開されます。以下の図は、ルーターとスイッチが OpenShift Container Platform でどのように接続されているかを示しています。
図25.2 OVN-Kubernetes のルーターおよびスイッチコンポーネント
パケット処理に関係する主要なコンポーネントは次のとおりです。
- ゲートウェイルーター
-
L3 ゲートウェイルーターとも呼ばれるゲートウェイルーターは、通常、分散ルーターと物理ネットワークの間で使用されます。論理パッチポートを含むゲートウェイルーターは、(分散されていない) 物理的な場所またはシャーシにバインドされます。このルーターのパッチポートは、ovn-southbound データベース (
ovn-sbdb
) では l3gateway ポートと呼ばれます。 - 分散論理ルーター
- 分散論理ルーターと、仮想マシンとコンテナーが接続されるその背後にある論理スイッチは、事実上、各ハイパーバイザーに常駐します。
- 結合ローカルスイッチ
- 結合ローカルスイッチは、分散ルーターとゲートウェイルーターを接続するために使用されます。これにより、分散ルーターで必要な IP アドレスの数が減ります。
- パッチポートを備えた論理スイッチ
- パッチポートを備えた論理スイッチは、ネットワークスタックを仮想化するために使用されます。これらは、トンネルを介してリモート論理ポートを接続します。
- localnet ポートを備えた論理スイッチ
- localnet ポートを備えた論理スイッチは、OVN を物理ネットワークに接続するために使用されます。これらは、localnet ポートを使用して直接接続された物理 L2 セグメントにパケットをブリッジすることにより、リモート論理ポートを接続します。
- パッチポート
- パッチポートは、論理スイッチと論理ルーターの間、およびピア論理ルーター間の接続を表します。1 つの接続には、このような接続ポイントごとに、両側に 1 つずつ、1 組のパッチポートがあります。
- l3gateway ポート
-
l3gateway ポートは、ゲートウェイルーターで使用される論理パッチポートの
ovn-sbdb
内のポートバインディングエントリーです。これらのポートは、ゲートウェイルーター本体と同様にシャーシにバインドされているという事実を表すために、パッチポートではなく l3gateway ポートと呼ばれます。 - localnet ポート
-
localnet ポートは、各
ovn-controller
インスタンスからローカルにアクセス可能なネットワークへの接続を可能にするブリッジ論理スイッチに存在します。これは、論理スイッチから物理ネットワークへの直接接続をモデル化するのに役立ちます。論理スイッチに接続できる localnet ポートは 1 つだけです。
25.2.7.1. ローカルホストへの network-tools のインストール
ローカルホストに network-tools
をインストールして、OpenShift Container Platform クラスターネットワークの問題をデバッグするための一連のツールを使用できるようにします。
手順
次のコマンドを使用して、
network-tools
リポジトリーのクローンをワークステーションに作成します。$ git clone git@github.com:openshift/network-tools.git
クローン作成したリポジトリーのディレクトリーに移動します。
$ cd network-tools
オプション: 使用可能なすべてのコマンドをリストします。
$ ./debug-scripts/network-tools -h
25.2.7.2. network-tools の実行
network-tools
を実行して、論理スイッチとルーターに関する情報を取得します。
前提条件
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
権限を持つユーザーとしてクラスターにログインしている。 -
ローカルホストに
network-tools
がインストールされている。
手順
次のコマンドを実行して、ルーターを一覧表示します。
$ ./debug-scripts/network-tools ovn-db-run-command ovn-nbctl lr-list
出力例
Leader pod is ovnkube-master-vslqm 5351ddd1-f181-4e77-afc6-b48b0a9df953 (GR_helix13.lab.eng.tlv2.redhat.com) ccf9349e-1948-4df8-954e-39fb0c2d4d06 (GR_helix14.lab.eng.tlv2.redhat.com) e426b918-75a8-4220-9e76-20b7758f92b7 (GR_hlxcl7-master-0.hlxcl7.lab.eng.tlv2.redhat.com) dded77c8-0cc3-4b99-8420-56cd2ae6a840 (GR_hlxcl7-master-1.hlxcl7.lab.eng.tlv2.redhat.com) 4f6747e6-e7ba-4e0c-8dcd-94c8efa51798 (GR_hlxcl7-master-2.hlxcl7.lab.eng.tlv2.redhat.com) 52232654-336e-4952-98b9-0b8601e370b4 (ovn_cluster_router)
次のコマンドを実行して、localnet ポートを一覧表示します。
$ ./debug-scripts/network-tools ovn-db-run-command \ ovn-sbctl find Port_Binding type=localnet
出力例
Leader pod is ovnkube-master-vslqm _uuid : 3de79191-cca8-4c28-be5a-a228f0f9ebfc additional_chassis : [] additional_encap : [] chassis : [] datapath : 3f1a4928-7ff5-471f-9092-fe5f5c67d15c encap : [] external_ids : {} gateway_chassis : [] ha_chassis_group : [] logical_port : br-ex_helix13.lab.eng.tlv2.redhat.com mac : [unknown] nat_addresses : [] options : {network_name=physnet} parent_port : [] port_security : [] requested_additional_chassis: [] requested_chassis : [] tag : [] tunnel_key : 2 type : localnet up : false virtual_parent : [] _uuid : dbe21daf-9594-4849-b8f0-5efbfa09a455 additional_chassis : [] additional_encap : [] chassis : [] datapath : db2a6067-fe7c-4d11-95a7-ff2321329e11 encap : [] external_ids : {} gateway_chassis : [] ha_chassis_group : [] logical_port : br-ex_hlxcl7-master-2.hlxcl7.lab.eng.tlv2.redhat.com mac : [unknown] nat_addresses : [] options : {network_name=physnet} parent_port : [] port_security : [] requested_additional_chassis: [] requested_chassis : [] tag : [] tunnel_key : 2 type : localnet up : false virtual_parent : [] [...]
