6.20. Red Hat Virtualization CSI Driver Operator
6.20.1. 概要
OpenShift Container Platform は、Red Hat Virtualization (RHV) の Container Storage Interface (CSI) ドライバーを使用して永続ボリューム (PV) をプロビジョニングできます。
Container Storage Interface (CSI) Operator およびドライバーを使用する場合、永続ストレージ および CSI ボリュームの設定 を理解しておくことが推奨されます。
					RHV ストレージアセットにマウントする CSI でプロビジョニングされる PV を作成するには、OpenShift Container Platform は openshift-cluster-csi-drivers namespace にデフォルトで oVirt CSI ドライバーおよび oVirt CSI ドライバーをインストールします。
				
- 
							oVirt CSI Driver Operator は、永続ボリューム要求 (PVC) の作成に使用できるデフォルトの StorageClassオブジェクトを提供します。必要に応じて、このデフォルトのストレージクラスを無効にできます (デフォルトストレージクラスの管理 を参照)。
- oVirt CSI ドライバー を使用すると、oVirt PV を作成し、マウントできます。
6.20.2. CSI について
ストレージベンダーはこれまで Kubernetes の一部としてストレージドライバーを提供してきました。Container Storage Interface (CSI) の実装では、サードパーティーのプロバイダーは、コア Kubernetes コードを変更せずに標準のインターフェイスを使用してストレージプラグインを提供できます。
CSI Operator は、in-tree (インツリー) ボリュームプラグインでは不可能なボリュームスナップショットなどのストレージオプションを OpenShift Container Platform ユーザーに付与します。
oVirt CSI ドライバーは、スナップショットをサポートしていません。
6.20.3. Red Hat Virtualization (RHV) CSI ドライバーストレージクラス
					OpenShift Container Platform は、動的にプロビジョニングされる永続ボリュームを作成するために使用される ovirt-csi-sc という名前のタイプが StorageClass のデフォルトオブジェクトを作成します。
				
					異なる設定の追加ストレージクラスを作成するには、以下のサンプル YAML で記述される StorageClass オブジェクトを使用してファイルを作成し、保存します。
				
ovirt-storageclass.yaml
- 1
- ストレージクラス名
- 2
- ストレージクラスがクラスターのデフォルトストレージクラスの場合にfalseに設定されます。trueに設定される場合、既存のデフォルトストレージクラスを編集し、falseに設定する必要があります。
- 3
- trueは動的ボリューム拡張を有効にし、- falseはこれを防ぎます。- trueが推奨されます。
- 4
- このストレージクラスの動的にプロビジョニングされる永続ボリュームは、この回収ポリシーで作成されます。このデフォルトポリシーはDeleteです。
- 5
- PersistentVolumeClaimsをプロビジョニングし、バインドする方法を示します。設定されていない場合は、- VolumeBindingImmediateが使用されます。このフィールドは、- VolumeScheduling機能を有効にするサーバーによってのみ適用されます。
- 6
- 使用する RHV ストレージドメイン名。
- 7
- trueの場合、ディスクはシンプロビジョニングされます。- falseの場合、ディスクは事前割り当てされます。シンプロビジョニングが推奨されています。
- 8
- オプション: 作成するファイルシステムタイプ。使用できる値はext4(デフォルト) またはxfsです。
6.20.4. RHV での永続ボリュームの作成
					PersistentVolumeClaim (PVC) オブジェクトの作成時に、OpenShift Container Platform は新規の永続ボリューム (PV) をプロビジョニングし、PersistentVolume オブジェクトを作成します。
				
前提条件
- 実行中の OpenShift Container Platform クラスターにログインしている。
- 
							ovirt-credentialsシークレットに正しい RHV 認証情報を指定している。
- oVirt CSI ドライバーをインストールしている。
- 1 つ以上のストレージクラスが定義されている。
手順
- Web コンソールを使用して RHV で永続ボリュームを動的に作成する場合は、以下を実行します。 - 
									OpenShift Container Platform コンソールで、Storage Persistent Volume Claims をクリックします。 
- 永続ボリューム要求の概要で、Create Persistent Volume Claim をクリックします。
- 結果のページで必要なオプションを定義します。
- 
									適切な StorageClassオブジェクト (デフォルトはovirt-csi-sc) を選択します。
- ストレージ要求の一意の名前を入力します。
- アクセスモードを選択します。現時点で、RWO (ReadWriteOnce) は唯一のサポートされているアクセスモードです。
- ストレージ要求のサイズを定義します。
- ボリュームモードを選択します。 - Filesystem: Pod にディレクトリーとしてマウントされます。このモードはデフォルトです。- Block: ファイルシステムのないブロックデバイスです。
- 
									Create をクリックして PersistentVolumeClaimオブジェクトを作成し、PersistentVolumeオブジェクトを生成します。
 
- 
									OpenShift Container Platform コンソールで、Storage 
- コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して RHV CSI ボリュームを動的に作成するには、以下を実行します。 - 以下のサンプル YAML によって記述される - PersistentVolumeClaimオブジェクトを使用してファイルを作成し、保存します。- pvc-ovirt.yaml - Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- 以下のコマンドを実行して、直前の手順で保存されたオブジェクトを作成します。 - oc create -f pvc-ovirt.yaml - $ oc create -f pvc-ovirt.yaml- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow 
- ボリュームが作成され、準備状態にあることを確認するには、以下のコマンドを実行します。 - oc get pvc pvc-ovirt - $ oc get pvc pvc-ovirt- Copy to Clipboard Copied! - Toggle word wrap Toggle overflow - pvc-manilaは、これが Bound であることを示します。
 
Operator 認証情報を更新する必要がある場合は、How to modify the RHV credentials in OCP 4 の手順を参照してください。