第7章 検出イメージの設定
Assisted Installer は初期イメージを使用して、OpenShift Container Platform のインストールを試行する前にハードウェアおよびネットワークの検証を実行するエージェントを実行します。Ignition を使用して、検出イメージをカスタマイズできます。
検出イメージへの変更は、システムに保持されません。
7.1. Ignition 設定ファイルの作成
Ignition は低レベルのシステム設定ユーティリティーであり、一時的な初期ルートファイルシステムである initramfs の一部です。最初の起動時に Ignition が実行されると、Ignition 設定ファイルで設定データが検出され、switch_root
が呼び出されてホストのルートファイルシステムにピボットされる前に、それがホストに適用されます。
Ignition は、JSON 設定仕様 ファイルを使用して、最初の起動時に発生する一連の変更を表します。
3.2 より新しいバージョンの Ignition はサポートされておらず、エラーが発生します。
手順
Ignition ファイルを作成し、設定仕様のバージョンを指定します。
$ vim ~/ignition.conf
{ "ignition": { "version": "3.1.0" } }
設定データを Ignition ファイルに追加します。たとえば、
core
ユーザーにパスワードを追加します。パスワードハッシュを生成します。
$ openssl passwd -6
生成されたパスワードハッシュを
core
ユーザーに追加します。{ "ignition": { "version": "3.1.0" }, "passwd": { "users": [ { "name": "core", "passwordHash": "$6$spam$M5LGSMGyVD.9XOboxcwrsnwNdF4irpJdAWy.1Ry55syyUiUssIzIAHaOrUHr2zg6ruD8YNBPW9kW0H8EnKXyc1" } ] } }
Ignition ファイルを保存し、
IGNITION_FILE
変数にエクスポートします。$ export IGNITION_FILE=~/ignition.conf