次のコマンドを実行して、
l3gateway
ポートを一覧表示します。$ ./debug-scripts/network-tools ovn-db-run-command \ ovn-sbctl find Port_Binding type=l3gateway
出力例
Leader pod is ovnkube-master-vslqm _uuid : 9314dc80-39e1-4af7-9cc0-ae8a9708ed59 additional_chassis : [] additional_encap : [] chassis : 336a923d-99e8-4e71-89a6-12564fde5760 datapath : db2a6067-fe7c-4d11-95a7-ff2321329e11 encap : [] external_ids : {} gateway_chassis : [] ha_chassis_group : [] logical_port : etor-GR_hlxcl7-master-2.hlxcl7.lab.eng.tlv2.redhat.com mac : ["52:54:00:3e:95:d3"] nat_addresses : ["52:54:00:3e:95:d3 10.46.56.77"] options : {l3gateway-chassis="7eb1f1c3-87c2-4f68-8e89-60f5ca810971", peer=rtoe-GR_hlxcl7-master-2.hlxcl7.lab.eng.tlv2.redhat.com} parent_port : [] port_security : [] requested_additional_chassis: [] requested_chassis : [] tag : [] tunnel_key : 1 type : l3gateway up : true virtual_parent : [] _uuid : ad7eb303-b411-4e9f-8d36-d07f1f268e27 additional_chassis : [] additional_encap : [] chassis : f41453b8-29c5-4f39-b86b-e82cf344bce4 datapath : 082e7a60-d9c7-464b-b6ec-117d3426645a encap : [] external_ids : {} gateway_chassis : [] ha_chassis_group : [] logical_port : etor-GR_helix14.lab.eng.tlv2.redhat.com mac : ["34:48:ed:f3:e2:2c"] nat_addresses : ["34:48:ed:f3:e2:2c 10.46.56.14"] options : {l3gateway-chassis="2e8abe3a-cb94-4593-9037-f5f9596325e2", peer=rtoe-GR_helix14.lab.eng.tlv2.redhat.com} parent_port : [] port_security : [] requested_additional_chassis: [] requested_chassis : [] tag : [] tunnel_key : 1 type : l3gateway up : true virtual_parent : [] [...]
次のコマンドを実行して、パッチポートを一覧表示します。
$ ./debug-scripts/network-tools ovn-db-run-command \ ovn-sbctl find Port_Binding type=patch
出力例
Leader pod is ovnkube-master-vslqm _uuid : c48b1380-ff26-4965-a644-6bd5b5946c61 additional_chassis : [] additional_encap : [] chassis : [] datapath : 72734d65-fae1-4bd9-a1ee-1bf4e085a060 encap : [] external_ids : {} gateway_chassis : [] ha_chassis_group : [] logical_port : jtor-ovn_cluster_router mac : [router] nat_addresses : [] options : {peer=rtoj-ovn_cluster_router} parent_port : [] port_security : [] requested_additional_chassis: [] requested_chassis : [] tag : [] tunnel_key : 4 type : patch up : false virtual_parent : [] _uuid : 5df51302-f3cd-415b-a059-ac24389938f7 additional_chassis : [] additional_encap : [] chassis : [] datapath : 0551c90f-e891-4909-8e9e-acc7909e06d0 encap : [] external_ids : {} gateway_chassis : [] ha_chassis_group : [] logical_port : rtos-hlxcl7-master-1.hlxcl7.lab.eng.tlv2.redhat.com mac : ["0a:58:0a:82:00:01 10.130.0.1/23"] nat_addresses : [] options : {chassis-redirect-port=cr-rtos-hlxcl7-master-1.hlxcl7.lab.eng.tlv2.redhat.com, peer=stor-hlxcl7-master-1.hlxcl7.lab.eng.tlv2.redhat.com} parent_port : [] port_security : [] requested_additional_chassis: [] requested_chassis : [] tag : [] tunnel_key : 4 type : patch up : false virtual_parent : [] [...]